お酒が好きな人にとって、禁酒はかなりのストレスです。
また、そこまで好きなわけではないけれど、友人との飲み会、会社の飲み会など、大人の事情でお酒を断れない場面もあります。
そんな大人の皆様の中には、お酒のせいで体重が増加してしまった!という人も多いはず。
ダイエット中ならなおさら、お酒の飲み方には気をつけたいです。
今回は、効率よく痩せるためには、お酒とどう付き合えばいいのかについて、解説します!
お酒が太る原因?その理由が知りたい!
お酒のせいで太った、と言うのは簡単ですが、お酒の何が太る要因なのか、きちんと把握しておかないと対処ができません。
そもそもお酒と言っても、様々な種類があります。
具体的に、お酒の種類で違いがあるのかを見ていきましょう。
お酒の種類で何が違う?太るのはこのお酒だった!
例えば、よく聞くビール腹という言葉は、まさにビールが原因でお腹周りが太った人のことを指します。
また、逆にワインは健康に良い、というのもよく聞きますよね。
しかし、実はビールよりもワインの方がカロリー数は多くなっています。
100mlあたりで比べると、ビールは約40kcalですが、ワインは約75kcalです。
ただし、その中に含まれる糖質を比べると、ワインよりもビールの方が少し多いです。
よく、ビールで糖質オフのものが出ていますが、この糖質が太る要因の一つとなります。
糖質はエネルギーとして消費されなかった分に関しては、脂肪として蓄積されます。
つまり、糖質が多いお酒を沢山飲むと、脂肪が付きやすくなるため、太ってしまうのです。
では、糖質が多いお酒にはどんなものがあるかというと、お米や麦が原料のお酒です。
それらが原料となる日本酒やビールは糖質が多いお酒となります。
また、甘くて美味しい梅酒もかなりの糖質を含みます。
糖質だけでなく、カロリー数もかなり多いので、梅酒好きな方は要注意です。
糖質順で見ていくと、梅酒、日本酒、ビール、ワインの順で少なくなっていきます。
そして、実は焼酎は糖質0なのですが、100mlあたりのカロリー数が約146kcalもあるので、一概に太らないとは言えません。
水のように太らないお酒というのはなかなか無さそうですね。
お酒を飲むことで脂肪が溜まる?他にも太る要因はあった!
お酒自体にも太りやすい要因はありましたが、実は他にも太る要因があります。
例えば、お酒を飲むと、肝臓で脂肪を作る酵素が作られます。
この酵素のせいで、脂肪が体につきやすくなることで、普段よりも太りやすくなる可能性があります。
それだけではなく、肝臓はアルコールの分解も行っているので、大量のお酒が体内に入れば、肝臓は必死にお酒の対処にあたります。
そうすると、食事として摂った栄養素の分解にまで手が回らず、結果的に脂肪として蓄積されてしまいます。
また、お酒を飲むと食事も進みますので、単純に食べ過ぎによる肥満もありえます。
居酒屋メニューは味付けも濃く、油っこいものが多いですし、楽しく会話をしながら食べていると、自分がどれくらい食べたかがわからなくなることもあります。
何事も程々に、ということですね。
禁酒はダイエットの近道!体質改善を目指そう
ここまで見てきたように、お酒自体が太る要因を持っていますので、禁酒をするというのがダイエットの近道でもあります。
また、お酒をやめることで体質が改善する場合もあるので、試してみる価値はありそうです。
例えば、アルコールは体内に吸収される際に、胃や腸などに直接吸収される性質があります。
そうすると、体内の善玉菌がアルコールによって殺されてしまい、腸内環境が悪化する可能性があるのです。
それはつまり、便秘を引き起こしたり、体内の免疫力が低下したりといった、不調を引き起こす原因がお酒にはあるということです。
逆に言えば、もしお酒をやめれば腸内環境が整い、便秘が解消したり、体内の老廃物をうまく流せるようなるかもしれません。
そうなれば、ダイエットにも良い健康な体質が手に入れられますので、より痩せる体に近づいていけそうです。
また、お酒を分解してくれる肝臓にもいい影響があります。
肝臓は臓器の中でもとても再生力が強いため、1ヶ月禁酒をすると脂肪肝が治ると言われています。
もし、かなりの量のお酒を飲み続けていた人であれば、肝細胞に中性脂肪が溜まっているはずですが、1ヶ月お酒をやめることで肝臓を健康な状態に戻せる可能性があります。
もちろん程度にはよりますが、肝機能が回復することで糖や脂肪を分解する働きが良くなり、体質改善に繋がります。
基礎代謝も上がるので、全体的に痩せやすい体へと近づいていきます。
どうしてもお酒はやめられない!そんな時のダイエット方法は?
しかし、お酒か大好きな人がお酒を急にやめてしまうと、ストレスで逆に太ってしまう可能性もあるので要注意です。
また、お酒をやめれば必ず痩せるという程の効果は禁酒にはありません。
先程も見たように、体質の改善に繋がったり、飲むお酒によっては摂取カロリーが減りますが、お酒がダイエットの妨げになっているかというとそこまででは無いのではないでしょうか。
もちろん、大量の飲酒をやめればダイエットに繋がりますが、少し嗜む程度のお酒は問題ないのです。
つまり、一滴も飲まない、という方法よりも、適度にお酒と付き合っていく、というのがいちばん賢い方法かもしれません。
ダイエット中なら、飲むお酒を選ぶことが大事!
お酒が好きな方であれば、飲むお酒を意識して選ぶだけでも十分に効果が出ます。
例えば、先程焼酎なら糖質がないと紹介しましたが、蒸留酒は糖質がゼロです。
つまり、ウイスキーやジンなどは糖質を気にすることなく飲むことができます。
ただし、アルコール度数がかなり高いものばかりなので、飲みすぎは肝臓に負担をかけてしまいます。
できるだけ、水や炭酸水などで割ったものを飲むようにしましょう。
梅酒やカクテルは少し我慢して、さらにビールや日本酒をハイボールやジントニックなどに変えるだけでも糖質の量は減るので、少しダイエットになりますね。
適度なお酒が、お酒が飲めないストレスで暴食してしまうのを防ぐならばその方がダイエットには効果的です。
飲むお酒を選びながら、うまく飲酒と付き合うのが良さそうです。
お酒の飲み方を気にするだけでもダイエットになる!
さらに、居酒屋へ行って美味しいご飯も我慢するというのはなかなか大変です。
食べる順番や飲む順番を意識するのもダイエットの第1歩になります。
例えば、乾杯のビールはやめた方がいいものの1つです。
なぜなら、糖質の高いものを空きっ腹に入れてしまうと、血糖値が急上昇してしまいます。
血糖値が上がると、その血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが膵臓から分泌されます。
このインスリンは、血糖値を下げるときに血液中の糖分を脂肪に変え、さらにはその脂肪を体に溜め込むように促してしまいます。
通常の緩やかな上昇であれば、過度な分泌は防げるのですが、急な血糖値の上昇は必要以上のインスリン分泌を促してしまいます。
つまり、糖分を脂肪としてどんどん体に溜め込んでしまうことになるので、急な血糖値上昇は避けた方が体にはいいのです。
お酒を飲むなら食べる順番も大事!
また、こういった血糖値の急上昇・急降下は食欲をさらに増やしてしまう性質もあるので、どんどんダイエットから遠ざかっていくことになります。
同じ理由で、食べる順番も重要です。
野菜などの食物繊維が豊富なものから食べることで、血糖値の上昇が緩やかになります。
また、よく噛んで食べることで脳の満腹中枢が刺激されますので、一石二鳥です。
食物繊維が多く含まれるのには、野菜だけでなく豆類やきのこなどがあります。
居酒屋メニューでもこれらの食材が使われているものは必ずあります。
例えば定番のサラダや枝豆からスタートするのは体にも良い効果があるということですね。
ダイエットするなら極端よりも適度に
ここまで見てきたように、お酒は確かに太る要因の一つのようです。
ただし、極端な禁酒よりも適度な飲酒をする方が精神的にも、身体的にも良さそうです。
何事も極端なものは体に良い影響は与えません。
ダイエット中だからといって、精神的に負荷がかかってしまえばストレスで体に悪影響を及ぼします。
そのため、飲酒自体を禁止するのではなく、お酒の飲み方、付き合い方を再度見直すことから始めてみてください。
きっとその方がダイエットは成功するはずです!