「まだ20代だから大丈夫」とお肌のお手入れを怠っていると、30代以降になって肌老化に悩まされることになりかねません。
しかし、先を見越して20代からお手入れを開始しておけば、そのようなトラブルを回避できる確率がグンと高くなります。
どのようなお手入れをしておけばよいのか、20代の肌に嬉しいスキンケアをお伝えします。
これだけは知っておきたい加齢と肌老化の関係
20代の頃には自覚することがなくても、30代以降になると年々お肌の老化が気になってくることがありますが、それはこれからご紹介する理由によるものです。
「若いからまだ大丈夫」と呑気に構えている方は、まずは加齢と肌老化の関係を知り、若い頃からお手入れが必要な理由について考えてみましょう。
20代後半から急激に減少する美容成分の分泌量
女性ホルモンのエストロゲンには、皮下のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった美容成分を維持する働きがあるといわれています。
しかし、これらの成分の分泌量は20代後半をピークとし、その後は年齢ととともに減少してしまうのです。
そしてその結果として現れるのが肌老化だということです。
紫外線が及ぼす恐ろしい影響
紫外線A波、B波ともに肌老化の原因になりますので、どちらもブロックする対策を行わなくてはなりません。
まず紫外線A波ですが、この紫外線は真皮層に侵入して活性酸素量を増やす性質を持っています。
そして、活性酸素量か必要以上に増えてしまうと、この物質が健康な肌細胞を傷つけて肌老化へと追い込むことになります。
一方の紫外線B波は真皮層にまで到達することはありませんが、短い波長でお肌に強い刺激を与えてメラノサイトを活性化させる性質を持っています。
つまり、メラニン色素によるシミの原因になるということです。
そして、若い頃には紫外線による肌老化が表面化しなかったとしても、時間をかけて少しずつ紫外線による悪影響がお肌に現れることになるのです。
20代からお手入れが必要になる理由＆やっておきたいスキンケア
肌細胞は一夜にして作られるわけではなく、時間をかけて作られます。そして、その健康を維持するため行うのが、20代からのお手入れです。
たとえば、身体のどこかに切り傷を作ってしまったとしましょう。
このような傷は一夜で完治することはなく、時間をかけて少しずつ完治に向かいますよね？
そして、傷のダメージが大きければ大きいほど、完治には時間がかかります。
それは肌細胞でも同様で、お肌に良いとされるお手入れを20代から開始しておけば、その蓄積によって肌老化を予防することが可能なのです。
では、20代で行っておくべきお手入れにはどのような種類があるのでしょうか？
タンパク質とビタミンの摂取は肌老化予防の第一歩！
タンパク質は肌細胞の生成に必要不可欠な成分であるため、日々少しずつでも摂取することを心がけてみましょう。
また、ビタミンCとEには強い抗酸化作用があるため、食事から摂取しておくことが活性酸素から肌細胞を守ることになります。
ただし、これらの成分を摂取していても、無防備な状態で紫外線を浴びてしまえばそれが肌老化の原因になりますので、紫外線対策も忘れずに行ってくださいね。
ピーリングと保湿ケアでターンオーバー周期を整える！
20代であれば、まだターンオーバー周期が大幅に遅れることはないかもしれません。しかし、ストレスや睡眠不足などによって自律神経のバランスが崩れると、それがターンオーバーにも影響を及ぼして肌再生の周期が乱れることがあります。
ピーリングケアは頻繁に行うと逆効果になりますので、ちょっとくすみが気になる、お肌のごわつきが気になるという時には、ひとまず1回だけピーリングケアを行ってみてください。
それでお肌の状態が改善されれば、ターンオーバーに乱れが生じている可能性が高いでしょう。
これに該当する方は、およそ1カ月に1回を目安としてピーリングケアを行うことをおすすめします。
また、ピーリングケアを行った直後には一時的に角質層が薄い状態になっていますので、セラミドなどの保湿成分を配合した化粧品でしっかりとお手入れしておいてください。
もちろん、洗顔後のお肌も乾燥しやすくなっていますので、必ず保湿ケアを行ってお肌を保護しておいてくださいね。
20代でも油断は禁物！今すぐにお手入れを開始しましょう
栄養素をしっかりと摂ったり、ピーリングケアや保湿ケアを行ったりするというのは特別なお手入れとはいえないかもしれません。
しかし、これらは将来的な肌老化の予防に役立ちますので、ぜひ、20代から意識して行ってみてください。
また、知らず知らずのうちに当たっている紫外線が30代以降の肌老化の原因になることがありますので、紫外線対策もあわせて行ってくださいね。
