毎日赤ちゃんと二人きりで孤独を感じているママも多いことでしょう。
そんなママは、子育てママを支援する地域や企業のサービスを活用してみてはどうでしょうか。
子育て中に辛い孤独を感じるのはなぜ?
大切な我が子とずっと一緒にいるのに、突然孤独感に襲われてたまらない気持ちになってしまうママもいることでしょう。
個人差はありますが、子育てをしているときに孤独を感じる時期は、子供が産まれてから半年間くらいだというママが多いです。
生後6ヶ月ほどの赤ちゃんだとママが付きっ切りでお世話をしないといけませんし、それに加えて家事までこなさないとならないため、あっという間に1日が過ぎてしまい「今日もしたいことができないまま1日が終わってしまった」「今日も誰とも話さなかった」とむなしくなってしまう日もあることでしょう。
可愛い我が子を1日中ずっと一緒にいられて、成長を間近で見られているのに、むなしかったり孤独を感じたりするのは何故なのでしょうか?
周りから取り残された気持ちになる
子供が産まれると、これまでのように気軽に出かけて友達と会うのも難しくなります。
かつてはマメに会って世間話などをしていた友人と会えなくなるのは、とても寂しさを感じるものです。
また、たまたま都合がついて友人と会うことが出来ても、以前のように話題が合うことも少なくなります。
バリバリと働いていて、趣味やオシャレを堪能している友人の話しを聞いて、何だか取り残された気持ちになってしまうことでしょう。
友人たちは世の中の流れに乗って「今」を生きているのに、自分は世間から切り離されたような閉鎖的な世界でひたすら我が子の世話をしていると思うと、たまらなく孤独な気持ちになってしまうものです。
夫の理解や関心がない
我が子は自分と夫の子供なのに、子育てに関することは「ママに任せた」と夫から丸投げされるママも多いことでしょう。
夫は家族のために仕事をしてくれているので、日中の赤ちゃんのお世話を任されるのは仕方ないにしても、育児について相談しても「今疲れているから」「ママの好きなようにしないよ」と面倒くさそうに聞き流されたり、自分の辛さを吐き出しても「またか」というような呆れた顔で適当に交わされたりしてしまうと、ママはどんどん孤独になっていってしまいます。
ママが一番ヘルプを求めやすいはずのパパである夫が子育てに理解や関心がないと、子育てでボロボロになっているママの様子に気付きにくく、ママは孤独を深めていくことになるでしょう。
産後のホルモンバランスの変化の影響
女性の体は月経の前後や妊娠中、出産後と様々なシーンでホルモンバランスの変化が起きます。
妊娠中は大量に分泌されていた「エストロゲン」という女性ホルモンが産後に急激に減少し、その影響で脳が深い孤独感や言い知れぬ不安などを感じるようになってしまうのです。
また、ホルモンバランスの乱れによって、幸せホルモンとも呼ばれている「セロトニン」という脳内物質の分泌が減ってしまうのも孤独を感じる原因の1つです。
セロトニンが程よく分泌されていると心身共にリラックスして安らかに過ごすことができますが、分泌が減るとイライラしたり不安感に襲われたりと精神的に不安的になります。
そのため、ネガティブな感情や考えをするようになり「自分は孤独だ」と感じて自分を追い込んでしまう恐れがあります。
この状態を放っておくと産後うつに発展する可能性もあるので注意しましょう。
孤独を感じている子育てママにおすすめの支援サービスをご紹介!
世の中には孤独を感じながら一生懸命子育てをしているママがたくさんいますが、そんなママたちに向けて子育て支援サービスを実施している自治体や企業はたくさんあります。
子育て支援サービスは、ママが1人で子育てに悩んだり、孤独になったりしないために存在するサービスなので、身近に活用できそうなものがあるなら、どんどん取り入れていきましょう。
自分と同じ境遇のママと出会える「子育て支援センター」
ママ1年生にとって子育ては初めての連続なので「誰かに話しを聞いてほしい」「相談に乗ってほしい」と思うものですが、その相手がいないため孤独を抱えてしまうママはたくさんいます。
そんなママにおすすめなのが、自治体が運営している子育て支援センターに行くことです。
子育て支援センターは小さな子供を持つママが交流を深める場で、子供を遊ばせたりママ同士が交流を持ったりするだけでなく、常駐している子育てアドバイザーに子育てに関する相談にも乗ってもらえます。
家の中で1人で子育てをして、話し相手もおらず孤独を感じていたママにはピッタリな場を言えるしょう。
子育て支援センターでは、交流を深めるために季節の行事をはじめ、リズム遊びや読み聞かせ、育児勉強会など様々なイベントを実施しています。
イベントを通じて同じ境遇のママさんと仲良くなれるチャンスがあるので、イベントには積極的に参加するといいでしょう。
また、支援センターに出入りをしていると、施設のスタッフや子育てアドバイザーから「最近どうですか?」など声をかけてもらうこともできます。
誰かに気にかけてもらえるだけでも孤独感は薄まりますし、気軽に子育ての相談もできるので、孤独を感じているママにはおすすめの場所でしょう。
自分だけの時間を持ちたいなら「ファミリーサポートセンター」
日々の育児疲れから精神的に弱って孤独感を強めているママの中には「気持ちを切り替えるためにもリフレッシュしたい」と思っている人は多いことでしょう。
そんなときは、ファミリーサポートセンターを利用して、少しだけ自分の時間を作ってみることをおすすめします。
ファミリーサポートセンターとは、地域で育児などの援助を受けたい依頼会員と、支援を行いたい提供会員で構成されており、地域での子育てを助け合うための活動している組織です。
依頼会員は赤ちゃんから小学生までの児童を持つママが多く、仕事をしているママや専業主婦のママがたくさん登録しています。
「仕事をしているママは、急遽誰かに子供をお願いしたいシーンがあるのはわかるけど、ずっと家にいる専業主婦が利用していいの?」という疑問や不安を持っているママもいることでしょうが、ファミリーサポートはリフレッシュ目的でも利用はOKです。
基本的には利用目的は問わないので、安心して利用することができます。
また、利用料金は自治体にもよりますが、1時間あたり600円から1,000円というところが多いです。
子供を預かってもらえる上にママがリフレッシュできるなら、とてもお手頃な料金と言えるでしょう。
ママが利用しやすい「企業の支援サービス」
自治体だけでなく、企業でもあらゆる子育て支援サービスを行っています。
例えば、あるシネコンでは赤ちゃん連れでも周りを気にすることなく映画を見られるように、曜日や作品を限定して「赤ちゃん連れでも入場可能」というサービスを実施しています。
赤ちゃんがいると家に閉じ籠りがちですが、外に飛び出して解放感を味わうと同時に映画を見られるので、ママにとってはいいことばかりでしょう。
また、映画館で自分と同じような境遇のママと出会って、仲良くなれるチャンスもあります。
ほかにも、子育てママを孤独にさせないためのママ向けアプリなどを提供している企業もあります。
同じ悩みを持つママ同士が、アプリを通じてお互い相談に乗って支え合うことができ「悩んでるのは自分だけじゃない」「自分は1人じゃない」ということを感じることができるでしょう。
使える子育て支援サービスはどんどん活用しよう!
子育ては「孤育て」と言われることがあるほど、孤独との戦いです。
幼稚園などに通い出すと母子ともに一気に世界は広がりますが、赤ちゃんのうちは家に閉じ籠り、1人で必死に子育てをしているママが多いでしょう。
孤独を感じているのにそのまま耐えていると、今しかない子供の成長を心から楽しむことができませんし、何より産後うつを発症してしまうおそれもあります。
身近に利用できそうな子育て支援サービスがあるならどんどん活用して、孤独を乗り越えていきましょう。