住宅の購入を検討し出した時、「何から考えれば良いの?」と悩むご家庭は意外と多いものです。
一緒に一度の大きな買い物だからこそ、おさえるべきポイントを把握して、できるだけ不安を取り除くことが大切です。
今回は、これから住宅購入をする方のために、わかりやすい比較点や購入の流れをご紹介します。
理想の暮らし方に合った住宅の種類を選ぼう!
マイホームを考えた際に、必ずと言っていいほど迷うことが住宅の種類でしょう。
一戸建住宅・分譲マンション、または戸建て住宅の中でも注文住宅、建売住宅、さらには新築住宅、中古住宅などたくさんの種類があります。
一戸建て住宅と分譲マンションのメリット・デメリット
一戸建て住宅と分譲マンションの大きな違いは土地と建物の所有の仕方にあり、マンションでは1つの土地・建物に複数人の借主が分け合って所有するため、使い方や住み方に一定のルールが定められています。
一戸建て住宅は、土地・建物ごと購入するため、全てが自分の所有物となり自由に使うことが出来ます。
そこでそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
一戸建て住宅のメリット
- リフォーム
- リノベーションが自由に行える
- 購入後の管理費や駐車場代などの固定費が不必要
- ペットが自由に飼える
一戸建て住宅のデメリット
- 玄関や窓の防犯性が脆弱
- 土地面積が狭いため、2階建以上の物件が多く高齢者が生活しづらい
- 建物の保温性、日照性などで特に冬場は快適でない事も多い
マンションのメリット
- オートロックやセキュリティ会社が管理しているためセキュリティ対策が高い
- 通勤や買い物に便利な駅近の物件が多い
- 管理会社がいるため困ったときは頼りになる
マンションのデメリット
- 上下左右の住民と騒音などのトラブルになりやすい
- 管理費や修繕積立金を毎月支払わなければならない
- 将来の資産価値が一戸建て住宅に比べて下がりやすい
新築住宅と中古住宅のメリット・デメリット
次に戸建て住宅を買う際には、新築にするか中古にするかという問題があります。
この問題に関して、それぞれのメリット・デメリットがありどちらがお得だということが一概に判断できないため、自分のライフプランにあった条件で判断しましょう。
新築住宅のメリット
- 建物が新しく、未使用
- 購入時や入居してからの税金控除が受けられる
- 修繕費がかからない
新築住宅のデメリット
- 中古物件に比べて価格が高い
- 青田売りの場合は、建てるまで物件を見ることができない
中古住宅のメリット
- 新築住宅よりも価格が安い
- 建物の実物を見ることができる
- 中古住宅は飽和状態のため、立地の選択肢が多い
中古住宅のデメリット
- 建物や設備が古いため、修繕費用が高くなる
- 住宅ローン控除が受けられない場合がある
住宅購入の全体像を把握しよう!
STEP1.物件の見学
まず初めに住みたいエリアで気になる物件が見つかったら、すぐに不動産会社に連絡し見学をしましょう。
中古物件の場合は実際に内覧が出来たりしますが、新築住宅の場合は、建つまで住宅の雰囲気が分からないためモデルルームや現地に足を運び周囲の環境を知っておくのも大切です。
STEP2.申し込み
本当に気に入った物件があれば申し込みを行います。先着順のため人気物件の場合は、決めたら早めに申し込みをするべきです。
物件によっては、「申込証拠金」として、2~10万円のお金が必要になるときもあります。
STEP3.住宅ローン事前審査
申込と同時期に住宅ローンの事前審査を受け、ローンを組むことが出来るか、実際いくら借りられるか、金融機関により事前審査が行われます。
まずはこの審査に通らないと契約が出来ないため慎重に資金計画を立てるべきです。
STEP4.契約書・重要事項説明書の確認
契約書の特約や重要事項説明書には重要な条項が記入されている場合が多く、また専門的用語で書かれていることがあるため、出来れば契約の前までに写しやコピーをもらい理解することをおすすめします。
STEP5.契約・住宅ローン申し込み
正式に契約をすると後戻りはできず、解約する場合は手付金が破棄になったり違約金が発生する場合があります。
またその後は、金融機関と正式なローン契約を結ぶことになります。
STEP6.内覧チェック
注文住宅などの場合、引渡し前に買主が内覧会を行います。
契約通りに建てられているか、施工ミスはないか、補修箇所があれば指摘し補修してもらいます。
引渡し前の最終チェックになりますので、十分慎重になりチェックしましょう。
不安な場合は、第三者の建築士への検査を依頼することも可能ですので、そういったことも検討することもおすすめします。
STEP7.残金決済・引渡し
内覧会から1~2週間後に残代金の支払や買主への所有権移転登記の手続き、鍵の受取など物件の引渡しが行われます。
住民票などの書類や諸費用のための資金、印鑑など、当日用意するものはたくさんありますので、引渡しをスムーズに進めるためにあらかじめ確認して準備しておきましょう。
家を買う時は家族でよく話し合い、優先順位の決定を!
人生で一度の買い物である住宅購入に必要なポイントは、理想の条件の優先順位を必ず決めることです。
憧れのマイホームは、「あれもしたい。これもしたい。」と要望が多くなることがありますが、家族全員で優先順位を話し合う機会をもうけることをおすすめします。
そうすることでだんだんと漠然としていたマイホームの姿も現実味を帯びてきます。もし自分たちで決めるのに不安があるのであれば、思い切って専門家に相談するのもひとつでしょう。