お化粧は女性の身だしなみの1つですが、特にファンデーションはベースメイクなのでとても大切です。
一方、なかなか自分に合った色が見つけられなかったり、うまく塗れずに浮いてしまったりと、メイクの難しさを感じるアイテムでもあります。
今回は、ファンデーションの正しい色の選び方・塗り方を、初心者でもわかりやすく解説しました。
ファンデーションの色を正しく選ぶにはどうすればいい?
アイシャドウやリップもカラーを選ぶときに迷ってしまうものですが、ファンデーションは特に悩んでしまいますよね。
「肌色だったら何でもいい!」「色白に見せたいから、とにかく明るい色味を!」など、ファンデーションを適当に選んだり願望で選んだりすると、実際に塗ったときにかなり違和感があって困ったことになってしまいます。
ファンデーションには自分に合った「正しい色の選び方」というものがあるので、それをしっかり押さえておくのが大切です。
自分に合った色のファンデーションを選ぶことで、お化粧したときの印象がかなり変わってきます。
ここではファンデーション正しい色の選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自分の「肌の色味」を理解する
コスメショップやドラッグストアなどでファンデーションを見ていると「ベージュ」「オークル」などの単語をよく目にすることでしょう。
これらはファンデーションの色味のことを表しています。
基本的には2つとも肌色のことなのですが、ベージュは黄色味がかかった肌色をしており、オークルはベージュより赤みがかかっている肌色であるという違いがあるのです。
ファンデーションの色を正しく選ぶためには、このベージュとオークルの色味の差をよく理解し、どちらが自分に合っているかを見極める必要があります。
また、人間の肌は黄色みがかかっているタイプ(イエローベース)か、白く青みがかっているタイプ(ブルーベース)かの2種類に分けられます。
イエローベースの方はベージュ系、ブルーベースの方はオークル系の色が合いやすいので、自分はどちらのタイプかを知っておくと、ファンデーション選びが楽になりますよ。
色を選ぶときは「フェイスライン」に試し塗り!
ファンデーションの色を選ぶとき、人によっては手の甲や腕に試し塗りをして色味を見ることでしょう。
しかし手の甲や腕の肌色は、顔の肌色とは異なっているので、手の甲や腕で試し塗りした色味は参考にはなりません。
ファンデーションの色を選ぶときは、やはり実際にファンデーションを塗る自分の顔に塗って選ぶのが1番でしょう。
特に、顔の部分の中でも「フェイスライン」に試し塗りするのがおすすめです。
顔と首の境目であるフェイスラインでファンデーションの色味を見ることで、より適切なファンデーションの色を選ぶことができますよ。
また、フェイスラインは日焼けや血行などによる肌の色の変化を受けにくい部分なので、自分自身の本来の肌色がわかりやすい部分でもあります。
色を選ぶときは候補の色を数種類、並べるようにしてフェイスラインに塗っていきましょう。
そうすることでファンデーションの色同士の比較がしやすく、色選びを効率的に進めることができます。
どうしてもわからないときはプロの意見を聞く
自分なりにファンデーションの色選びをしてみたけど、どうしてもしっくりくる色が選べなかったり、正しく選べているの不安だったりする場合は、ショップやドラッグストアに在籍している美容部員さんに意見を聞いてみるのもいいでしょう。
迷っているときは判断を誤りがちなので、客観的な意見も大切です。
また、美容部員さんはコスメやメイクの知識が豊富なので、ファンデーション選びのポイントやコツなど様々なことを教えてくれることでしょう。
「マットに仕上げたい」「ツヤ感を出したい」「乾燥肌に良い製品を探してる」といった要望にも適切なアイテムを選んでくれるので、豊富なラインナップから選びにくいという方にもオススメです。
自分に合ったファンデーションの種類はコレ!
パウダーファンデにリキッドファンデ、さらに最近はクッションファンデやクリームタイプなど、非常に多くの種類が販売されています。
自分の肌色に合っていても、実は肌質にあった種類を選ばないと、綺麗に塗布できません。
どんな種類を使うと良いのか、各ファンデーションの特徴別に解説します。
①パウダーファンデーション
その名の通り「粉状」になっているのがパウダーファンデで、厚塗りになりにくく、ナチュラルな印象に仕上げやすいタイプです。
塗りムラができにくいのでメイクが苦手な方にも使いやすく、また粉が皮脂を吸着してくれるため、テカリやすい人やオイリー肌の方にも敵にしています。
ただし、肌への密着性が低いため、カバー力が低いのが難点で、お肌の悩みを整えて見せたい方にとっては物足りなさを感じるでしょう。
水分が少ない形状なので、どちらかというとツヤ感よりも、マットな印象を好む方に向いています。
②リキッドファンデーション
液体タイプのリキッドファンデーションは、「粉」「水」「油」を混ぜて作られています。
水分・油分が含まれるためお肌がカサつきがちな方にもピッタリで、乾燥しやすい秋冬だけリキッドにする方もいます。
また、肌によく密着するのでカバー力が高く、毛穴やくすみなどの肌トラブルに悩む方にオススメです。
ただし、リキッドタイプは塗り方や量の調節が難しく、ムラができやすいというのがデメリットです。
全体に塗布することを前提にしていることから、化粧直しも少々手間がかかるという難点もあります。
③クリームファンデーション
クリーム状に作られたファンデーションは、リキッドファンデ以上に油分が多く含まれています。
そのため保湿力が抜群に高く、乾燥肌に悩む方にとって救世主的なアイテムと言えます。
リキッドファンデに比べて重めの印象になりがちですが、その分しっかりと肌に留まるため、長時間化粧直しができない時も安心です。
ただし、油分が多いということはそれだけ肌負担も大きいと言えるので、毎日使うというよりも、休日や特別な日だけに使うのが良いでしょう。
また、ニキビ・赤みなどの肌トラブルが起きやすい人、敏感肌の人にはあまり向きません。
④クッションファンデーション
リキッドに近い液体状のファンデーションを、クッションに染み込ませている、最近人気のアイテムです。
保湿・美容成分が多く含まれている製品が多く、肌ケアをしながらツヤ感のある仕上がりになります。
リキッドファンデは持ち運びしづらいですが、クッションファンデならどこにでも持って行きやすいのも魅力です。
パウダーほどカバー力が低い訳ではありませんが、目立つ毛穴やシミ、肌荒れなどをカバーできるほどの力は持っていません。
また、ベタつきを感じる方が多く、少々快適さに欠ける印象です。
クッションから専用スポンジにファンデーションを取るので、中身がすぐになくなってしまい、コスパの悪さを感じるかもしれません。
コツをおさえて美肌を演出!ファンデーションの正しい塗り方
ファンデーションは、コスメの中でも1番使用頻度が高い上に使用範囲が広いものです。
顔全体に塗るものなので、色選びも大切ですが「正しい塗り方」も知っておく必要があります。
ザックリと塗ったりひたすら厚塗りにしたりする人もいますが、間違った塗り方をすると化粧崩れがしやすい上に、ファンデーションを塗ったはずなのにかえってお肌が汚く見えてしまうなんてことにもなりかねません。
せっかく自分にあった色のファンデーションを選べても、塗り方が間違っていたら台無しです。
ファンデーションを正しく、そして美しく塗るためにはどのようにすればいいのでしょうか。
化粧下地を塗るのが、ファンデーションの正しく塗るための第1歩!
ファンデーションはお肌を美しく見せるという重要な役割があるコスメですが、単純にファンデーションだけを塗るのでは、その役目を十分に果たすことができません。
ファンデーションを塗る前に「化粧下地」を塗るということで、ファンデーションの良さがより引き立ちます。
化粧下地は、お肌を整えたり毛穴を目立たないようにしたりするほかにも、化粧ノリを良くしてくれる役割などがあり、ファンデーションを塗る前の下ごしらえには欠かせないアイテムです。
ファンデーションを正しく塗りたいのであれば、まずは化粧下地を正しく塗るように心がけましょう。
化粧下地を正しく、ムラなく塗ることでファンデーションをキレイに塗ることができますよ。
化粧下地の正しい塗り方
化粧下地を両ほほ、おでこ、鼻、アゴに乗せる。
面積の広いパーツから、指の腹を使って化粧下地を伸ばして肌に馴染ませる。
顔の中心から外側へ伸ばす。
目や口の回りなどの細かいところは最後に仕上げる。
ファンデーションの塗り方は「内から外へ」が鉄則!
先程の化粧下地の正しい塗り方でもありましたが、ファンデーションも顔の中心から外側へ伸ばす「内から外へ」の塗り方が鉄則です。
パフやスポンジなど塗るためのアイテムが違っても、ファンデーションを内から外へ塗るのは変わりません。
その他にも、範囲が広いところから塗るのも化粧下地と同じです。
両ほほやおでこ、鼻、アゴにファンデーションを塗ったあとに、口や目の回りなどの細かい部分を仕上げていきます。
細かい部分はパフなら半分に折った折り目の部分で、スポンジなら角の部分で丁寧に塗っていきましょう。
化粧崩れしやすい部分は薄塗りを意識する
Tゾーンなどの化粧崩れがやすいところは、念入りにファンデーションを塗り込んでいる人も多いことでしょうが、これは正しいファンデーションの塗り方ではありません。
Tゾーンのような皮脂が多くテカりやすい場所は、ファンデーションの厚塗りをすると余計に化粧崩れしやすくなってしまうのです。
正しいファンデーションの塗り方としては、化粧崩れしやすいところほど薄塗りを心がけることがポイントになります。
厚塗りをすればするほど、崩れるときは大きく崩れて目立ってしまうものですが、薄塗りだと崩れたときの目立ちは最小限で済むものです。
嫌なところを隠すのではなく、お肌の悩みに合わせてバランスよく調整して塗るのがファンデーションの正しい塗り方になります。
ファンデーションはメイクのカギ!色選びも塗り方もマスターしよう
ファンデーションは、メイクの中でも特に重要な部分です。
アイシャドウやリップのような華やかさはありませんが、ファンデーションの色や塗り方によってメイク全体の仕上がりが全く違ってきます。
せっかく自分に合った色のファンデーションを選んでも塗り方がダメなら残念な仕上がりになりますし、塗り方が良くても色が合っていなければメイク成功とは言えないでしょう。
ファンデーションはメイク全体の良し悪しを決めるカギです。
正しい色の選び方や塗り方をマスターして、ワンランク上のメイクを目指しましょう。