「本当にタブレット学習の効果はある?」「目が悪くなるんじゃないの?」といったように、タブレット学習の導入を考えてはいるものの、デメリットが心配でなかなか踏み切れない方も多いでしょう。
今回は、タブレット学習のデメリットと改善策を紹介しているので、導入を迷っている方は一読して参考にしてみてください。
タブレット学習で注意すべきデメリット7つ!どう対処すべき?
紙の教材ではなく、タブレットをメインに学習を進める勉強法として、現在多くの注目を集めているタブレット学習。
小・中学生の子供のためにタブレット学習を導入している家庭は増えているものの、当然メリットだけでなく、デメリットも存在します。
良い面だけでなく、悪い面も知っておくことで、いざタブレット学習を導入した際に、効率的に子どもの学習を進めることができるでしょう。
オンラインでの通信教育によって勉強させるか悩んでいる方は、まずはタブレット学習のデメリットを把握することをオススメします。
1.長時間使うと体が疲れる
スマホやPCを長時間見ていると疲れるように、タブレット学習によって疲労を感じる場合もあるでしょう。
また、寝る前に使用することによって睡眠の質を低下させる恐れがあると言われているため、利用する時間帯にも気を付ける必要があります。
さらに、ずっと同じ姿勢でタブレットをいじっていると、肩や首がこったり、コリに伴う頭痛が起こる可能性もあるのです。
休憩を挟んでの利用がオススメ!
タブレットを長時間使い続けていると体に影響が出るのは確かですが、タブレット学習自体に問題があるわけではありません。
タブレット学習をする時は部屋を明るくしたり、就寝前の利用は避けるなど、利用時の環境や時間帯を考えるだけで疲労は軽減できるでしょう。
また、タブレット学習は1単元10~15分と短時間で区切られている場合が多いので、単元が終わるごとに休憩を挟んで目を休ませたり、ストレッチをして首や肩こりを軽減するのがオススメです。
近頃では、目の疲労やドライアイに繋がると言われるブルーライトをカットするための、レンズや液晶フィルムなども安価で販売されているので、対策グッズを取り入れるのも有効でしょう。
2.文字を書く力が衰える?
ノートと鉛筆を使った勉強法と異なり、タブレット学習は映像を見たり、音声を聞いたりすることによって学ぶイメージが強いかと思います。
そのため、「映像を見ているより、自分で直接文字を書いて勉強した方が定着しやすいのでは?」と考える保護者の方たちもいるでしょう。
たしかに、脳科学の観点からしても、文字を書くことによって脳は活発に働くため、文字を自分で書いて内容を覚えることも非常に大切です。
タブレット学習は“書く勉強”にも対応している!
現在提供されているタブレット学習の多くは、ただ講義の映像だけをみて学習するわけではありません。
オリジナルのテキストや問題集が付いているので、直接自分で文字を書く機会も設けられています。
また、教材によっては専用ペンを使って端末に書き込む記述式の講座もあるため、勉強中に文字を書く機会が極端に減ったり、書く力が衰える心配はないでしょう。
3.受動的になりやすい
楽しいアニメーションや、分かりやすい映像授業によって学習を促進してくれるのがタブレット学習の魅力の1つです。
しかし、本人が理解しようとして映像を見ていないと、流れる映像を見ているだけで勉強した気分になってしまう場合もあるでしょう。
タブレット学習で60分間端末をいじっていたとしても、学習時間自体はそれほど長くなかったり、本当に理解しながら進めているのかが分からないのが難点と言えます。
アウトプットを心掛ければ問題ナシ
タブレット学習でアニメーションや講義を見ることによって、子どもは知識をインプットします。
インプットした知識を活用せずにそのままにしておくと、本当に理解したのかどうか分からないままのため、小まめにアウトプットをすることが重要です。
タブレット学習の教材にドリルや問題集が付いているなら、単元ごとに復習をするようにしましょう。
勉強の効果が出ているか確認することができる他、知識の定着にも繋がるので、インプットの後は積極的にアウトプットする習慣を付けてあげると効率的に学習が進められます。
4.分からないポイントがそのままになってしまう
問題を解いていて分からないポイントがあった場合、そこを克服できないと勉強への苦手意識が付いてしまう子どもは少なくありません。
学習塾のように対人の指導であれば、直接先生に分からない問題を質問することができますが、タブレット学習の場合、システム上解説が流れるだけなので、解説を理解することができなければ解決には繋がらないのが難点です。
他の教材を併用するのも有効
もしタブレット学習の解説を見ても内容を理解できないなら、別の教材も一緒に活用するのがオススメです。
タブレット学習の教材とは別途に、問題集やドリルを用意して取り組むことにより、2つの教材で分からない点をカバーし合えるため、通常より理解もしやすくなるでしょう。
教材を2種類用意するとなると、費用の負担が気になる方も多いかと思いますが、タブレット学習の教材の中には、参考書や問題集より安い値段で利用できるサービスもあるため、経済的な負担も軽減できます。
また、サービスによっては、勉強に関する質問の窓口を設けている所もあるため、そういったサービスを活用して疑問点を解消するのも有効です。
5.すぐに解答を見てしまう
タブレット学習だと、紙の問題集のようにわざわざ問題の解答ページを探す必要はなく、基本的には分からない問題があってもすぐに解答を確認することが可能です。
紙の教材でも、すぐに答えを見て書き写す子どもはいますが、「問題を考えもせずに答えを確認してしまうのでは?」と心配する親もいます。
手軽に解答が確認できるのはタブレット学習の利点ですが、同時に心配になるポイントでもあるようです。
解答を見た後の対応の方が大切!
分からない問題が出た時に、早めに解答を確認するのは悪いことではありません。
解答を見た後に、どうしてその答えになるのかを理解することが一番重要なので、すぐに解答を見ても意味を理解して次の勉強に活かせれば何の問題もないのです。
解答を確認した後は、何故その答えになったのか、考える習慣を身に着けましょう。
一方で、答えを見ずに長い間考えていたとしても、答え合わせの際に解答を読み流してしまったのでは、知識が定着しないので、その点は注意です。
6.端末にトラブルが起きると勉強できない
タブレットにトラブルが生じてフリーズしてしまうと、問題が解決されるまで教材を利用することができません。
参考書やドリルといった紙媒体の教材では起こらない問題なので、タブレット学習ならではの問題点でしょう。
また、万が一端末が故障した場合、修理から戻って来るまで学習を進められない可能性があるため、トラブルが起きた際に勉強ができなくなることが懸念されています。
タブレットが故障しても代用は効く
多くのタブレット学習のサービスは、オンラインで閲覧する物ならパソコンやスマホなどからでも利用できるため、たとえタブレットが故障してしまっても、他の端末を使ってアクセスすることは可能です。
勉強をしたい時にスムーズに利用できるように、端末のアップデートはしっかりと行い、定期的に容量も足りているかチェックしておくと良いでしょう。
また、インターネットにアクセスできる端末を利用する場合には、ウイルスなどに感染しないように、セキュリティソフトを導入しておくのも大切です。
7.途中でタブレット学習に飽きてしまう?
タブレット学習を始めようと、せっかく教材や端末を購入したのに、子どもが途中で勉強に飽きてしまったらどうしよう、と思っている方もいるでしょう。
タブレット端末は勉強以外にも利用できるので、ゲームやインターネットに興味が逸れてしまう可能性は確かにあります。
子どもがタブレット学習を継続的に活用できるかを心配して、導入するか悩んでいる方は少なくありません。
子どもに適した教材を選ぶことが大切
ゲーム感覚で楽しみながら勉強できるものや、問題を解くのがメインの教材、学校や塾のように先生の授業を映像で聞きながら学習を進めていくもの、とういったように、タブレット学習と一言でいっても、サービス内容の特徴は幅が広いです。
また、問題の難易度もサービスによって異なるため、基礎を固めるための物もあれば、受験対策用の教材もあります。
そのため、子どもに合った学習方法や難易度の教材を選ぶことが継続への第一歩と言えるでしょう。
親だけで決めてしまうのではなく、導入する際は無料体験を活用したり、子どもの意見も取り入れて教材を選ぶのが懸命です。
また、勉強以外のことに使用するのが心配な場合は、インターネットへのアクセス制限を設定しておくと安心でしょう。
デメリットに気を付ければタブレット学習は便利なツール!
タブレット学習を導入するうえで、心配されるデメリットはいくつかありますが、どれも対処して軽減することは可能です。
今ではタブレットやスマホなどの電子端末は社会の必需品となっているため、闇雲に利用を避けるのではなく、上手に使って子どもの学習に役立てた方がお得でしょう。
対処法さえ知っていれば、タブレット学習はメリットも多い便利な勉強ツールと言えます。
幼児の通信教育は効果アリ?子供に先行投資をすべき理由とおすすめ教材を紹介では、タブレット学習のメリットや教材の選び方、オススメの通信教育などを、初心者の方に向けて分かりやすく解説しています。
タブレット学習を導入するか検討中の方は確認して、是非判断材料にしてください。