昔から健康管理の1つとして、多くの人に愛飲されている養命酒。
自律神経を整える働きなど、美容・健康にありがたい効能が豊富に含まれており、老若男女問わず幅広い世代に嬉しい薬酒です。
名前はよく聞くけれど中身はあまり知られていない養命酒
昔から耳なじみのある養命酒ですが、そのパッケージや印象からか若い人が口にするイメージがあまりなく、実際に飲んだことはない、養命酒が一体どう体に良いのかよく知らないという方がほとんどではないでしょうか。
実は、この養命酒には自律神経を整えるという噂があり、いま20~30代という若い世代にも効能が注目されているんです。
今回はその養命酒にどんな効能があるのか、また味がどうしても苦手な人はどのように飲めばいいのかといった飲み方をご紹介していきます。
養命酒の効能は滋養強壮、未病の改善
未病とは、病気とまでは呼ばれない体の不調のこと
未病とは東洋医学における概念のひとつで、病気というほどではないが病気になりやすい、または病気になりつつある状態のことを指します。
手足の冷えや体の疲れ、胃腸の不調は病気とは呼ばれませんが、病気になる直前やなにかの病気のサインかもしれません。
健康診断や検査で異常がないといわれても、自分が元気いっぱいで健康であるとは思えないという人は、未病の状態である可能性があります。
養命酒がうたう嬉しい7つの効能
1.滋養強壮、疲労回復
いつも体がだるい、疲れがとれないといった症状に、滋養強壮で体力をつけながら疲労の回復をたすける効果があります。
2.冷えの改善
いつも手足が冷えてつらい、よく眠れないという体の不調に対して、養命酒は血行をよくし、血流とともに体内を巡る薬効成分が代謝機能を整える働きをします。
3.消化器官、胃腸の調子を整える
胃が弱い、胃腸の調子が悪いという症状に、食前に養命酒を服用していくことで胃腸の働きをサポートし、徐々に丈夫にしていきます。
4.病中病後の体力回復
風邪等の病気になってしまった時や、病後にも体力回復が必要ですが、養命酒の薬効成分は弱った体を整え、本来の体力を取り戻してくれます。
5.食欲不振の改善
あまり食欲がない、たくさん食べられないという不調に対して、食前に養命酒を服用することで胃腸の働きを良くし、食欲を正常な状態に戻してくれます。
6.疲れやすい、虚弱体質の改善
養命酒は滋養強壮剤として体にゆっくりと作用するため、体の疲れを和らげながら、体力を戻すことが出来るので、すぐに疲れたり、体力不足だと感じる人の回復にも役立ちます。
7.血色不良の改善
疲れやすく、手足が冷えて血色が悪い、いつも顔色が優れないという人には、養命酒の薬効成分が血行とともに体内をめぐり、新陳代謝を活発にして血色を良くしていく働きをします。
以上の7つは養命酒が実際に効能効果として紹介しているものですが、この他にも便秘や下痢、肌荒れ、冷え性、うつやパニック障害、動機、不妊、風邪、高血圧、自律神経失調症などの症状の改善のために服用している方もいるようです。
冷えは万病のもとといいますから、血流の巡りをよくして体をあたためてくれる作用のある養命酒は様々な症状に効果があるといえそうです。
養命酒はなぜ自律神経に効くの?
自律神経とは、循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するために常に働いている神経のことです。
活動している時や昼間に活発になる「交感神経」と、安静になっている時や夜間に活発になる「副交感神経」の2種類があります。
不規則な生活やストレス、ホルモンバランスの異常等によってこの両方のバランスが崩れることを「自律神経の乱れ」と言い、頭痛や肩こり、便秘・下痢、吐き気、冷え、だるさといった身体症状や、イライラする、やる気が出ない、集中力に欠ける、気分が沈む、不安になるなどの精神症状が起こります。
自律神経の乱れが深刻化したり、この様な症状が長く続くと、自律神経失調症になってしまうのです。
特に女性の場合、体温調整がうまくできず冷えを感じる方が多いので、自律神経が乱れている可能性があります。
冷えをはじめとする上記の様な症状が現れたら、重症になる前に、早めに対処しておくことが非常に大切です。
養命酒の効果効能には、冷えの改善や肉体疲労の回復、胃腸の調子を整えるなどがあげられていますから、養命酒を続けて飲むことで自律神経が乱れている体の改善に効果があるといえるでしょう。
養命酒はどんな成分で作られている?
14種類もの生薬の4つの効果が様々な症状に効く
循環を良くする効果がある生薬のウショウ、ヤクモソウ、コウカ、ウコンと、体を温める効果のある生薬のケイヒ、チョウジ、 滋養強壮効果のあるジオウ、インヨウカク、ニクジュヨウ、トチュウ、シャクヤク、ニンジン、老廃物の排出をうながす効果のある生薬のボウフウ、ハンピの計14種類が養命酒には調合されています。
その他には添加物として、みりん、アルコール、液状ブドウ糖、カラメルが入っています。
どれも自然由来の成分ですので、どなたでも安心して服用できます。
服用の際に注意しなければならないことは?
アルコールが入っているので注意!
養命酒は血行を促進するので、怪我や手術、出産直後等で出血中の人は服用しないでください。
また、ワインと同じくらいのアルコール分14vol%を含んでいるので、未成年者や乗物または機械類の運転操作を行う予定の人はもちろん飲んではいけません。
他にも、医師の治療を受けている人、妊婦または妊娠していると思われる人、授乳中の人、自分や家族がアレルギー体質の人、薬でアレルギー症状をおこしたことがある人、アルコールに弱い人は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
もしも服用後、発疹・発赤、かゆみ、胃部に不快感があらわれた場合や、しばらく服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
養命酒の正しい飲み方とおいしい飲み方
用法容量を守って毎日こつこつ続ける
養命酒が提唱している正しい飲み方は、1日3回、20mLずつ、食前と就寝前に飲むことです。
これは1000ミリリットルのボトルなら約16日分になります。
薬用養命酒は自然の生薬が溶け込む医薬品の薬酒ですので、体にいいからといって飲み過ぎてはいけません。
きちんと用法・用量を守って正しく服用するようにしてください。
味やにおいが苦手なら「養命酒カクテル」を
養命酒カクテルの定番としてコーラやジンジャーエールで割る飲み方があります。
コーラもジンジャーエールも味がしっかりしているので、養命酒をうまくごまかしてくれるので初心者にもおすすめの割り方です。
その他にも味のついていない炭酸水やレモン味の炭酸水で割る飲み方も人気があります。
レモンやライムを絞ってハイボール感覚で飲むのも楽しめます。
また、カルーアミルクのように牛乳で割ると、味がまろやかになり、香りも抑えられるので飲みやすくなります。
果汁系を使ったカクテルなら、 オレンジジュースやりんごジュースで割るのが人気です。
養命酒の味や香りが甘みや酸味によってカバーされるので、甘くて濃い飲み物が好きな方にはおすすめです。
カクテルではありませんが、就寝前に養命酒を飲んだ後に白湯を飲むという人もいます。体があたたまってよく眠れそうですね。
養命酒はおだやかな作用をする滋養強壮剤ですので、毎日飲み続けてこそ効果を実感できるものです。
ストレートに飲むも良し、カクテルにして楽しむも良しの養命酒で、体の不調を改善して元気に健康な生活を目指しましょう。