結婚相手は選べても相手の家族までは選べず、結婚後にお姑さんと上手く行かずに悩んでいる方は多いものです。
なぜお姑さんと良い関係が築けないのか、よくある原因や上手な立ち回り方など気になる情報を調べてみました。
嫁姑関係を円滑にしたい!起こりやすいトラブルと対処法!
好きな人と結婚をして、夫婦になって、幸せな結婚生活を夢見る人は多いのではないでしょうか。
しかし、結婚に必ずと言って、ついて回るのが嫁姑問題。
結婚前は良好だったお姑さんとの関係も、結婚後は親族となり、交流する機会も増え、価値観の違いや過度の干渉、1つ1つはほんの些細な出来事でも、塵も積もれば嫁姑の関係に亀裂が生じて仕舞うこともあると思います。
また、嫁姑のトラブルは対処の仕方を誤れば、夫婦関係にまで影響してくるかもしれません。
そこで嫁姑が不仲になる前に、嫁姑のトラブルが起こりやすいポイントや、トラブルにならない様に気を付けたい事などを考えていきましょう。
嫁姑はなぜ揉める?トラブルはこの時起きていた!
そもそもお嫁さんとお姑さんは、結婚するまで赤の他人でした。
その為、結婚したとはいえ、「すぐに家族のように仲良く!」というのはなかなか難しいものです。
それでも、縁があって家族になったのですから、出来得る限り仲の良い嫁姑関係を築いていきたい所です。
では、どんな時に嫁姑が不仲になるトラブルが起きてしまうのか、主な不仲の原因をお伝えします。
息子夫婦の生活に過剰に干渉してしまう
お姑さんが頻繁に電話をし、食事のメニュー、掃除の仕方、休日の過ごし方、お金の心配などプライベートな事まで根堀葉堀と聞かれると、いくら家族とはいえ嫌になってきてしまいます。
いくつになっても息子はかわいいと思いますが、結婚して所帯を持った以上、過度の干渉はトラブルの種にしかなりません。
子供の催促や、出産や育児の仕方などに口を出す
お姑さんからの孫の催促は、お嫁さんからしたらプレッシャーになってしまうものです。
妊活の計画は夫婦で話し合うべき事なので、孫の顔見たさにあれこれと口を出すと、お嫁さんから苦手意識を持たれてしまいます。
その他にも、「結婚して嫁いできたのだから、里帰り出産は認めない」「親が立ち会うのは当然だから、病院に行ったらすぐ連絡すること」など、出産方法にまで関与してしまうと不仲になる原因になってしまいます。
また、子育てについても、今のやり方と昔のやり方ではだいぶ変わってきているので、この知識や感覚の違いも嫁姑トラブルの原因となることがあります。
例えば、昔は抱き癖(眠たい時、甘えたい時などに抱っこをすぐに要求する事)が付かない様に、抱っこしないという育児が広まりましたが、現代では、抱っこしてほしいという欲求を速やかに満たしてあげてこそ、子供は愛されていると安心し、子供には良い影響が出ると言われています。
このように、「昔はこうだった!」「こうすべき!」という考えは、間違っている事もあるので不用意に押し付けないよう注意が必要です。
逆に、お嫁さんが「こうやりますから!」「私はこういう方法がいいので」とつっぱねてしまい、お姑さんの折角のアドバイスに聞く耳を持たない姿勢も、間柄を悪くしてしまいます。
〇〇家の嫁など、嫁いだことを重んじる考え方
昔は「親の死に目には会えない覚悟で嫁いできた」など、今の世代にとってはいまいち想像しにくい、昔ながらの考え方もありました。
自分もその様に言われて嫁いで来たからと言って、それをいきなり息子のお嫁さんに強いるのは、反感を買ってしまう要素です。
その他に、「〇〇家の嫁!」「〇〇家の孫!」などと一方的に言われてしまうと、お嫁さんからしたら、自分の生まれ育った環境を大切にされていない感覚になってしまい、あまり良い気はしないものです。
お姑さんから見れば「息子」、お嫁さんから見れば「夫」の存在
手塩にかけて育ててきた息子が、いきなり知らない女性に取られたと寂しくなり、ついついお嫁さんに小言を言ってしまう事もある様です。
子離れが出来ていないままだと、嫁姑関係にひびが入るだけでなく、実の息子との関係も悪化させてしまう可能性もあります。
また、男性側も親離れが出来ずに、お姑さんの希望ばかりを優先していると、奥さんが旦那さんに不信感を抱き信頼関係が築けず、嫁姑問題どころか夫婦問題にまで発展してしまう危険性があります。
「母親と嫁との問題だから」と無関心にならず、不仲にならない様に男性も協力していくことが重要です。
両家との会う頻度や、親密度のバランス
最近では、お嫁さんが自分の実家と親密すぎて、里帰りや帰省の期間がかなり長い人も増えています。
実の両親と仲良くしているのは良い事ですが、あまりにも差があると、お姑さんも内心は面白くはないものです。
また、会う頻度によって、子供のおじいちゃん・おばあちゃんへの懐き方も変わってくるので、両家のバランスを上手に保たなければ、義両親に不満が募り良い関係が築けません。
嫁姑の仲が悪くなる前に気遣いと心がける事!
主なトラブルが起こる原因について見てきましたが、ここからは不仲になってしまう前にするべき、気遣いや心がける事について、「お嫁さん」「お姑さん」「夫・息子」それぞれの立場から考えていきたいと思います。
嫁いで来たお嫁さんとしての気遣いや心掛ける事
気に障ることをされたり言われたとしても、お姑さんと直接言い合いになるのは得策ではありません。
過度の干渉にあった場合や小言を言われたりした時は、まず旦那さんに相談する事が先決です。
この時、嫌な部分だけを言うのでは無く、「お姑さんが心配してくれるのはありがたいけど、あれこれと毎日聞かれるのはいい気分ではないから、連絡の頻度を減らして欲しい。」などと、お姑さんへの感謝を加えつつ自分の要望を言うと、旦那さんも嫌な思いもせず、自分の希望も伝える事が出来るかと思います。
その他にも、お姑さんから言われた事を悪い方だけに取るのでなく、プラスに変えられるように心掛ける事も大切です。
言い方が厳しかったり、嫌みを含んでいる様な気がするとカチンときてしまいますが、相手の言い方ではなく言われた内容を考えてみると、意外と自分たちのため、子供のためになっていることもあるものです。
もし、言いたい事や守ってほしい事などがあるのであれば、角が立たない様に上手く切り返して伝えましょう。
例えば、○○家の孫と言われたならば、逆手にとって「○○家の孫の成長のためにこうして欲しい!」と言えば要望も伝えやすくなりますし、お姑さんも嫌な思いはしないので不仲になることを防ぐことができます。
姑としての息子夫婦に出来る事
息子夫婦の心配をする事は、悪い事ではないですが、息子さんは1人前の所帯を持った大人であることを忘れてはいけません。
プライベートな部分や子供の事など、夫婦で解決すべきデリケートな部分にあれこれと口出しするのはやめて、尊重する姿勢を取り、「何かあればいつでも相談に乗るからね!」などと一声かけて置く程度にすると、お嫁さんも良い距離が取れてお姑さんに相談しやすくなります。
また、孫が生まれる事は大変喜ばしい事ですが、「○○家の!」ではなく、まず産んでくれたお嫁さんを労い、家族みんなで温かく子供の成長を見守りましょう。
また、昔からのしきたりやその家のルールを重んじる事は悪い事ではありませんし、家柄によっては必要なこともありますが、だからと言って、価値観を押し付けるようなやり方では、トラブルになってしまい、嫁姑が不仲になる原因となってしまいます。
譲れる事と譲れない事があると思いますが、譲れない事でもその理由をわかりやすく伝えたり、今の時代にあったやり方を提案するなど、お嫁さんも妥協しやすいように工夫してみると円滑に進むでしょう。
息子として、夫としての心構え
嫁姑の問題において、実は1番重要になるのが、息子であり夫である人の対応です。
自分の母親だからと言って、「好き放題に言わせておけばいい」「言いたいだけだから」と、お嫁さんの話は聞くが、お姑さんである母親に軽く遠回しにしか注意しないと、結局何の解決にもならずお嫁さんが我慢を強いられ、何もしてくれないとお嫁さんから愛想をつかされる事になります。
お姑さんからしてみれば、お嫁さんに言われるよりも自分の息子に言われた方が、納得して聞こうと思うものですから、嫁姑の間を取り持ってあげるのも息子・夫の務めです。
お嫁さんの悩みについてまずは夫婦で話をした上で、母親に断るところは毅然とした態度ではっきりとお願いし、夫婦で決めた事に対して文句は言わせない様にしましょう。
また、何か言いたいことがあればお嫁さんに言うのでなく、直接自分に言う様にあらかじめ釘を刺しておくことも、嫁姑トラブルを未然に防ぐことができます。
夫としてこういった態度を示しておくことで、お嫁さんも守ってもらえていると安心でき、お姑さんに対する見方も緩和されるのではないでしょうか。
家族だからこそ、思いやる心が1番大事!
嫁姑問題は、夫婦の離婚の原因にもなりかねない問題になっています。
育ってきた環境も、価値観も全く違う人間同士が、最初から家族になるのは無理なもので、問題が起こる事は当たり前と言っても過言ではありません。
しかし、お互いを思いやる心を忘れず、相手の立場に立って物事を考えていくことで、少しずつでも良好な関係を築く事はできるものです。
適度な距離を取りつつも、お互いの意見を尊重しなんでも気軽に言い合える、そんな嫁姑関係が築ける様に、まずは自分から心がけてみましょう。