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妊婦でも仕事探しはできる?求人の見つけ方と働く注意点

妊娠すると、重い物を運ぶ力仕事や長い時間立ちっぱなしの仕事など身体に負担の大きい仕事はできなくなります。

しかし、出産費用や産後の生活費の事を考えると、妊娠中であっても少しでもたくさん稼いでおきたいと思う妊婦さんもいることでしょう。

そこで今回は、妊婦さん限定のお仕事探し、求人の見つけ方や働く際の注意点をまとめました。

妊婦でも無理なくできる仕事とは?

妊婦でも無理なくできる仕事とは?

妊娠中は母体と胎児の健康を第一に考えなくてはなりません。

まずは、妊婦さんでも無理なくこなせる仕事の条件についてまとめました。

妊婦さんが避けるべき仕事内容を押さえよう

厚生労働省が委託している「女性労働協会」によると、「妊娠中の女性労働者にとって負担の大きい作業」は以下の通りです。

  • 重量物を取り扱う作業(継続作業6~8kg以上、断続作業10kg以上)
  • 外勤等連続的歩行を強制される作業
  • 常時、全身の運動を伴う作業
  • 頻繁に階段の昇降を伴う作業
  • 腹部を圧迫するなど不自然な姿勢を強制される作業
  • 全身の振動を伴う作業等

このような身体に負担の大きい仕事を続けていると、切迫早産や流産の危険性が高まることもあります。

「妊娠は病気ではない」という言葉もありますが、病気ではなくとも妊婦さんは胎児の命を預かる大事な身体なので、仕事内容は慎重に選びましょう。

妊婦さん向けの仕事とは?探す際のポイントは「短期雇用」

妊婦さんが避けるべき業務内容を踏まえた上で、妊婦さん向けの仕事を考えると、例えば以下のような仕事が挙げられます。

仕事仕事の特徴
一般事務(オフィスワーク)座ったまま仕事ができるため身体への負担が軽い。
勤務時間や日数は、雇用先によって差がある。
コールセンター身体への負担が軽い上に、時短勤務もしやすい。
ただし、ノルマなどがあれば精神的な負担が大きい。
在宅ワーク(内職)企業から請け負う軽作業やパソコンを使った情報処理作業を自宅でマイペースに行える。
時間や場所に融通が利きやすいが、単価が安いのが欠点。

ここで気を付けておきたいのは、労働基準法により出産予定日の6週間前から産後8週間の間は誰でも「産前・産後休暇」を取ることが認められているため、その間は仕事を休むということです。

また、産休に入るまでの間にも、悪阻が業務に差し支えるほど酷かったり切迫早産で自宅安静を指示されたりして、仕事を休んでしまう可能性はゼロではありません。

つまり、あらかじめ仕事を休むことがわかっている妊婦さんを企業が事務員として雇うかと問われると、余程のベテランでもない限りはなかなか難しいのが現実ということです。

その点を踏まえると、比較的短期契約してもらいやすいコールセンターのお仕事や、自宅でマイペースに取り組める在宅ワークなどの仕事から中心に探した方が、より早く仕事が見つかると言えるでしょう。

体調に合わせて働ける内職とは?

妊婦さんはもちろん、未就園児を自宅保育中であったり、自身に持病があったりと、何らかの事情で外に出て働けない人にオススメなのが、いわゆる内職です。

ここでいう内職とは、ある商品の製造元や販売業者から委託を受け、その商品のタグ付けや袋詰め、商品の組み立てなどの軽作業を行う仕事です。

一旦作業を引き受けたら、締め切り日までは自分がやりやすいペースで作業をすることができます。

ちなみに、こうした軽作業系の内職はハローワークではあまり紹介されておらず、インターネットで探すことが多いですが、自治体によっては市役所の就労相談窓口などで内職の求人を募集している場合もあります。

興味のある妊婦さんは、お住まいの地域の自治体へ問い合わせてみましょう。

ただし、こうした軽作業系の内職は、求められる品質と量のわりには低賃金なため、まとまった額を稼ごうと思うと作業が膨大な量になり、結局身体に負担が掛かってくる場合もあるので注意しましょう。

初心者でも大丈夫!在宅ワークとは?

在宅ワークとは、働きたい人(今回は妊婦さん)本人が、「個人事業主」として自ら企業と契約し、パソコンや電話など自宅にある情報機器を使って行う業務のことです。

例えば、初心者でも取り組みやすい在宅ワークは、以下のようなものがあります。

在宅ワークの種類具体的な作業例
簡単な事務作業データ入力、テープ起こし
ライティング作業ブログやコラム等の記事作成、キャッチコピー・ネーミング作成
デザイン系の作業ロゴ・バナーデザイン、チラシ・パフレット・イラスト作成

自宅にパソコンとインターネット環境さえあれば、誰でも簡単に始めることができるのがポイントです。

インターネット上で企業と個人の契約が完了するため、面接はもちろん遠い会社まで勤務する必要もありません。

もちろん座ったまま取り組めますし、体調に合わせて仕事量を調整することも可能です。

なお、システム開発やハードウェア設計、写真や動画の特殊な加工など専門的な資格を必要とする在宅ワークは、より高い収入を得ることができます

妊婦さんが仕事を見つける方法3選!

妊婦さんが仕事を見つける方法3選!

妊娠さんが仕事を見つけるためには、具体的にどのような行動をとればよいのでしょうか。

まずは、派遣会社やクラウドソーシングサービスに登録することが第一歩です。

派遣会社に登録しよう!

「妊娠中でも派遣会社に登録できるの?」と思う人もいるかもしれませんが、妊娠経過が順調であり、産休明けも継続して働く意思を強く示せば、派遣会社に登録することは可能です。

大手の派遣会社であれば、妊婦さんでもできるお仕事案件もたくさんある上に、勤務地までの時間を指定したり、禁煙のオフィスを選んだりなど、より妊婦に優しい条件の仕事を見つけやすくなります。

より仕事を見つける確率を上げるためには、産休・育休明けの保育園や家族のサポート体制をより明確にし、すぐに復帰できることをアピールするのもポイントです。

そして、実際に働き始めた際に困ったことが起こっても、派遣会社が間に入って就労内容や条件について企業と交渉してくれるため、比較的妊婦さんの精神的な負担は軽くなるという利点もあります。

妊娠中の仕事探しができる派遣会社(例)

派遣会社特徴
就職Shopリクルートが運営しており、経験の少ない方や20向けの案件も多い。
学歴や資格、職歴ではなく、人柄や意欲を重視する企業が豊富。
ジョブリンクワークアルバイトから派遣、正社員まで幅広い求人を扱う。
今すぐ働きたい人も、産後に働く職場を探す人も使いやすい。
ランスタッドオランダ創設の転職会社で、多様な働き方ができる求人も多い。
20~30代の転職に強く、無料で担当コンサルタントと相談ができるのも魅力。
WomanWillマイナビAGENTによる、女性のための転職支援サービス。
妊娠中の転職相談もアドバイザーに気軽にでき、書類・面接対策もサポート。
セントメディア派遣専門の登録窓口で、ワガママな希望にも柔軟に対応してくれる。
指定会場での登録が必要なため、安定期に入ってから活用したい。
DYM就職正社員を前提とした就職窓口で、産後の職場探しをしている女性向け。
各企業の書類選考がないため、採用までが早いのも特徴。

クラウドソーシングサービスのサイトに登録しよう!

パソコンでするタイプの在宅ワークは、主にインターネットを通して妊婦さん自身が、企業が発注する仕事を選ぶ形で請け負うことになります。

企業が発注する仕事を選び、受注するためには、まずは、クラウドワークスやランサーズといった在宅ワークを紹介しているクラウドソーシングサービスのHPに登録することが第一歩です。

妊婦さんに関わらず、全国の在宅ワークを求める人々が登録しているため、資格を提示したり、身元を保障する資料を提出したり、より詳しいプロフィールを乗せることが仕事を発注してもらえるコツになります。

1社だけでなく複数社に登録しておくと、希望合致案件が見つかりやすく、コンスタントにお仕事を見つけることが可能です。

妊娠中の在宅ワークが探せる会社(例)

在宅ワーク窓口特徴
クラウドワークス100万人超の会員が登録する、最大規模の在宅ワーク求人窓口。
お小遣い程度~正社員並みの収入まで、様々な働き方が可能。
クラウディア誰でもできる仕事から専門的な内容まで、幅広い仕事を探せるのが魅力。
案件によって手数料が異なるが、比較的安めで使いやすい。
Bizseek妊娠中の短期間だけでも、しっかり働ける求人が豊富。
ワーカーの手数料が安く、他サービスとの併用もしやすい。
ワールドキャスト女性向けの美容・健康に関する在宅ワーカーを募集。
コスメの新製品のお試しや各種体験など、産後も使い続けたい内容が豊富。

地方自治体の就労相談窓口を尋ねる

先ほど内職の項目で軽く触れましたが、軽作業系の内職は格自治体の就労相談窓口で仕事をあっせんしている場合があります。

インターネットやハローワーク等で内職がうまく見つからない場合は、一度自治体(区役所、市役所など)に求人があるかどうかを問い合わせてみましょう。

妊婦さんが働く上での注意点とは!?

妊婦さんが働く上での注意点とは!?

妊婦さんの求人がなかなか見つからない理由を今一度よく考えてみましょう。

妊婦さんが働くためには、妊娠経過が順調であることが大前提です。

また、産後の生活の協力体制がどれだけ準備できているのか、これによっても仕事が見つかるかどうかは変わってきます。

身体は資本!妊娠が順調であることが前提

「妊娠中だけど働きたい!」という気持ちだけでは、仕事は見つかりません。

妊娠中でもバリバリ働くためには、妊娠経過が順調であることが大前提です。

つわりは個人差があるので完全に避けることは難しいですが、規則正しい生活をしたり、食事を小分けにしたりするなどして、仕事への影響を最小限に抑えるようにしましょう。

また、妊娠中の体重増加は妊娠中毒症(高血圧、糖尿病)などにつながり、難産になる場合もあるので、妊娠中は助産師や医師の指示を守り、体調管理を徹底して行う必要があります

それは、「妊娠中でも仕事をスムーズに進めるため」という意味もありますが、やはり赤ちゃんをより安全に産むためには大切なことです。

業務内容に大きな負担を感じたら、母性健康連絡カードを使おう!

妊娠経過も順調でなんとか就職できたとしても、蓋を開けてみれば業務内容が身体に負担の大きいものであれば問題です。

例えば、通勤時間が長く満員電車も苦しい、あるいは休憩時間が少なく辛いといった場合には、担当医からの指示があれば、企業側は通勤ラッシュの時間をずらしたり、時短勤務を取り入れたり、休憩時間を増したりなど、譲歩することが義務付けられています。

業務内容を変えてほしい場合は、一人で悩まず、担当医に「母性健康管理指導事項連絡カード」を発行してもらい、事業主に提出するようにしましょう。

座り仕事はどきどき身体を動かそう!

座ったまま行う事務仕事やデータ入力やライティング等のパソコンを使った在宅ワークは、同じ姿勢を長時間続けることが多いため、腰や肩などの血行が悪くなりがちです。

また、目もよく使うので目の疲労も溜まりやすく、肩こりにもつながりやすいと言えます。

そのため、仕事中は1時間に1回は席を立ち軽くストレッチをするなど、意識的に身体を動かすことが大切です。

特に在宅ワークは自分一人で仕事をしているため、誰かが「そろそろ休憩しよう」と声をかけてくれるわけではありません。

あらかじめ、仕事をする時間を決めたり、体調によって日々の仕事量を調整したり、メリハリをつけながら仕事をしましょう。

産後の支援体制は万全にしておこう!

産後の赤ちゃんとの生活を想像すれば、妊娠中はまだ仕事はしやすい方なのかもしれません。

妊娠中に運良く企業に採用してもらえたら、できれば産後も復帰し、継続して勤務したいものです。

そのためには、求職中の段階から保活をスタートし、入園のメドをつけておくことをオススメします。

産後すぐは赤ちゃんのお世話もあり身動きがとりにくいので、妊娠中に保育所の見学を済ませ、必要な保育園の申請書類等は万全に準備しておきましょう。

母子健康が大前提!産後の協力体制もイメージした就職活動を

母子健康が大前提!産後の協力体制もイメージした就職活動を

ここまで妊婦さんの求人方法について様々なアドバイスを行ってきましたが、妊婦さんが仕事を見つけるためには、妊娠経過が順調であると共に、妊婦さん自身が身体的かつ精神的にも健全な状態であることが大前提です。

その上で、派遣登録をして短期契約の仕事を狙ったり、自分のペースでこなせる在宅ワークを探したりなど、複数のアプローチで仕事探しに取り組みましょう。

その結果、うまく就職につながった場合は、産後も継続して契約してもらえるように、引き続き体調管理に注意しながら産後の協力体制についても整えていきましょう。