ゼクシィのトレンド調査では、約6割の新婚さんが、結婚式の際にこれまでお世話になった親への感謝の気持ちを込めて、花束以外の記念品やプレゼントを贈っているようです。
今回は、結婚式の披露宴等で親に渡すプレゼントの種類や相場、喜んでもらえる人気アイテムをまとめました。
結婚式で両親へ渡すプレゼントに込める想いは?
ゼクシィトレンド調査2017によると、挙式後の披露宴や披露宴パーティー等で、両家の親へ花束を除くプレゼントや記念品を贈る人の割合は6割前後を維持しています。
両親への感謝の気持ちを伝えるためのプレゼントは花束だけでもよいのですが、それに加えてプレゼントを贈るのには、以下のような新郎新婦の想いがあるようです。
プレゼントを通してより具体的に感謝の気持ちを伝えることができる!
結婚式の際、新婚夫婦が親に贈る花束以外のプレゼントや記念品には、実に様々な種類があります。
例えば、「これまでの家族の軌跡をまとめたアルバム」「新郎新婦の出生時の体重と同じ重さのぬいぐるみ」「半永久的に形が保たれるプリザーブドフラワー」などが一般的です。
中には、成人式で着た振袖の帯を鞄にリメイクしたものや、両親が以前から欲しいと思っていたソファ、天体好きの家族のための家庭用プラネタリウムといったオリジナリティ溢れるプレゼントを贈る人もいます。
これらのプレゼントには、「ここまで育ててくれた両親への感謝の気持ちを伝えたい」、「これまで過ごしてきた両家とこれからつくる新しい家庭が、末永く良い関係を築いていけるように」といった想いが込められています。
こうしたプレゼントを贈ることで、より具体的に両親へ感謝の気持ちを伝えることができるというわけです。
受け取った両親側からも、「家族の懐かしい写真を見ると、成長の喜びが感じられます」「挙式当日のことを思い出しながらいただいた花々に毎日楽しく水やりしています」といった喜びの声が聞こえてきます。
結婚式で両親にプレゼント、相場はどれくらい?
2015年、マイナビ株式会社が男女180名を対象に行ったインターネット調査を元に一般的なプレゼントの価格を調べました。
また、相場ごとに選びやすいプレゼントの例も紹介します。
両家の親へのプレゼントの金額ランキング
順位 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 5,000円~10,000円未満 | 29% |
2位 | 10,000円~15,000円未満 | 23% |
3位 | 30,000円以上 | 21% |
4位 | 15,000円~30,000円未満 | 11% |
5位 | 5,000円未満 | 7% |
同調査によると、約半数の人は5,000円~15,000円未満でプレゼントを用意していました。
しかし、値段にはこだわらずに「本当に喜んでもらえるものを」と選び抜いた結果、3万円以上の高額なプレゼントを贈ったという人も案外多いようです。
相場別のプレゼント例
50,000円~10,000円
比較的安価ですが、幼少期から結婚までの家族のあゆみを凝縮したフォトブックやフォトフレーム(デジタルではないもの)は、子どもの成長を実感しやすいアイテムとして人気です。
10,000円~20,000円
先ほどのアルバムをデジタルフォトフレームにしたものや、夫婦茶碗・箸などの食器類、プリザーブドフラワー、新郎新婦の出生時の体重と同じ重さお米(体重米俵)やぬいぐるみ(体重ベア)、感謝状(盾)など幅広く無難なプレゼントが選べる価格帯です。
20,000円~40,000円
少し値は張りますが、両親の似顔絵や両家と新郎新婦全員が揃った似顔絵は、「似顔絵を描いてもらうことなど滅多にない」「良い記念になる」と言われ、喜ばれているようです。
無難な物よりもオリジナリティのあるプレゼントをしたいという新郎新婦に、特に人気があります。
30,000円~50,000円
この価格帯になると、思い出の写真はアルバムだけでなく動画も入れたサプライズムービーにすることができます。
また、物にこだわらない「お食事券」や「旅行券」なども人気です。
一枚の木板から作り出される3つの時計は、木目のつながりから両家と新婚夫婦の絆を感じることができ、定番アイテムになっています。
両親へのプレゼント、テーマ・目的別に人気アイテムを紹介!
プレゼントの相場にはバラつきがありますが、これは値段よりも中身を重視してプレゼントを選んでいるからではないでしょうか。
ここでは、プレゼントを贈る側の気持ちやコンセプトに沿ったオススメ商品を紹介していきます。
日常的に使ってほしい!実用的なオススメアイテムは?
普段から使える日用品としてオススメなのは夫婦食器です。
例えば、夫婦茶碗や夫婦箸がスタンダードですが、コーヒー好きにはコーヒーカップ、ビール好きには銅製のビアマグなど、親の嗜好に合わせた食器を選ぶと喜ばれるでしょう。
また、自ら湯呑や茶わんを作る「手作り食器」も温かみがあり、心のこもったプレゼントとして人気です。
「食器」は毎日使うものなので、いつでも子どものことを思い出せるアイテムになります。
両親に新たな思い出を作ってほしい人にオススメのアイテムは?
あまり物を増やしたくないというご両親や、何を贈れば喜んでもらえるのかわからない時などにオススメなのが「旅行券」や「食事券」といった体験プレゼントです。
形として残る記念品ではありませんが、両親に対して「夫婦二人でこれからも仲良くしてほしい」、「子どもが巣立っても夫婦二人で楽しい思い出を作ってほしい」という気持ちを込めることができます。
オリジナリティを出したい人にオススメのアイテムは?
両親の似顔絵や、両家と新婚夫婦の三家族の似顔絵は、プロにオーダーすると少し値ははりますが、滅多にない機会ですしオリジナリティ溢れた記念品になります。
最近は、顔の似顔絵だけでなく日頃の両親のしぐさや様子をイラストにしたり、両親そっくりの人形(フィギュア)を作成したりするサービスもあるようです。
他には、感謝の気持ちをポエムのようにまとめ、絵手紙や「書」にしたためたり、写真入りの盾にしたりといったポエムギフトも人気です。
「感動」をプレゼントしたい人にオススメのアイテムは?
これまでの家族の思い出をまとめたフォトブックやフォトフレーム、デジタルフォトフレームは、感動を生む定番アイテムです。
中には、両家の「親の結婚式」の写真と新しい新郎新婦の結婚式の写真を並べて入れたフォトフレームなど面白いものもあります。
写真を通して子どもの「これまで」と「これから」の成長を感じてもらうことができるでしょう。
その他にも、新郎新婦の出生時の体重と同じ重さの「体重米俵」や「体重ベア」もよく見られるプレゼントです。
米俵やぬいぐるみを抱っこすることで「こんなに軽かった子がもう結婚するなんて…」と、親に感動を与えることができます。
両家と新しい家族の絆をイメージアイテムは?
先ほど挙げた一枚の木板から作り出した「木目のつながる3つの三連時計」が定番アイテムです。
時計なので日常的に使うこともできますし、三家族がお揃いのものを使うことで、互いの絆をイメージできるプレゼントになります。
お祝い事で贈ってはいけない、NGアイテムに注意!
これまで様々なオススメプレゼントを紹介しましたが、逆に選んではいけないプレゼントがあることも知っておきましょう。
結婚式はお祝い事ですから、「切れる」「別れる」「苦しみ」「死」などマイナスなイメージを連想させる品物を選んではいけません。
中には、ハンカチのように悪いイメージがあることをあまり知られていない品物もあるので注意が必要です。
選んではいけないプレゼント例
贈ってはいけない品物 | 理由 |
---|---|
ハサミ・包丁 | 「切れる」ことから「別れ」を連想させる。 |
ハンカチ | 布(きれ)でできており、涙を拭くこともあるため、「手切れ」や「別れ」をイメージさせる。 特に白いハンカチは、弔事の際ご遺体にかぶせる布を連想させるため厳禁。 |
櫛(くし) | 単なる語呂合わせですが、「く(苦)」「し(死)」が入っているため、かねてより縁起が悪いものとされている。 |
日本茶 | 弔事で使われることが多いため、結婚式では不適切とされる。 ただし、コーヒーや紅茶なら贈っても良い。 |
両親への感謝の気持ちやこれからの展望をプレゼントに込めよう!
結婚式で両親へプレゼントを贈ることは、これまでお世話になった両親への感謝の気持ちを具体的に伝えられる良い機会です。
プレゼントの相場としては1~2万円のものが多いですが、両親の好みやオリジナリティにこだわることで3~4万円のギフトを選ぶ人も少なくありません。
結婚式といえば、親にとっては巣立つ子どもを見送る寂しい一面もありますが、プレゼントを受け取ることで、子どもの成長を実感し、今後も続く家族の絆を思い描ける前向きな思い出に変えられるのではないでしょうか。