どんなにやりがいや楽しさを感じる仕事でも、ふっとした時に疲れを感じる事はありませんか?
今回はストレスチェックの重要性と、自分で出来るケアについて考えていきたいと思います。
心が疲れていませんか?少しでも疲れを感じたらストレスチェック
ストレスチェックって何?必要性ってあるの?
ストレスに関する質問票(選択回答) に労働者本人が記入し、回答を基に集計・分析をして、自分のストレスが今どのような状態であるのかを調べる検査の事を「ストレスチェック」と言います。
労働安全衛生法の改正により、労働者が50人以上在籍の事業所は2015年12月から毎年1回、必ず全ての労働者にストレスチェックを行う事が義務付けられました。
しかし、契約期間が1年未満であったり、労働時間が通常の労働者の4分の3未満の時短勤務の方は義務の対象外となっています。
また、ストレスチェックは自分自身のストレスの状態を知り、「ストレスを過剰に溜めない為の対策を立てる」「医師と面談を行いセルフケアの助言を貰う」「事業所側に職場でのストレス改善に繋がる仕事の軽減などの措置を実施して貰う」といった具体的な取り組みを行う事で、うつ病などのメンタルヘルス不調を未然に防止することができます。
自分で出来る!3つのセルフチェック
テストの種類 | 対象者 |
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疲労蓄積度セルフチェック(働く人用) | 仕事による体への負担・現在の疲労度を確認したい方 |
5分でできる職場のストレスセルフチェック | 職場における心の負担・ストレスレベルを確認したい方 |
うつ病の症状チェックシート | 現在のうつ状態が知りたい方 |
ストレスを溜めない!ストレスを少しでも改善する為の3つの対処法!
1.悩み事や不安な事は他者と共有しよう!
ストレスを溜めない為に1番大切な事は1人で抱え込まない事です。
家族や気の許せる同僚、仲の良い友人に悩んでいる事や不安に思っている事、自分が感じているストレスについて話してみましょう。
自分以外の誰かに気持ちを話すだけでも心の整理が出来たり、気がまぎれストレスを発散する事が出来ます。
また、誰かに話す事で頭の中で考え事や悩み事が整理されることにより、解決の糸口に自分で気づくきっかけにもなります。
しかし、どうしても身近な人に相談が難しい場合もあるかと思います。
そんな時は、職場に相談窓口が設置されているのなら積極的に利用するのも一つの手です。
職場に相談窓口がなければ、公的機関での無料で相談が出来る窓口が設けられており、専門家からの助言を得る事も可能です。
全般的な相談ができる窓口一覧
相談窓口 | 提供団体 | 相談方法 |
---|---|---|
働く人の「こころの耳電話相談」 | 厚生労働省 | 電話 |
働く人の「こころの耳メール相談」 | 厚生労働省 | メール |
こころの健康相談統一ダイヤル | 厚生労働省 | 電話 |
よりそいホットライン | 社会的包摂サポートセンター | 電話(24時間) |
いのちの電話の相談 | 日本いのちの電話連盟 | 電話、メール |
職場の悩みが相談できる窓口一覧
相談窓口 | 提供団体 | 相談方法 |
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総合労働相談コーナー | 厚生労働省 | 対面(予約不要) |
働く人の悩みホットライン | 日本産業カウンセラー協会 | 電話 |
なんでも労働相談ダイヤル | 日本労働組合総連合会 | 電話(メールも可) |
心の病気が相談できる窓口一覧
相談窓口 | 提供団体 | 相談方法 |
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こころの健康相談統一ダイヤル | 厚生労働省 | 電話 |
保健所・保健センター | 各都道府県 | 電話 |
精神保健福祉センター | 各都道府県 | 電話(一部地域は夜間対応あり) |
2.「3つのR」を取り入れてストレスフリーへ!
1.レスト(Rest)
仕事とプライベートはしっかりと切り替え、休む時はしっかりと休養を取る事が心を休める為にも大切な事です。
仕事中などは集中していると休憩も疎かになりがちですが、肉体の疲労は心の疲労にも繋がります。
その為、自分で意識的に飲み物を飲んだり、軽く運動したりするなどの休憩を取る様にしましょう。
2.レクリエーション(Recreation)
1番のストレス解消は自分の好きな事や趣味に没頭する事かと思います。
短い時間でも充実感を得る事により、リフレッシュされストレスの発散に繋がります。
しかし、休みの日に何をしようかと迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
そんな時は、外をゆっくり歩くだけでも日差しや風に刺激を受ける事で気分転換にもなります。
3.リラックス(Relax)
アロマを焚いたりゆったり音楽鑑賞やヨガなど、呼吸を落ち着かせ筋肉の緊張をほどきリラックスする事もストレスを解消には最適です。
身体が緊張した状態では精神もなかなか休まりません。
なので、心を休める為にも緊張感を解きほぐす時間を少しでも持つようにしましょう。
3.メンタルを守る為にも健康的な生活習慣を!
うつ病や抑うつ状態の発症には生活習慣も影響している可能性があります。
健康的な生活習慣こそメンタルセルフケアの基本となっているので、しっかりと自分の生活習慣を見つめ直してみるといいと思います。
7つの健康習慣とは、「7~8時間の睡眠を取る」「間食はあまり食べない」「標準体重を保つ」「適度な運動を行う」「タバコは吸わない」「適正飲酒を心掛ける」となっています。
仕事も大切だけど心も大切に!疲れを感じた時はしっかりストレス発散を
どんなに仕事が好きでも職場の人間関係や、責任への重圧など何かとストレスがかかっているかと思います。
自分では溜め込んでいるつもりがなくても、疲れは知らぬ間に蓄積されるものです。
頑張る事は素晴らしい事ですが、時にはゆっくり休みストレスをしっかり発散してメリハリよく仕事に取り組みましょう。