花嫁にとって一生に一度の晴れ舞台である結婚式で着るウェディングドレスは、肩や腕はもちろん、普段は目にしない背中なども露出することがあり、他人の視線が気になります。
そこで注目したいのは挙式前の毛の処理、つまりシェービングです。
今回は、挙式前のシェービングの必要性と、シェービングをするベストな時期について解説します。
結婚式前のシェービング、ほんとうに必要!?
2008年結婚情報サイト「ゼクシィ」が約300組のカップルに行ったアンケートによると、挙式前にブライダルエステを受けた人と受ける予定人を合わせた割合は、実に97%にのぼりました。
そのエステプランの中で、最も人気があったのは「フェイシャルエステ」ですが、二番目に多かったのは「シェービング」でした。
挙式前の「シェービング」には、どのような効果があるのでしょうか。
ウェディングドレスは想像以上に肌を露出する!
ウェディングドレスは普段着とは違い、肩や腕はもちろんですが、普段はあまり人目に触れることのない背中やデコルテ(胸の谷間)も大きく開いているデザインをよく見かけます。
そのため、普段隠れている場所であっても毛の状態に気になる人は多いようです。
挙式当日は、あらゆる角度から招待客の視線が花嫁に注がれます。
牧師が誓いの言葉を述べる際、花嫁の背中に視線が集まったとしても、シェービングをしていれば安心です。
ただし、実際にシェービングをする場合は、顔や腕、脇など手で届く範囲であれば自己処理も可能ですが、うなじや背中など自分では届きにくい箇所のシェービングはプロにお願いした方が上手くいくでしょう。
無理に自己処理を行うと、肌を傷つけて炎症が起こったり、キズになってしまう恐れがあります。
古い角質を落とし、プルプル肌で化粧ノリアップ!?
シェービングには、カミソリの刃が肌に直接触れるタイプの「本格シェービング」と、電動シェーバー等を使った刃が直接肌には触れないタイプの「ソフトシェービング」の二種類があります。
本格シェービングを行えば、産毛はもちろん肌に蓄積した古い角質まで落とすことができるので、エステのピーリングに似た効果が期待できます。
また、化粧の持続時間も伸びるため、挙式や披露宴の最中に化粧が落ちる心配も少なくて済むでしょう。
ピーリングとは
エステで行われる施術のひとつで、薬剤やレーザーを使って古い角質による毛穴詰まりを解消することにより、肌荒れやシミ・くすみなどの肌トラブルを改善します。
花嫁のお肌をワンランク上の明るさに!
シェービングには肌の色を明るく見せる効果もあると言われています。
人の身体には、ホコリや寒さ、乾燥などから肌を守るため、細かい産毛があらゆるところに生えていますが、その産毛が濃いとどうしても肌が暗く見えてしまいがちです。
しかし、シェービングをすれば古い角質が落ち、角質層から真皮で光を反射するようになるので、肌が明るく透明感があるように見えるようになります。
実際に「シェービングをしたことで肌の色がワントーン明るくなった」という花嫁さんの声も、多く寄せられています。
挙式や披露宴はたくさんの写真に残されるので「少しでも綺麗に映りたい」というのが花嫁の本音ではないでしょうか。
その点においては、ブライダルシェービングは一定の効果が期待できると言えるでしょう。
ブライダルシェービング、いつ受けるのがベスト?
普段、自宅で行っているようなムダ毛処理であれば、約半数の人が週に1回は手入れしているようです。
そう考えると、挙式の1週間以上前にシェービングを済ませてしまった場合、当日に次の毛が生えてくることが心配されます。
では、ブライダルシェービングのベストな時期はいつなのでしょうか。
肌トラブルの回復には最低3日かかる!
挙式直前にシェービングを行えば、より綺麗な肌で当日を迎えられると思うかもしれません。
しかし、肌があまり強くない人であれば、カミソリの刃によって肌が赤くなったり荒れてしまったりと肌トラブルが起こる場合もあるのです。
肌トラブルが起こってから慌てて受診し塗り薬等で対応したとしても、肌の状態が落ち着くまでには3日は掛かると言われています。
お店側もそうなっては責任が負えないので、店によっては挙式直前のシェービングを断っているところもあります。
よって、刃が肌に直接触れる本格シェービングについては、余裕を持って挙式5~7日前には済ませておいた方が無難でしょう。
本格シェービングとソフトシェービングで時期を使い分けよう!
しかし、本格シェービングを一週間前に済ませてしまうと「当日にはまた毛が生えているのでは」と心配になる人もいるでしょう。
しかし、そもそも産毛が生え変わるには約1~2ヶ月かかりますし、本格シェービングは毛の根元から剃っているためソフトシェービングより肌のすべすべ感を持続しやすいので、そこまで心配する必要はありません。
なお、既に挙式が目前に迫っている場合は、本格シェービングを避けてソフトシェービングで対応してくれる店もあるので、状況に合わせてシェービングのタイプも使い分けましょう。
本格シェービングは刃物(カミソリ)を使用するため、理容師の資格を持つ人でないと行えません。
エステサロンでシェービングを受ける場合は、ソフトシェービングのみとなります。
本格シェービングを受けるには、理容室かシェービング専門店を探しましょう。
1ヶ月前に「お試しシェービング」をしよう!
刃を直接肌にあてる本格シェービングをしたことがない人にとっては、いきなりブライダルシェービングをするには抵抗があるかもしれません。
そんな本格シェービング初心者さんには、1ヶ月前頃の「お試しシェービング」がオススメです。
お店によっては挙式前のシェービングより以前に「お試しシェービング」をしてくれるところがあるのです。
約半数の人がブライダルエステを挙式1ヶ月前~3ヶ月前に受けていますが、本格シェービングが自分の肌に合うかどうかを確かめるにはちょうど良い時期です。
「お試しシェービング」で万が一肌トラブルが起こっても、治療するための時間的余裕があるため、挙式直前に失敗して焦る心配もありません。
シェービングをする上で気を付けるべき点は?
最後に、シェービングをするに当たって気を付けるべき点を2つ紹介します。
自分でシェービングをする場合の注意点と、シェービング後のフォローについても押さえておきましょう。
自分でシェービングを行う場合は傷に要注意!
顔の口周りの産毛など自分で剃れる範囲のところは、挙式直前に自分で剃ってしまう人も多くいます。
その場合は、洗顔クリームを泡立ててしっかりと肌を保護し、刃で角質に傷をつけないように注意しましょう。
また、カミソリが古くないか、清潔かどうかも大切です。
刃が古くなり錆がついていると、切れ味が悪くなり角質に傷をつけてしまう場合もあります。
挙式直前に顔に傷がついてしまったら大変ですよね。
さらに、カミソリが不衛生であれば、こうした傷から雑菌が入り肌荒れの原因につながることもあるので充分に気を付けましょう。
シェービング後は肌をしっかり守ろう!
シェービング後のお肌には化粧水たっぷり水分を与え、乳液やクリーム等でしっかり保湿することが大切です。
また、余計な肌トラブルを招かないために、挙式当日までは肌荒れの原因となりそうな化粧品は避けましょう。
特に日焼け止めは肌に刺激が強いので、シェービング後は使用しない方が無難です。
本格シェービングで美しい花嫁姿を目指そう!
ブライダルシェービングは、自分の肌をいつもより明るく美しく見せるものとして効果的だと言えます。
ただし、肌の強さには個人差があるので、本格シェービングを受ける場合は1ヶ月以上前に「お試し」をした上で、挙式5~7日前には済ませるようにしましょう。
シェービング後も気を抜かず、しっかり保湿して肌を守り、ベストなお肌で結婚式に臨めるようにしてください。