家族や親戚の身内は結婚式は、友人などの結婚式に参列するときとは異なり、色々とマナーが異なります。
いい結婚式にするためにも、マナーはしっかり押さえておきたいところです。
結婚式の家族や親戚のマナーは?立場別にご紹介!
家族や親族の結婚式に参列する際は、新郎新婦のためにも「身内」としてのマナーをしっかりと理解し、身につけておくべきできです。
もちろん他のゲストにも参列者としてのマナーはありますが、身内である以上、身内なりの立ち位置の把握や振る舞い、相応しい服装を知ってく必要があります。
また、ご祝儀や当日の過ごし方などもあるので知っておくと安心できるでしょう。
ここでは家族や親戚の結婚式のマナーについてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自身が「両親」として参列する場合
自身が新郎新婦の両親である場合は、単純な身内の参列者ではなく、新郎新婦と同様に主催者であることをよく理解しておきましょう。
結婚式中は主役として忙しくしている新郎新婦のためにも、ゲストたちを感謝の気持ちをこめて丁寧におもてなしする必要があります。
結婚式での両親の服装は、相手方の両親とよく話し合って両家で格式を合わせるのが鉄則です。
新郎の両親が和装なのに新婦の両親は洋装…と、両家の服装がチグハグになるのはマナー違反なので気を付けましょう。
また、両親はご祝儀として現金を渡すよりも、結婚式や新生活の準備費用としてまとまった額を援助するのが一般的です。
場合によっては現金ではなく、家電や家具などを贈るほうが喜ばれることもあるので、あらかじめ新郎新婦とよく話し合い、どのような形で援助すべきかを決めておくといいですよ。
そして両親の結婚式当日の過ごし方は、ゲストへの挨拶やお酌回りでかなり忙しいものになります。
大切な我が子の結婚式なのでじっくりと感動を噛み締めたい気持ちもあるでしょうが、新郎新婦の両親としての役目をしっかりと果たしましょう。
自身が「兄弟姉妹」として参列する場合
自身が新郎新婦の兄弟姉妹である場合は、両親ほどの重責はないものの、ほかのゲストから「新郎新婦はどんな兄弟姉妹がいるんだろう」という目で見られるので、振る舞いやマナーには注意が必要です。
新郎新婦と同じ環境で育った兄弟姉妹を見て、新郎新婦の人となりを想像する人もいるのでちゃんととしておきたいところでしょう。
兄弟姉妹の服装は、自分の好みだけに偏らないように意識しつつキチンとした感じを出すのがベストです。
せっかくの兄弟姉妹の結婚式なのでバッチリと決めたい気持ちはあるでしょうが、フォーマル感を大事にしましょう。
学生の場合は、自分の学校の指定制服で参列してもOKです。
ただ、兄弟の場合は父親を立てるためにも父親よりも格が低い装いを意識するようにしましょう。
新郎が和装をする場合は、紛らわしくならないように兄弟は和装を控える必要もあります。
姉妹の場合は、新婦よりも目立つ服装をするのはマナー違反なので、ドレスカラーやネイルなどに注意しましょう。
控えめかつフォーマルが鉄則であることを肝に銘じてくださいね。
また、兄弟姉妹のご祝儀は3万円から5万円が一般的ですが、もし結婚していて夫婦で参列するのであれば5万円から8万円ほど包むようにしましょう。
そして兄弟姉妹の結婚式当日の過ごし方は、率先して動き回る必要はありませんが、ゲストの対応などで忙しい両親のサポートをするのがベターです。
招待するゲストの数が多いときは、両親と一緒にお酌回りなどするといいですよ。
自身が「親族」として参列する場合
自身が新郎新婦の親族である場合は、家族ほどアレコレと気遣う必要はありませんが、新郎新婦の親族として恥ずかしくない振る舞いをするようにしましょう。
相手方とは結婚式当日に初対面となることも多いので、失礼がないように心がける必要があります。
親族の服装は、兄弟姉妹と同様におしゃれ感よりもフォーマル感を重視しましょう。
新郎新婦はもちろん、両親や兄弟姉妹よりも目立つ服装は好ましくないので準礼装や略礼装が一般的です。
女性が和服を選ぶときは独身なら振り袖、それ以外は留め袖か訪問着を選ぶのがベターでしょう。
男性の場合は、落ち着いた色味のダーク系統のスーツに白のネクタイでOKです。
また、親族のご祝儀は3万円から5万円が相場になります。
自身の年齢にもよりますが、ご祝儀はあくまで気持ちなので「もっと包んであげたい」と思ったら相場を超えた額を包むのも問題ありません。
当日の過ごし方は、相手方の親族への配慮をしつつ、主催者の親族としてゲストへの気配りをするようにしましょう。
遠縁でも招待された以上は新郎新婦の身内として参列することになるので、最低限のマナーには気配りが必要ですよ。
結婚式で家族や親族が注意すべきこととは?
家族や親族の結婚式は、友人や知人の結婚式とはまた違う感慨深いものがありますよね。
身内の新しい門出となるとついつい張り切ってしまう人も多いでしょうが、やりすぎは厳禁です。
新郎新婦のことを思うならしっかりと注意すべきことを押さえて、身内らしい行動と振る舞いをする必要があります。
しかし、実際はどんなことに注意すべきかわからない人もいるでしょう。
ここでは結婚式で家族や親族が注意すべきことについてをお伝えします。
お酌はほどほどでOK
主催者側となると「新郎新婦の大切なゲストをもてなそう!」という気持ちになるので、披露宴の際に張り切ってお酌回りをする人もいるでしょう。
新郎新婦の両親があいさつを兼ねてお酌回りをすることはありますが、兄弟姉妹や親族はあくまでそのサポートのポジションであることをよく理解し「ほどほど」を心がけます。
特に親族は、主催者側であると同時にゲストでもあるので、必要以上にお酌をして回らなくても大丈夫です。
身内としてあいさつしたい気持ちはあるでしょうが、お酌回りをしすぎて変に目立ってしまわないよう気を付けましょう。
騒ぎすぎには要注意
身内のおめでたい結婚式ですからついつい気持ちが盛り上がってしまい、やたらとお酒が進んでしまったり、いつもよりはしゃいでしまったりする人もいるでしょうが騒ぎすぎはご法度です。
新郎新婦の身内はマナー的に必要以上に目立つのはよろしくない上に、ゲストから「新郎の身内ってあんな感じなんだ…」と残念な目で見られるおそれがあります。
大切な身内な結婚式を盛り上げたい、祝いたいという優しさはよくわかりますが、心から大事に思い、いい結婚式にしたいなら騒ぎすぎには注意しましょう。
泥酔してゲストに迷惑をかけるなどはもっての他なので、お酒が弱い人は飲み過ぎない、または式中はお酒を飲まないなど自分なりに気をつける必要があります。
あいさつに回る際は順番を間違わないようにする
新郎新婦の両親は、結婚式中は主催者として大忙しです。
披露宴の最中はあいさつ回りをしようとするでしょうが、その際はあいさつの順番を間違ってはいけません。
あいさつは上席からするのがマナーで、もっと細かく言えば自分サイドのゲスト(親族以外)→相手方のゲスト→自分サイドの親族と相手側の親族という順番になります。
「結局は全員にあいさつするんだから…」「忙しくて細かいことには気が回せないかも」と思うかもしれませんが、せっかくの身内の結婚式なのですら、マナーはしっかりと守るようにしましょう。
家族や親族のマナーを押さえて、素敵な結婚式にしましょう
家族や親族の結婚式は、他の人の結婚式よりも思い入れがある人が多いでしょう。
両親や兄弟姉妹はもちろん、おじやおば、いとこなどの親族も「幸せになってほしい」という思いがあるはずです。
新郎新婦は、式をあげるだけでも満足と思う人もいるでしょう。
しかし、参列した身内の振る舞いによって結婚式の内容や満足度は異なるものなので、できるなら身内も新郎新婦を思いやった行動をとるべきです。
身内だからこそ、手抜きや油断をせずにマナーに注意を払って素敵な結婚式にできるように気を付けましょう。