嫁姑問題という言葉があるように、どうしても結婚相手の家族を好きになれない人は少なくありません。
今回は、結婚相手の家族と上手く付き合えない時の乗り切り方について考えてみました。
夫あるいは嫁の家族がどうしても好きになれない理由とは?
結婚した夫婦であっても、お付き合いをするまでは全く別々の人生を歩んできた他人ですから、価値観の違いは否めません。
それが義理の家族(以下、義家族)となるとさらに溝が深まり、「苦手」を通り越して「嫌い」という人も多いようです。
そこで、「義家族が嫌い!」と思ってしまう原因を系統別にまとめてみました。
原因その1:夫婦に対する態度が違う!?夫には甘いのに嫁には冷たい!
義理の家族が嫌いになる原因としていちばん思い浮かべやすいのは、嫁姑の対立、いわゆる嫁姑問題です。
その要因の一つには、姑がいつまでも子離れできずに過干渉になり、息子(夫)には甘いのに嫁には辛く当たることがあります。
義家族が子離れできていない、夫と嫁で扱いが違う例
- 言葉遣いが下品
- 料理が下手すぎる
- 賞味期限の切れた食品が平然と食卓に上るのでチェックしないといけない
- 義家族の家がゴミ屋敷になっていて子どもを連れて行けない
- 宗教を押し付けてくるなど
原因その3:義家族と性格が合わない
根本的な問題として、義家族の性格が好きになれないこともあるようです。
一度「義家族と性格が合わない」と感じると、嫌な面ばかりが目に付きどんどん嫌いになってしまうのかもしれません。
中でも自分の親を悪く言われることは、深い溝を作る一因になるようです。
義家族との性格の不一致や、親を悪く言われたことで嫌いになった例
- 義父に「常識がない」と感じて嫌いになってしまった
- 他人の悪口ばかり言う
- 見栄っ張りである
- 他人の身体的特徴を馬鹿にした発言をする
- 姑と小姑(三姉妹)に非常識な嫌がらせを受けた
- 方言を馬鹿にされた
- 自分の両親の悪口を言ったり、よそ者扱いしたりする
- 義母が嫁の母親を悪者に仕立て上げようとしたなど
原因その4:距離感が近すぎて嫌悪感を抱く
義家族は「我が子が作る家庭に遠慮する方がおかしい」と思っているのでしょうか、義家族のアポなし訪問に迷惑している話はよく耳にします。
また、老後の世話を押し付けてきたり、金の無心をしたりするケースは、両者の関係をかなり悪化させるようです。
義家族との距離感が合わないと感じた例
- 事前連絡なしに訪問してくる(アポなし訪問)
- 「客用布団がないので」と宿泊を断ったら、布団を持参してまで泊まりこもうとする
- 大晦日に泊まりに来ようとする
- 息子の結婚を「息子夫婦が家庭を築いていくもの」ではなく「自分たちの家族に嫁という新米主婦(○○家の嫁)がやって来くるもの」という感覚で捉えている
- ズケズケと自分たちの家族の領域に踏み込んできて「老後はよろしくね」という態度をとる
- 初対面で「私(姑)のおむつ替えられるの?」と言われた
- お金の無心をしてくるなど
原因その5:子ども(孫)の子育てに口を出してくる
義家族が嫌いになったきっかけとして最も多かったのは、子どもに関する事例です。
親を飛び越えて祖父母が子育てに口を出すことによるトラブルはよくあります。
子どもに関することで義家族に不満を感じた例
- 義家族に子どもの名づけに関して文句を言われた
- 性別が分かった瞬間に「次は女の子(男の子)がいいわね」言われた
- 週一で会わせているのに「孫がなつかない」と文句を言われた
- 玄関マットの上でおむつを替えられた
- 孫同士を比較し、どちらかの孫を持ち上げたりけなしたりする
- 出産直後に無理やり会いに来ようとする
- 出産する病院まで指示して干渉してくる
義家族と上手く付き合えない時の対処法6選!
いくら義家族が嫌いとはいえ、冠婚葬祭や盆正月など避け切れない行事もあります。
そこで、先ほどのまとめた義家族が嫌いな原因も踏まえながら、義家族と上手く付き合っていく際のコツを6つ紹介したいと思います。
これらのコツを念頭に置きながら、義家族と上手く付き合っていきましょう。
「いい嫁(夫)」を演じすぎない、いつも自然体でいよう
「大切なパートナーの親だから大切にしないと」という気持ちが先に立ちすぎて、「いい嫁(夫)」でいることを演じすぎてはいけません。
「いい嫁(夫)」だと思われたいばかりに、気を遣い過ぎてなんでも義両親のいいなりになっていると、いつか積りに積もった不満が爆発してしまいます。
そうならないためには、付き合い当初から、義家族の前ではできる限り自然体で過ごすことが大切です。
義家族が「○○家の嫁(夫)に来たのだからこうしなさい」など高圧な態度を取ってきても、ひるむことはありません。
あくまでも自分の人生は自分のものですので、必要時以上に気を遣わないようにしましょう。
義理の家族の価値観に無理に合わせる必要はない!
義家族と生活習慣や価値観が違うのは当然のことです。
義家族の価値観をどうしても受け入れられないのに、無理に仲良くしようとするのは精神的にかなりお負担が掛かります。
「自分が相手に寄り添える限界はここまで」と決めたら、それ以上は譲歩する必要はありません。
例えば、「箸の共用は、子供の虫歯の原因になると歯科衛生士さんに教わったので、できません」など、きっぱりと自分の価値観を相手に伝えます。
自分が歩み寄らないことで相手からよそよそしく扱われることもありますが、お互い様のことなので気にし過ぎないようにしましょう。
自分たちの家族の生活を第一に考え、義家族と距離を取ろう!
義家族が予告なしに訪問してきたときは、無理に対応しなくてかまいません。
自分たちの家庭にも都合があるので、「すみません、今日はこちらの家庭の用事で家を空けますので、おもてなしできません」と、はっきり断わることも大切です。
自分たちの家族の生活を第一に考え、優先順位をはっきり伝えることで、義理の家族に「息子(嫁)夫婦は義家族とは別の家庭である」ことを認識してもらうように仕向けましょう。
ただし、夫婦どちらかがなし崩しに相手の都合を受け入れるようであれば、義家族と自分たちの家庭との境界線が守れなくなるため、夫婦で意思を統一しておく必要があります。
また、義家族に「合鍵」を渡したことによるトラブルも多いので、適度な距離感を守るためにも義家族には合鍵を渡さない方が無難でしょう。
どれだけ嫌いでも最低限の常識、マナーは守ろう!
義家族がいかに嫌いであっても、自分たちが礼儀を欠く行動を取っていれば、相手からマナー違反な行動をされたとしても文句は言えません。
例えば、野菜をただいたらその場で「ありがとうございます」とお礼を言う、敷地内で同居していても相手の承諾を得ずに予定を決めない、など自分がして欲しくないことを義家族にしないように気を付けましょう。
我が子(孫)と義家族の関係を壊さないようにしよう
子育てに口出しをしてくる義家族の過干渉な態度にはイライラさせられるものです。
義家族の時代と現代とでは、子育てのやり方が変わった部分も多いので、それは時代の変化としてしっかり主張し、義家族に理解してもらえるように努力しましょう。
一方で、孫を適度に甘やかしてくれる祖父母の存在は、子どもの心を安定させる上で重要です。
自分は義家族を好きになれなくても、子どもは違うかもしれません。
我が子と義家族の関係が良好であるならば、それを両親が崩さないように気を付けましょう。
義家族を嫌いになってしまったら、夫婦関係を良好に保とう!
義家族との関係をこれ以悪化させないためには、義理家族と連絡を取る際は、夫婦それぞれが自分の親と話すこと徹底するのが重要です。
それでも、夫や妻を飛び越えて直に義家族から連絡が来るようであれば、「夫(あるいは妻)と話し合って、また改めてお返事します」と、毅然とした態度を取りましょう。
義家族が好きになれない件で、夫婦どちらかだけがいつも悩んでいるようでは、夫婦間の関係悪化にもつながります。
そのため、義家族との間に起こったトラブルについては、一つひとつ夫婦で話し合って見解を統一し、解決していくことが大切です。