二人で稼いだお金は、病気や怪我、妊娠、子育てなどに備えて、しっかりと貯蓄する事が重要です。
今回は、新婚さんに向いている貯金の方法についてお伝えします。
長い結婚生活の中で、新婚時代は最も貯金がしやすい時期!
結婚して新婚生活が始まったら、家庭のお金も二人でやりくりしていくことになります。
最近では共働き夫婦が増えているとはいえ、長い目で結婚生活を見据えれば妻である女性は妊娠や出産を機に収入が減るかもしれませんし、夫である男性も突然の病気やケガに見舞われるかもしれません。
また、結婚生活の中にはいつかは子どもがほしい、マイホームを買いたいといった大きなお金のかかるライフイベントもありますし、いざというときに貯金が全くなかったということのないように、新婚のうちから計画的に貯金するくせをつけておくのがおすすめです。
二人でよく話し合うことが貯金の第一歩!
今後のライフプランを二人で共有しましょう
独身時代とは異なり、新婚以降の結婚生活においては、大きな費用のかかるライフイベントがあります。
二人で話し合って将来の計画を立て、いつ頃どれくらいのお金が必要になるかを把握しておきましょう。
例えば、子どもはいつ頃何人欲しいか、マイホームを購入したいか(するならいつを目標とするか)、旅行好きな夫婦ならどのタイミングでどれくらいの予算にするかなど、話し合う内容は具体的である必要があります。
子どもができたあとは教育費のことや、遠い将来のことなら老後の生活費のことなど、話し合うことは二人の状況によって変化していきますので、その時々ですり合わせを行うとよいでしょう。
新婚の時に漠然と「貯金しなきゃ」と考えるより、二人で話し合ったライフプランを目標に貯金をするようにしたほうが実現性も高まります。
お金に関することのルールを決めておきましょう
共働き夫婦は、お互いに独身時のように金銭的に独立していた流れで結婚生活を始めてしまうことが多く、相手の貯蓄金額を知らないというケースが多数です。
しかし、結婚生活においては透明性をもってお互いの収入を把握しておく方が家計の管理がしやすく、お金も貯まりやすいといわれています。
忙しい共働き夫婦でも、結婚後早々に家計の管理はどうするか、お小遣い制とするか、また節約したい部分はどうするか等を夫婦でルールを作りましょう。
お互いの金銭感覚の違いが夫婦喧嘩の原因になることはよくあるので、価値観を共有しておくことは円満な結婚生活のためにはとても有効です。
お金の貯まる考え方は「収入-貯蓄=生活費」
毎月の収入から使った分のお金をひいて、余った分を貯金にまわそうと考えている人が多いと思います。
しかし確実に貯金するためにはその考え方よりも、あらかじめ決めた貯蓄額を収入からひいて残りを生活費として使うという発想にしましょう。
手元にあるお金や銀行口座からいつでもおろせるお金というものは意識せずになんとなく使ってしまう傾向にありますし、毎月の貯蓄額が安定しないと貯金している意識が薄くなってしまいがちです。
簡単&確実な貯金方法を紹介!
積立定期預金や財形貯蓄などを利用して自動的に貯金
コツコツとした貯金が苦手、毎月貯金をするのが面倒という方には、積立定期預金や財形貯蓄がおすすめです。
どちらの貯金方法も、給料から最初に貯金分を引いて自動的に貯蓄にまわす仕組みです。
貯金額がわかりやすく、また貯金は簡単におろせないので、貯蓄しやすくなります。
積立定期預金
積立定期預金はネットバンキングや銀行の窓口で手続きができ、指定した日に指定した金額を、給料が振り込まれる普通預金の口座から定期預金の口座に自動的に移し替えてくれます。
おすすめのやり方は、引き落とし日を給与振込日の翌日に設定することです。
同日に設定すると入金と引き落としのタイミングがずれるリスクがありますし、給与が振り込まれてから日が空きすぎると入っているお金を使ってしまう可能性があります。
理想的な引き落とし金額、つまり貯金額は振り込まれる給与額の10~15%です。
預入期間については、満期と同時に定期預金は自動的に更新されますし、特別な手続きは不要なので、現在の低金利を踏まえても1か月でもよいでしょう。
財形貯蓄
財形貯蓄制度とは、厚生労働省所管の勤労者財産形成促進法に基づいた、従業員の資金づくりの支援を目的とした福利厚生のひとつです。
利用できるのは、自分の勤務先がこの制度を導入している場合に限ります。
財形貯蓄を利用すると、会社の方で給与から毎月一定金額を天引きし、それを会社が選定している財形貯蓄取扱い金融機関に払い込みをしてくれます。
財形貯蓄には3種類あり、将来の住宅購入を目的とした「財形住宅貯蓄」、60歳以降年金として受け取る「財形年金貯蓄」、使用目的を限定しない「一般財形貯蓄」があります。
財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は契約時に55歳未満であること、また、アルバイトや派遣社員は一般財形貯蓄で3年以上、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄では5年以上の積立期間が見込まれる等、各種条件があります。
自分や相手の勤務先が財形貯蓄制度を取り入れているなら、確実な貯蓄のために利用してみるのもいいでしょう。
無理のない感覚で楽しく貯められる500円玉貯金
毎日手元にあるお金から貯金箱に貯金をするなら、500円玉貯金がおすすめです。
細かいお金を貯金すると一見貯金箱がいっぱいに見えてもいざ数えてみるとたいした金額ではなくがっかりしてしまうこともありますが、もしも500円玉を毎日一枚ずつ貯金すると1年で182,500円になります。
500円玉貯金箱は100円ショップなどでも手に入れられます。
また、毎日とは言わず、「お釣りで500円玉が手に入った時は貯金箱にいれよう」などの手軽な習慣なら、無理なストレスを感じることもなく貯まっていくのを楽しみながら貯金ができますよ。
生活費は収入の多い方だけで!もう一方の収入は全額貯金に
共働き夫婦でお金を貯める意識が高い夫婦は、夫か妻どちらかの収入だけで生活費をまかない、もう片方の収入は貯蓄を優先する全額一方負担型の家計管理をしている場合が多いようです。
毎月の生活費だけでなく、それぞれが自由に使えるお金に関しても一定額の小遣い制をとっていると、夫婦二人ともがお互いの収支を把握していて透明性が高く、協力して貯金する意識があるので貯蓄も貯まりやすい傾向にあります。
節約、副業・投資で貯金を増やすのもアリ
単に現状の生活のままで貯金するだけでなく、節約して貯蓄額を増やしたいときに、外食が多いと感じるなら食費を見直してみましょう。
外食を減らして自炊やお弁当にすることで食費を格段に減らすことができ、その分を貯蓄にまわせます。
また、収入を増やすためにネット副業などを行った場合は、基本収入以外全額貯金にまわすとよいでしょう。
もしも月に2万円の副収入を得られれば、1年で24万円の貯金ができることになります。
その他、貯金額が100万円~300万円を超えて少し余裕があれば、お金をより金利の高い銀行に移し替えたり、投資を始めてみたりするのもお金を増やす一つの方法です。
無理や我慢をせず、ストレスをためずに貯金しましょう
貯金生活は長期戦なので、無理をして頑張ってもすぐに疲れてしまいストレスにもなります。
最初から頑張り過ぎるのではなく、まずは少しずつコツコツと貯金を始め、慣れてきたらライフイベントや目標を達成するために貯金額を段階的に増やすやり方もよいでしょう。
予想外の出費などもありますので、定期預金や財形貯蓄を利用する際の設定額はあまり無理のない範囲にしておくことも大切です。
お金の使い方にメリハリをつけて、みじめな気持ちで節約生活をして貯金をするのではなく、夫婦で貯金生活を楽しめるルールを作ってみましょう。
残業代がいつもより多かったら趣味に使えるお金を少し増やしていいとか、毎日の無駄遣いや衝動買いをやめる代わりに、週末は美味しいスイーツを食べに行く等、上手くバランスをとってみてください。
お金は貯めてもストレスは溜めずに貯金生活をしていきましょう。