産後間もなくは家でゆっくりと体を休めているママも多いことでしょう。
しかし用事や買い物などもあるので、いつから赤ちゃんを連れて外出していいのか気になるところです。
そこで今回は、赤ちゃんの成長にあわせた外出レベルについて調べてみました。
産後の外出はいつから大丈夫なの?
退院直後はママの体が回復しきっていないので、外出しようという気持ちにはなれませんよね。
体の自由が利かないので、しばらくは赤ちゃんのお世話をするくらいで、あとは家で安静にしているママが多いものです。
しかし、里帰りしていない人や周りに頼れる人がいない人などは、ずっと家の中にいるのは難しいでしょう。
買い物もしないといけないし、人によっては急ぎの用事もあるはずです。
そんなときに気になるのが「産まれたばかりの我が子を、早々に外に連れ出していいのか」ということでしょう。
赤ちゃんはいつから外出させてもいいものなのか、一般的な情報をお伝えします。
基本的には赤ちゃんの1ヶ月健診が終わってから!
3歳くらいまでの小さな子供は、健康状態や成長具合を確認する「健康診断」があります。
赤ちゃんがそんな健康診断を初めて受けるのは、産まれて1ヶ月が経った「1ヶ月健診」です。
1ヶ月健診では、たいていの場合は出産した医療機関で受けるもので、出産後の入院中に「赤ちゃんの1ヶ月健診はいつにするか」と病院側から話しがされます。
健診の内容は身長や体重のチェックはもちろん、首にしこりはないか、原始反射はあるか、へその緒の取れた跡はどうなってるかなど、かなり細かく診られます。
診断の結果、問題がないようであれば、短時間から少しずつ、赤ちゃんと外出を始めても大丈夫でしょう。
どうしても外出しないといけない場合は?
急な用事のほかにも、ママが体調不良で病院に行かないといけないときや、赤ちゃんの上にお兄ちゃんかお姉ちゃんがいて、その子の幼稚園や保育園の送迎があるなど、状況によっては1ヶ月健診を待っていられないというお宅もあることでしょう。
パパやほかに頼れる人がいるのであれば、赤ちゃんは出来る限りの外に出さないのがいいのですが、新生児を預かるのは怖いという人は多いものです。
やむを得ず、1ヶ月健診前に赤ちゃんを連れて外出しないといけない時は、移動方法に気を付けて、出来る限り短時間でササッと外出を済ませましょう。
また、車移動の方は、新生児対応のチャイルドシートがあることが必須条件です。
徒歩移動の方は、しっかりと赤ちゃんを包み込めるスリングや新生児対応の抱っこ紐を使うようにしましょう。
赤ちゃんの成長に合わせた外出の時間や範囲!生後3ヶ月までをご紹介
前述したように、産後の外出は赤ちゃんの1ヶ月健診後が基本です。
1ヶ月健診が終わればお医者様から指示がない限り、外出しても問題ないでしょう。
しかし、外出できるようになるとはいえ赤ちゃんはまだまだ小さく体力が少ないので、赤ちゃんの成長に合わせて外出時間や行動範囲を考える必要があります。
ここでは赤ちゃんの成長レベルに合わせた外出時間や、行動範囲の目安をご紹介しています。
生後1ヶ月の赤ちゃんの場合
1ヶ月健診で問題がなければ、赤ちゃんは少しずつ外出させてもOKになります。
ママは待ちに待った赤ちゃんとの外出なので、あっち行ってこっち行ってと考えるかもしれませんが、無理は禁物です。
最初のうちは5分から10分程度のごく短時間の散歩に留め、慣れてきたら近所のスーパーに行くなど、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に外出時間や範囲を広げていくのがいいでしょう。
生後1ヶ月ほどの赤ちゃんは体温調節がまだまだ未熟なので、急激に気温が変化する場所(夏のスーパーや銀行など、エアコンの効きが強いところなど)には充分注意してあげてください。
また、1ヶ月ほどだと首のすわりが不安定な赤ちゃんが多いので、負担をかけないように気を付けましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんの場合
生後2ヶ月の赤ちゃんは、生後1ヶ月の頃と比べるとずいぶんとしっかりしてくるものです。
短時間の散歩や最低限の買い物や用事などで、生後1ヶ月ころから少しずつ外出の練習をしていた赤ちゃんは、少しだけステップアップしてみるのもいいでしょう。
気候のいい日は、1時間までを目安にして、家から近い公園に出かけるのがおすすめです。
日光や外の空気にふれ合わせてあげることで、赤ちゃんにとっていい刺激になります。
ただし、直射日光や強風は生後2ヶ月の赤ちゃんには刺激が強すぎるので気をつけてあげましょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの場合
生後3ヶ月くらいになると、首のすわりがしっかりする赤ちゃんも多くなってきます。
それによって見える景色も変わってくるので、周りのものに興味を持ちはじめてくるので、本格的に散歩を始めるにはピッタリの時期なので、短時間であれば、毎日散歩するのがおすすめです。
また、長時間でなければドライブをするのもいいでしょう。
最初は泣くこともあるかもしれませんが、安全面はもちろん、これからのことも考えて、抱っこして乗るのではなく、しっかりとチャイルドシートに乗せてあげるようにしてくださいね。
赤ちゃんと外出するときに気を付けたいことは?
赤ちゃんとお出かけをするとなると、色々と気を付けないといけないことがあります。
大人であれば多少のことがあっても自分で何とかすることができますが、産まれて間もない赤ちゃんとなるとママがしっかりと気を配ってあげないといけません。
赤ちゃんと外出するときはどんなことに気を付けるべきなのでしょうか。
体温調節が苦手な赤ちゃんのために!「気候や気温」
赤ちゃんは、月齢が低い時期(特に新生児期から生後1ヶ月頃)は、体温調整機能がまだ完全でないため、外の気温の影響をとても受けやすいです。
大人が快適だと感じていても、赤ちゃんからすると暑すぎている・寒すぎているなんてこともありえます。
また、気温だけでなく気候・天気にも要注意です。
季節によっては雨が降ると一気に気温が下がることもあるので、気候もよくチェックしておくようにしてください。
こまめに「汗はかいていないか」「肌は冷えていないか」など赤ちゃんの様子をチェックし、赤ちゃんにとってベストの状態であるかを確認しておきましょう。
出先で簡単に赤ちゃんの体温調整を出来るようにブランケットなどを持って外出するととても便利ですよ。
赤ちゃん連れは知っておきたい「授乳室・ベビールームの場所」
赤ちゃんは、月齢が低ければ低いほど、おしっこやうんちなどの頻度が高いものです。
そのため、マメなオムツ替えが必要になることでしょう。
また、月齢が低い赤ちゃんは母乳やミルクをまとめて飲むことができない子も多いので、授乳回数も多くなりがちです。
外出中に急にお腹が空いて泣いてしまうこともあるでしょう。
そんなときのために、出先のどこに授乳室やベビールームがあるのかを知っておく必要があります。
よく出かける先はもちろん、これから行く予定の先の授乳室やベビールームは細かくしっかりと覚えておくととても便利です。
赤ちゃんが泣きだしてから探していては遅いので、よく把握しておくようにしましょう。
忘れ物があると大変「持ち物」
赤ちゃんと外出するときは、大人が1人でちょっとそこまで外出するときとは「荷物の量」が違います。
オムツやおしりふきはもちろん、授乳ケープやミルクの準備、万が一のときのために保険証や母子手帳も必要です。
ほかにも体温調整のためのブランケットも、季節問わず持ち歩くほうがいいでしょう。
ちょっと出かけるだけでも、何が起こるかわからないので、面倒がらずにしっかりと準備して出かけるようにしましょう。
外出は無理せず、赤ちゃんのペースで少しずつ始めよう!
産後しばらくは、赤ちゃんと2人きりで家に閉じこもることになるので「早く外出したい」「赤ちゃんに外の世界を見せたい」と思うママも多いことでしょう。
しかし、赤ちゃんは産まれてきてまだ間もないので、外の世界はとても刺激的です。
ママが良くても、赤ちゃんの体や気持ちの準備が整っていないということもあるので、産後の外出は無理はせず、赤ちゃんのペースで少しずつ始めるようにしましょう。
最初は少ししか外に行けなくても、成長するにつれて外に行ける時間や距離も伸びていくので、遠出する時期は赤ちゃんの成長や様子を見ながら検討するといいでしょう。