子供を希望している夫婦にとっては妻の妊娠はとても喜ばしいことなのですが、夫は妻の妊娠出産に向けてどのようなことを勉強し、どんな準備をすればいいのでしょうか。
妻の妊娠がわかったら夫がすべきことをまとめました。
まずは妊娠について知ることから始める!
妻からの妊娠報告を受けて「自分もいよいよ親になるのか」と喜びもひとしおのことでしょうが、いつまでも浮かれてばかりではいられません。
これからおよそ10ヶ月もの妊婦生活を送る妻にしてあげられることを勉強したり、赤ちゃんを迎えるために必要な準備したりなど、やるべきことはたくさんあります。
しかし、初めてパパになる人は「自分は妻の妊娠出産において、何が出来るのか」ということが分かりませんよね。
そんな人は、まず「妊娠について理解する」ということから始めましょう。
妊娠について基本的なことを知らない男性はかなり多く、なかには「妊娠したら、あとは産まれて来るのを待つだけ」と思っている人もいます。
妊娠中にも大変なことや困ったことはあるので、それを支えられるようになるためにも、まずは妊娠についてを勉強しましょう。
つわりについて勉強しておく
妊娠中はいくつかの大変なことや辛いことがありますが、その中でも特に大変なのが「つわり」でしょう。
一般的につわりは妊娠初期にあるもので、妊娠8週から9週にピークを迎え、妊娠15週くらいで終息する人が多いです。
また、つわりには吐きつわりや食べつわり、眠りつわりなど様々なパターンがあり、それぞれの辛さというものがあります。
つわりの長さや症状には個人差がありますが、妊娠前の体調と比べるとかなりの不快感が伴う時期です。
ときに妻は、つわりが辛くて動けないこともあるでしょう。
しかし、そんなときに「また寝てるの?」「病気じゃないなら少しは動けない?」なんて心ない言葉をかけてはいけません。
夫はつわりのことをよく理解し「つらいよね、ゆっくり寝てて」「自分や家事のことは気にしないで」と優しい言葉をかけて、つわりと戦う妻を労ってあげてください。
そうすることで妻は夫の優しさや理解を感謝し、夫も一緒につわりを戦ってくれているという心強さを感じることでしょう。
妊娠で体型・見た目が変わることもあると知っておく
妊娠すると、妻の体は出産に向けて変化していくものです。
妊娠初期は見た目にあまり変化がありませんが、妊娠中期(妊娠5~7カ月)に差し掛かると下腹部や下半身がふっくらとし始めます。
お腹の膨らみは、赤ちゃんの存在や成長を実感できますよね。
しかし、妊娠中の体の変化はそれだけではありません。
体毛が濃くなったり、抜け毛や白髪が急激に増えたりする人もいれば、乳首などが色素沈下して黒ずんでしまう人もいるでしょう。
どれも妊娠特有の見た目の変化なのですが、変化してしまった自分の見た目を気にしては落ち込み、ストレスを感じてしまう女性も多いのです。
また、その様子を見た夫から「何か老けたね」「妊娠前はもっと可愛かったのに」など言われてしまうと、妻もかなりショックを受けてしまうことでしょう。
夫は、妊娠中は体型や見た目に変化があることを理解し、冗談でも見た目や体型を指摘するようなことは言わないようにしてください。
妊娠中は情緒不安定になりやすいことを理解しておく
妊娠するとホルモンバランスが大きく変わるので、情緒不安定なりやすいものです。
「些細なことで落ち込んでしまう」「何気ない事でイライラする」「突然悲しくなる」「どうしようもなく不安になる」というのは、妊娠中にはよくあることで、なかには八つ当たりかのように妻から当たられたご主人もいることでしょう。
そんな妻の様子に、夫は振り回されて疲れてしまうことがあるでしょうが、妊娠中のホルモンバランスの乱れであることをよく理解しておきましょう。
また、妊娠後期は特に情緒不安定になりやすいです。
ホルモンバランスの乱れに加え、お腹が大きくなり思うように動けなくなったことで「簡単な家事でも済ますのに時間がかかる」「すぐに疲れてしまうので周りに迷惑をかけてる」など、歯がゆさや焦りを感じることがあるのです。
完全に理解するのは難しいでしょうが、そんな妻の状態を出来る限り理解し、寄り添ってあげましょう。
妊娠判明から出産までに夫が準備すべきことは?
妊娠から産後しばらくは、妻は思うように身動きが取れません。
そのため、夫の手助けや協力はとても重要になります。
あらかじめ自分に出来ることを把握し、準備しておくことで、夫として妻を助けることができるでしょう。
ここでは妻の妊娠判明後に夫ができることやその準備をご紹介します。
家事や買い物を一人でできるようになる
妊娠がわかった時点ではあまり変化がない妻でも、つわりが始まるとあっという間に思うように身動きが取れなくなる事があります。
そうなると、これまで妻がやってくれていた家事や買い物などができなくなり、家での生活が回らなくなってしまいます。
つわりで動けない妻に心配をかけないためにも、夫は最低限の家事や買い物ができるように早めのうちから準備しておくといいでしょう。
優先してやってほしい家事や日常の生活品を買っている店などを、あらかじめ妻から聞いておくと助かりますよ。
また、妻が料理を出来ない日もあることを想定して、仕事帰りに夕飯を買って帰れるお店やコンビニも押さえておきましょう。
これらを習得しておくと、妊娠中で妻が思うように動けないときだけでなく、産後で動けない妻の助けにもなるので、今のうちから出来るようになっておくといいですよ。
職場に妻の妊娠報告をする
妻が安定期に入ったら、周囲への妊娠報告をし始める人も多いことでしょう。
そんな妊娠報告で、夫が忘れてはいけないのが職場への報告です。
職場で妻の妊娠を周知することで、妻の通院の付き添いや体調が悪いときの早退などがしやすくなります。
また、つわりが予想以上にひどかったり、医師から安静指示を受けていたりなどして、夫である自分の助けが必要になりそうな場合は、安定期前でも報告しておくのもありでしょう。
何も職場に報告をしていない状態で「今日は早退(欠勤)させてください!」ということが頻繁にあると、上司や同僚は戸惑ってしまいますし、職場での評価を落としてしまう恐れがあるからです。
職場への報告は、妻がこれからの妊娠生活を不安なく過ごすために必要なことなので、事前に妻に相談した上で、速やかに職場へ報告しましょう。
併せて、男性の育児休暇取得や、出産・育児に伴い取得・利用できる会社の制度なども、この時点で確認しておくと安心です。
出産後に必要な手続きを確認しておく
赤ちゃんが産まれると、何かと手続きが必要になります。
産まれたらすぐに済ませておきたいものがいくつかありますが、産後直後の妻は思うように身動きが取れません。
そんなときに、パパである夫の出番です。
今のうちから産後の手続きをよく確認し、スムーズに手続き出来るように備えておきましょう。
ちなみに、産後の必要最低限の手続きは以下のとおりです。
手続きの種類 | 手続き先 | 手続き期間 |
---|---|---|
出生届 | 役所 | 生後14日以内 |
乳幼児医療費助成 | 役所 | 1ヶ月検診まで |
児童手当申請 | 役所 | 出生月の月末(月後半に出生の場合は、出生の翌日から15日以内) |
健康保険証 | 社会保険:勤務先 国民健康保険:役所 | 1ヶ月検診までに |
他には出産一時金や出産手当金などの手続きがありますが、取り急ぎ手続きが必要なものは上記の分になります。
妻が働いている場合は、妻の職場に手続きが必要なものもあるので、夫が出来ないものもあります。
妻が退院して落ち着いたら、他の手続きをどうするか話し合うといいですよ。
妻の妊娠は妻だけのものじゃない!夫も積極的に勉強や準備を
妻から妊娠報告されると、我が子を授かった喜びがわくものですが、妊娠中の妻に対して「これから自分にできること」をすぐに考えられる人は以外に少ないものです。
女性は妊娠することで母としての自覚が芽生え、色々と勉強したり準備を始めたりするものですが、男性は体に変化がないので「父になる」という実感は女性よりも遅めでしょう。
しかし、お腹の赤ちゃんは待ったなしで成長しますし、妻の体もどんどん変化していきます。
夫も置いていかれないように、妻のため、子供のために自分が出来ることをしていきましょう。
積極的に夫が勉強したり、手伝ってくれるのは、妊娠中の妻からしてもとても有難い事です。
産後の夫婦関係をより良くするポイントでもありますので、ぜひ面倒がらずにサポートしてあげてくださいね。