寒い季節になってくると空気が乾燥して、肌が乾燥したり、喉がいがいがしたり風邪やインフルエンザにかかりやすくなってきます。
そんな季節に大活躍してくれる加湿器ですが、中に入っているのが水だからといってお掃除を怠ると、加湿効果が弱まったり、空気中に菌を放出したりすることになりかねません。
綺麗な空気で湿度を保つためには、加湿器も定期的にお掃除が必要です。
加湿器のお掃除にはクエン酸が効く!
酸性のクエン酸は、アルカリ性のカルシウムを溶かす
加湿器を使用していると、フィルターやタンクに白っぽいカスがつきはじめます。
これは電気ポットや台所のシンク等にも見られるいわゆる「水垢」と同じものであり、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が白くかたまって付着したものです。
この水垢を放っておくと、雑菌やカビがそこに繁殖して気になるにおいのもととなったり、加湿器の働きの効率が低下してしまったりしますので、必ずお掃除するようにしましょう。
水垢はこすっても簡単にとれるものではない上に、フィルターを強くこすって洗うと傷んでしまう可能性がありますので、ぜひクエン酸を使ってみてください。
カルシウムはアルカリ性の性質を持っており、クエン酸のように酸性の性質をもつ成分と混ざると中和されて溶けるので、加湿器のフィルター掃除には有効なのです。
クエン酸は食品添加物なので安全
クエン酸は食品添加物なので食品衛生上無害ですし、洗浄力が高いので電気ポット等水垢が付着するもののお掃除にはよく使用されています。
しかし、使用の際にはクエン酸製品に書かれている注意事項によく目を通し、塩素系の製品と一緒に使用しないよう気を付けてください。
クエン酸は、ドラッグストアや一部の100円ショップ等で簡単に手にいれることができます。
加湿器ってどうやって掃除すれば良いの?
いつものお手入れにクエン酸をプラス!
加湿器を綺麗な状態で保つには、2週間に1回程度のお掃除をおすすめします。
まずは思わぬ感電事故や故障を防ぐために、必ず電源が入っていないことを確認し、コンセントを抜いてから取り掛かってください。
クエン酸を使った加湿器の掃除方法
1.本体の表面についている汚れや埃をハンディモップなどで払い、雑巾で水拭きします。
2.タンクやトレイ等、取り外せるパーツを全て外して、水ですすぎましょう。
タンクやトレイの汚れが気になる部分はスポンジや歯ブラシでこすり洗いをしてください。
フィルターについた水垢がなかなか落ちない場合は、シンク等に水をはり、水4リットルに対してクエン酸を約25グラム(大さじ2杯半)ほど溶かします。
そこにフィルターを約30分~2時間つけておき、最後に流水でクエン酸が残らないよう2分以上を目安にしっかりとすすぎます。
3.乾いた雑巾でパーツを乾拭きし、フィルターも水を切ってから戻します。
クエン酸入りの水で加湿器を作動させる方法も
上記の掃除方法は加湿器を止めた状態で行いましたが、他にも加湿器を作動させる掃除方法もあります。
加湿器を稼働させることにより、細かい部分までクエン酸を浸透させることができますし、スチーム式の様な加熱するタイプはより汚れ落ちが良くなります。
ただし、掃除毎にこの方法を使用すると、強い洗浄力で加湿器自体が傷んでしまう恐れもあります。
加湿器を使用するシーズンが終わった時、水垢汚れがかなり目立つ時に行うようにしましょう。
加湿器を稼働させるお掃除方法
1.水とクエン酸をタンクに入れてセットします。
2.標準モードで1時間ほど作動させます。
3.水を流してすすぎを行い、柔らかい布でよく拭いてください。
※加湿器のシーズンが終わった後に行う場合は、水分が部品に残らないよう、よく乾かしてからしまってください。
加湿器で快適な環境を保つために
加湿器をお掃除することは、そこから出る蒸気を綺麗に保つ、つまりは室内の空気を綺麗に保つためには必要なことです。
クエン酸を使うと手軽にお掃除ができますので、ぜひ実践してみてください。
また、クエン酸の代わりにお酢を使用しても同じ効果が得られますが、お酢の臭いがきついのでクエン酸を使用することをおすすめします。
酸がアルカリを溶かす性質を使えば、加湿器に限らず気になる水垢汚れが落とせますのでシンクやお風呂場のお掃除にもお役立てくださいね。
また、加湿器を使うときは、前日の水が残っていたとしても毎回綺麗な水道水を入れ替え、清潔な状態で使用するようにしてください。
綺麗な加湿器とともに乾燥シーズンを乗り越えていきましょう。