子供が欲しいと思って「妊活」を始めても、仕事をしているとなかなか病院に通うスケジュールが合わなかったり、仕事の都合がつかなかったり上手く行かない人も多いと思います。
今回は、妊活の為に退職を検討し始めた時に、考えておきたい事を調べていきます。
妊活ってそもそもどんな事をするの?実は知らない妊活事情!
「妊活」とは妊娠について調べたり、人生プランを考える活動
近年「妊活」という言葉は多くの人に使われていますが、実際に「妊活したい!」と言われても何をすればいいか分からない人もいると思います。
妊活とは、妊娠にまつわる様々な知識を身に着けたり、体調管理をいつも以上に心がけたり、妊娠・出産を考慮した人生プランを考え話し合う事を言います。
意外と知っている様で知らない、妊娠するまでの道のりや妊娠中の注意点など様々な知識を身に着けておく事は「知らない」という不安を少しでも解消する意味でもとても大切な事です。
妊活を始める事で、生活習慣の見直しや子供の事についてなかなかゆっくりと話す時間が持てなかった夫婦もお互いの考えを聞くきっかけにもなります。
「妊活」を始めたいけど、実際どんな事をすればいいの?
妊活の第1歩は、基礎体温をしっかり計測・記録し自分の排卵日などを把握する事です。
毎月しっかりと月経があるからといって必ずしも排卵しているとは限りません。
排卵の有無を知る為にも、まずは基礎体温を継続して計り自分の月経周期や排卵状況について知りましょう。
それに伴い、生活習慣の改善や見直しをするといいと思います。
基礎体温は毎回同じ時間に計測する事が望ましい為、規則正しい睡眠を心がけたり食生活もしっかり3食バランスの良い食事を心掛けるなど、急激に変えるのではなく少しづつ出来る事から初めていく事でストレスの軽減にも繋がります。
喫煙をしている場合も、急にやめるのはストレスもかかり難しいので1日の本数を減らす事から始めたり、妊活を機にすっぱり禁煙したい場合は「禁煙外来」で相談してみる事も1つの手です。
また、妊活を機に夫婦で人生設計についてじっくり話す事も大切です。
「子供の人数」「生まれた時を想定して家は賃貸か住宅購入するのか」「仕事の形態はどのようにしていくのか」「仮に子供をなかなか授かれなかった場合はどうするのか」などきちんと話しておく事で、お互いの目指している方向性がみえ二人三脚で妊活に取り組む事が出来ます。
専門医に受診した方が良いタイミングっていつ!?
妊活を初め、排卵日付近で性交渉をもっているにも関わらず、1年以上なかなか子宝に恵まれない場合は1度専門医に相談してみましょう。
その際は、夫婦2人で予定を合わせ受診するのが理想となっていますが、どうしても都合がつかない場合はまずは女性だけでの受診も可です。
受診時に、月経周期などの体調や妊活の状況などを聞き、必要に応じた検査なども行っていきます。
不妊に関しては「男性不妊」という言葉があるように、男性側に原因がある可能性もある為、「精子検査」「フーナー検査」などの検査を行う事もあります。
子供が欲しくて妊活を始めても、なかなか授からないと不安や焦りなどでストレスも溜まり心の負担も大きくなってしまいます。
まずは受診をして、専門医からのアドバイスや指導をきちんと聞く事も妊活では重要となります。
また、もともと月経の周期が不順な場合は排卵日の特定は基礎体温を計っていても困難になるため早めに相談に行く事もおすすめです。
その他、高齢出産となる35歳以上の場合は不妊のリスクや自然妊娠してもお腹の子供の障害のリスクや出産時の母体のリスクが高くなってしまいます。
その為、本気で妊活に取り組むなら1年を待つ事なく早急に病院を受診するといいと思います。
妊活の為に退職すべきか迷う!退職を決める前に考えたい事って?
退職して妊活をしても、授からない可能性もある事を頭に入れておく!
妊活の為に仕事を退職しようかと迷う原因として多く挙げられるのは、妊活と仕事の両立の難しさとそれに伴うストレスの大きさかと思います。
仮に妊活に専念する為に仕事を退職すると、仕事と妊活を両立しなくても良くなった事で心にゆとりが出来ストレスも軽減して妊活に取り組めます。
しかし、妊活に専念したからと言って必ずしも子供が授かれるとは限らない事も頭に入れて置く必要があります。
なかなか妊活しても授からなかった時に、ステップアップするのにも費用はかさみます。
退職してしまった事で当たり前に世帯年収は減り、いざ不妊治療などでステップアップを考えた時に費用の面を考慮して二の足を踏む状態になってしまう可能性も捨てきれません。
この様に、退職する事で両立からのストレスの軽減というメリットは得られても、いざなかなか妊娠に繋がらなかった時に収入減の不安というデメリットもあります。
その為、退職を決める前にしっかりと子供が出来なかった時の想定もしておく事が重要となります。
「妊活」にどこまでお金をかけられるかを話しておこう!
妊活と金銭の不安は切ろうとしても切り離せるものではありません。
妊活で行う治療は保険適用外治療となり費用もかさみます。
治療に通う頻度が多ければ多いほど当たり前に経済的不安と負担はついて回ります。
また、必ず治療をすれば子供が授かれるという保証もないのでどこまで「妊活費用」として家計の予算を割く事ができるのかを考えておく事も大切です。
不妊治療の体外受精や顕微授精などステップアップした高度な治療にも、高額な費用が必要となります。
高度な治療にも望みをかけて妊活に専念するのか、一定の期間を決めその期間内で全力を注ぐのかによっても時間の使い方やお金の流れも変わってくるかと思います。
妊活を続け子供を授かってもそこがゴールではなく、育てていくのにもたくさんのお金が必要となります。
その為、退職を決める前にどこまで妊活に打ち込みどれだけの予算を掛けるのかをしっかり決めてから退職の手続きに踏み切る様にしましょう。
自分や夫婦にとって、人生における1番の重要事項を考える!
仕事に子供にマイホームなど夢はさまざまあり、幸せの形もひとそれぞれです。
思い描く夢のすべてを手に入れる事が出来れば嬉しいものですが、上手く行かない時もあると思います。
子供は欲しいけど仕事も楽しく生きがいになっている人もいる中で、妊活の為の退職はありかなしかといえば、本人にしか答えは出せません。
子供がいなければ経済的ゆとりはあり、やりがいのある仕事を定年まで楽しみつつ老後は趣味にはげむという人生もあります。
仕事というやりがいは失ったけど何物にもかえられない子供を授かる事で、夫婦2人での生活に比べると経済的にもゆとりは少なくなるけど幸せな人生もあると思います。
「妊活」というある意味人生の分岐に立つ中で、自分達夫婦にとってどんな人生を歩み譲れないものはなにかしっかりと見極める必要があります。
退職するもしないもそれぞれメリット・デメリットもありますが、自分達の未来の在り方を見据えたうえで結論が出せるといいでしょう。
仕事も子供もどちらも大切!よく話し合ってから退職を決めよう
子供が欲しくて妊活を始めたいけど、仕事にやりがいもありかつ収入が減るのも不安で退職をしたくないと思う人も多いのではないでしょうか?
子供も仕事も大切な事だからこそ、どうすればいいか悩む事も当然だと思います。
妊活をしつつ仕事を継続するにしても退職するにしても、夫婦でよく話し合い納得してから妊活にはげみましょう。