「今すぐ入院です!」突然医師からそう告げられた時に、何をするべきかわからない方は多いでしょう。
動揺する気持ちを抑えつつ、冷静に行動を行わなければなりません。
「入院する時の流れは?」「必要なものは?」
突然の入院に備えて、頭の片隅に入れておきましょう!
他人事じゃない!急な入院の流れを知っておこう
「まさか自分や家族が入院なんて」と思っている方は、要注意です!
病気や怪我の予測できません。そして誰にでも起こりうる事態なのです。
こちらでは、一般的な入院の流れをご紹介します。
病院によって違う部分もありますので、各病院の指示に従ってください。
緊急入院の流れのイメージを掴みましょう
突然の怪我や体の不調で、まずはかかりつけや身近にある病院にかかる方が多いでしょう。
小さな病院では検査の種類も限られますし、治療の限界があります。
詳しい検査や治療が必要と判断されると、大きな病院に転院することになります。
その場で紹介状を作成してもらい、指定の病院へ向かいましょう。
希望の病院がある場合は、その旨を伝えると対応してもらうことが可能です。
自宅からのアクセスや交通の便など、都合の良い大きな病院を事前に把握しておくことも大切です。
紹介先の病院で改めて診察と検査を受け、入院の必要があれば、その場で入院受付の手続きとなります。
手続きの際、保険証や医療券の提出が必要ですので、必ず持参してください。
入院費用に大きな影響!空きベッド事情の問題
急な入院で心配なのは空きベッド問題です。空きベッドがなければ入院することは出来ません。
入院基本料金に含まれているベッド代は、一番人数の多い大部屋のみとなります。
仮に差額ベッド代のかかる部屋以外空いていないとなれば、「その部屋を利用した日数×差額料金」がかかるので注意しましょう。
なるべく入院費用を抑えたい場合は、大部屋が空き次第移りたい旨を伝える必要があります。
気になる入院費用
入院費用は治療費だけでなく、基本入院料や食事代、テレビ料金や雑費などのその他の出費もかかってきます。
平成28年の調査で過去5年に入院した人の平均的な入院費用は22.1万円でした。
治療の内容や、入院の長さによってかかる費用は変わってきます。参考程度に覚えておきましょう。
いざ入院!準備するべき物とは?
突然の入院に困惑されるとは思いますが、入院する本人が一番心細いものです。
サポートする家族は、落ち着いて行動し、患者さん本人を安心させてあげるのが理想です。家族が右往左往していては、不安を煽ることになります。いざという時に備えて入院準備リストを作成しておくのも良いでしょう。
入院が決まったら用意したいものはコチラ
さて、自宅に荷物を取りに行くとなっても、「何が必要なのか?」よくわからない方も多いでしょう。
病院によっては基本の入院グッズの販売も行っていますが、慣れない病院だからこそ、使うものはいつもと同じものだと安心です。
ここれは入院グッズを、2つのくくりに分けて紹介していきます。
入院準備リストの参考にも利用してください。
入院の必須グッズ
アイテム | 注意点 |
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ティシュボックス | 普段の生活以上に使用するので、ストック用に1箱多めに置いておくと安心です。 |
プラスチック製マグカップ | 落としても割れないものにしましょう。蓋がついていると埃を防げるので衛生的です。 |
洗面用具 | 病院は乾燥するので、保湿剤はしっかり用意しましょう。 |
シャンプー等、入浴に必要な道具 | 長い入院が予想される場合は、大きな容量のものを準備しましょう。 |
タオル | バスタオルやフェイスタオルを用意しましょう。 病院での洗濯機の使用が可能か、自宅に持ち帰って洗ってくるのかによって、必要な枚数は変わってきます。 |
下着やパジャマ | 病院内は空調が効いているので、汗をかくことも多くはありません。 衛生面の観点から下着は毎日、パジャマは2~3日に1回は交換できると良いでしょう。 パジャマは、有料で貸し出しのある病院もあります。 |
履物 | 病院内の移動時の履物です。脱ぎ履きが簡単なものを選んでください。 病院によってはサンダルやスリッパを禁止している場合もありますので、確認してから用意しましょう。 |
イヤホン | 個室の場合は必要ないこともあります。 大部屋の場合、テレビは有料なことが多いので、使用の有無に合わせて用意してください。横になって使えるよう、長めのものがオススメです。 |
あると便利なおすすめグッズ
アイテム | 注意点 |
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ふりかけやジャム | 食事制限のない方におすすめです。 病院食は味気ないものも多いので、栄養バランスに支障のない範囲で使うと良いでしょう。 |
雑誌、本、携帯ゲーム | 入院中の検査や診察以外の時間は、ベッドの上で安静に過ごす必要があります。 退屈に感じる時間もありますから、静かに過ごせる娯楽のアイテムがあると良いでしょう。 入院内容によっては院内の散歩や、近所への外出も可能です。 |
携帯電話と充電器 | 家族に連絡を取るのに便利です。 通話は病院ごとの指定の場所で行うようにしてください。 消灯時間以降は使用が禁止されていたり、入院する科によっては持ち込みが制限されることもあります。 |
清浄綿 | 赤ちゃん用のお尻拭きシートが活躍します。 ウェットティッシュ代わりや、お風呂に入れない時の体拭きに便利です。 |
小さい財布 | 病院に大金を持って行くことはオススメしません。売店や自販機で必要な分だけを持っておきましょう。お財布は、セーフティボックスに入るサイズの小さいものが良いでしょう。点滴が続く場合は手首にかけられる巾着袋が移動の際に便利です。 テレビカードの購入は千円札のみの使用が多いので、1枚は持っておくと良いでしょう。 |
入院グッズを用意する上での注意点
アイテム | 注意点 |
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ハサミやカミソリなどの刃物 | 持ち込みが禁止されていたり、病棟ごとに預けておくなどの規則がありますので、必ず指示に従ってください。 |
冷蔵庫の使用方法 | 冷蔵庫の使用は、個人で有料で使用出来るものから、共用のものなど病院によって様々です。 共用の冷蔵庫の場合は、飲みかけや食べかけの管理をどうするのか、よく確認してください。 場所を取る大きなものや、匂いの出る食べ物は持ち込みを避けましょう。 |
常備薬やサプリメントの服用 | 普段飲んでいる薬は、お薬手帳と一緒に担当看護師に渡しましょう。 入院中は普段の薬も医師と看護師の管理のもと、服薬することになります。 検査や他の薬の飲み合わせの関係もありますから、たとえ市販薬やサプリメントであっても、個人の判断で飲むことはやめてください。 |
公的医療費制度と保険の申請の準備を忘れずに!
高額医療費制度や、個人で加入している保険の申請は、基本的に自動で行われません。
保険に関しては、病院でも尋ねることが出来ない内容ですから、自分たちでしっかり管理しておく必要があります。
“どんな保険に加入しているのか”“保証内容はどうなっているのか”を、事前に把握しておくと、大変役立ちます。
以下のことを確認し、1枚の用紙にしておく方法がオススメです。
保険申請のためのチェックリスト
- 加入保険会社名
- 入院時の条件
- 保険会社の問い合わせ先
- 証券番号
- 入院の何日目から保険がおりるのか?
- 通院分の申請も可能か?
- 入院先の病院の所在地
- 入院時の病名
家族の万が一に備えておくと、いざという時も安心!
入院に必要なものは、病院の売店でも購入が可能なものもあります。
夜間の入院の場合は、自宅で揃えるか、近くのコンビニ等で購入しても良いでしょう。
大部屋の場合、荷物を置けるスペースが限られているので注意してください。
緊急入院は家族の一大事です。
不安な本人の一番の心の支えは家族ですから、気持ちに余裕を持って行動できるといいですね。