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主婦の社会復帰は無料の職業訓練を活用!給付金がもらえるケースも

会社勤めを辞めて主婦業に専念した後の社会復帰は、不安でいっぱいだと思います。

今回は、少しでも自信を持って社会復帰をする為に、絶対に活用したい「無料の職業訓練」についてご紹介します。

無料って本当!?職業訓練ってどんな所?

無料って本当!?職業訓練ってどんな所?

職業訓練は厚生労働省が実施する施策で、希望の職業に就くための知識、スキルを習得できる制度です。

意外と若い世代や女性の受講者も多く、女性向けの内容の訓練も幅広く行われています。

職業訓練には、国や自治体の各種学校が行う「公共職業訓練(雇用保険受給者用)」と、国が認定した民間企業が支援する「求職者支援訓練(雇用保険非受給者用)」とがあります。

管轄しているのはハローワークで、就職の相談に来ている人に対して必要や希望に応じて案内をしており、主婦の人でも相談すれば受講が可能です。

※職業訓練には、従業員向けの職業訓練「在職者訓練」や障害を持つ人の就労をサポートする「障害者訓練」など他にも種類がありますが、今回はテーマから逸脱するため割愛します。

無料で受けられるから安心!

職業訓練は、雇用保険によって積み立てられたお金と国の社会保障費を財源にしており、受講に際して費用はかかりません。

テキスト代や作業服・制服代、保険料、有料の長期受講などの実費はありますが、基本の受講費はタダなので、離職して収入のない人や主婦からの就職を目指す人でも安心です。

子どもがいる主婦でも、職業訓練を受けられる?

職業訓練の中には、託児サービスがついているコースがあるため、子どもを預けながら社会復帰の訓練を受けることが出来ます。

また、短時間訓練は1日4~6時間ほどで終了するため、通常よりも早く自宅に帰って育児・保育を行う事が可能です。

ただし、託児サービスや短時間訓練は全ての訓練で行っているわけではないので、適切なコースが選べるようにハローワークで事前に相談しましょう。

職業訓練はどんなことが学べるの?

職業訓練はどんなことが学べるの?

“訓練”という言葉や、ハローワークの支援というイメージから、機械加工や塗装などの技術系を想像する人が多いようですが、実際はかなり豊富な分野があります。

公共職業訓練の内容

事務や営業、法務・総務、マーケティング、語学、経営企画といった一般企業で重宝される内容はもちろん、建築、デザイン、美容、調理、医療・福祉といった訓練もあります。

また、インターネット社会で活躍できる内容として、情報処理やシステム設計、CG・画像処理、ITオペレーティングなど、情報・通信関係の訓練も行っています。

訓練内容は自分で選ぶことができるので、就職の興味に合わせて選択したり、学校や前職で学んだことをさらに実践に結びつけて学ぶことも可能です。

ただし、受講できるのは1つの訓練のみで、再度別の訓練を受けたい場合には1年以上空けなければなりません。

求職者支援訓練の内容

公共職業訓練とは異なり、4つのコースに分かれています。

1.基本コース

企業で働くために必要な基礎知識、短期間で習得できる技術(パソコンの基本操作など)を学びます。

受講期間は2~4か月で、職業能力開発講習(1か月間)が含まれます。

職業能力開発講習は、訓練を受ける前に就職活動や仕事の上で役立つ内容が学べるものです。

例えば、仕事に関する法律や社会保険制度、職業倫理、ビジネスマナー、健康管理、コミュニケーションなどがあります。

家計管理やライフプランに関する内容もあるので、仕事だけでなく生活でも役立つ情報も学べます。

また、実際に就職活動をする際に注意したい、求人票の見方、就活の進め方、応募書類の書き方、面接対策なども行えるため、仕事をせずに主婦になった人にも心強い情報が得られます。

2.実践コース

受講期間3~6か月のコースで、就職を希望する職種の分野に応じたより専門的な知識や技術を学べます。

コースの内容は公共職業訓練と同じ様に多種多様なものがあり、自分で選んで受講することが可能です。

しっかりと学べば、就職した際に戦力として活躍できるようになるため、就職活動の前に受講しておくとよりスムーズに就職先が決まります。

求職者支援訓練に限っては、基礎コースを先に受講し、修了後に実践コースで学ぶ「連続受講」が可能です。

3.建設人材コース

労働安全衛生法に規定された建設に関する技術(フォークリフト、小型クレーンなど)の資格を取得するためのコースです。

※基礎コースの一部となり、受講後に実践コースを連続受講することはできません。

4.職場復帰支援コース

看護師、准看護師、保育士の有資格者で、離職後にブランクがあり、復職に不安のある方が学び直しを行えるコースです。

※基礎コースの一部となり、受講後に実践コースを連続受講することはできません。

職業訓練が受けられる対象者の条件とは?

「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」は、どちらも早期に就職したい意思がある人を国や自治体が無料で支援を行う制度ですが、2つの大きな違いは雇用保険の受給の有無です。

雇用保険がある人は「公共職業訓練」

雇用保険がある人は「公共職業訓練」

雇用保険を受給できる人(失業保険給付中も含む)で、次の就職に役立つスキルや知識を学びたい場合に受けられる訓練です。

下記の様な人が、受講の対象になります。

  • 次の就職に向けてスキルアップをしたい
  • 就職に必要な資格を改めて身につけたい
  • アルバイト経験のみで、社員として働いたことがない
  • ブランクがあいていて、社会復帰に不安を感じているなど

公共職業訓練の対象条件

ハローワークに求職の申請をしている

受講開始日から遡り、1年以内に公共職業訓練を受講していない

ハローワーク所長が職業訓練による支援が必要だと認め、「受講指示」「受講推薦」どちらかの認定を受けた

受講指示:訓練開始日に、雇用保険の給付残日数が一定以上残っている人。

受講推薦:訓練開始日に、雇用保険の給付残日数が一定以上残っていない人。

公共職業訓練は、雇用保険を受給できる人が対象になっているため、訓練中は保険内で「基本手当(失業保険)」「受講手当」「通所手当」「寄宿手当(必要な人のみ)」が受けられます。

ただし、上記の手当てが給付対象になるのは受講指示を受けている人だけで、受講推薦の人は「基本手当(失業保険)」以外の手当てを受け取る事ができません。

これは、公共職業訓練そのものが早期再就職を促進するための制度なので、、早く次の就職に向けて動き始めた人の方が優遇されているためです。

公共職業訓練ではなく、下記の「求職者支援訓練」の方では、条件に合致すれば給付金が受けられるので、そちらを検討してみるのも1つの手です。

雇用保険がない人は「求職者支援訓練」

雇用保険がない人は「求職者支援訓練」

失業保険がない人(給付期間終了も含む)、雇用保険が切れてしまった人、そもそも雇用保険がない人が受講できる訓練です。

下記の状態で就職したい人が、対象になります。

  • 以前の職場で雇用保険に入っていなかった
  • 再就職が決まらないまま、雇用保険の受給期間が終わってしまった
  • 前職を就業から1年以内に辞めた
  • 就職が決まらないまま、学校(最終学歴)を卒業した
  • 自営業だったが廃業したなど

求職者支援訓練の対象条件

受講開始日から遡り、1年以内に公共職業訓練を受講していない

ハローワークに求職の申込みをしている

雇用保険被保険者(または受給資格者)でない

労働の意思と能力がある

ハローワーク所長が職業訓練による支援が必要だと認め、「支援指示」の認定を受けた

求職者支援訓練には、嬉しい給付金も!

雇用保険が使えない人が求職者支援訓練を受ける場合、訓練受講者の生活の負担を減らすため、期間中の経済面をサポートしてくれる「職業訓練受講給付金」という制度があります。

求職者支援訓練を受ける人は、月10万円と交通費、寄宿(泊まりがけで受講する必要がある場合)の手当を受ける事が出来ます。

しかし、給付には条件や制限があるので、必ず給付を受ける事が出来るとは限りません。

自分が手当を受けられる対象になっているかを確認しましょう。

職業訓練受講給付金の支給要件

本人収入が月8万円以下

世帯全体の収入が月25万円以下

世帯全体の金融資産が300万円以下

土地・建物を所有していない(現在住んでいる場所は除く)

全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)

申し込み時点で、世帯の中にこの給付金を受給して、訓練を受けている人がいない

過去3年以内に、嘘をついたり不正をして、特定の給付金の支給を受けていない

※この要件に全て当てはまる人が、給付金の支給対象となります。
※この給付の条件や申請方法については、厚生労働省の「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」のページで詳しく案内されています。

職業訓練を受けるためには、どうすれば良いの?

1.まずはハローワークで登録

1.まずはハローワークで登録

職業訓練は就職による社会復帰を促すための制度ですので、就職を斡旋しているハローワークが窓口になります。

主婦の人なら、もしかしたら近所で見かけたことがあるかもしれませんが、まずは自宅近くのハローワークへ行ってみましょう。

近くの場所が分からない場合は、「ハローワークインターネットサービス」で所在地が調べられます。

相談窓口に行ったら、最初に求職申し込みを行い、社会復帰を希望している事を登録します。

退職後、失業保険の給付手続きを行っている場合は、自動的に申し込みが行われています。

申し込みをすると「ハローワークカード」がもらえるため、手続き時に受け取っているかが目印です。

2.実施している職業訓練を探す

2.実施している職業訓練を探す

ハローワークの掲示板、パンフレット、インターネットを使って、行われている職業訓練の情報を収集しましょう。

インターネットを使いたい場合は、厚生労働省の「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」のコース検索から行えます。

かなり多くの職種に対応した訓練があるため、どのような仕事に就きたいかを考えてから探すのがオススメです。

また、希望する内容が必ず自宅近くで行われているとは限りませんし、募集・入学時期が決まっているので、早めに行動するようにしましょう。

3.ハローワークで職業相談を受ける

3.ハローワークで職業相談を受ける

職業相談では就職活動に関する様々な相談が行え、職業訓練についての相談・申し込みも受け付けています。

「どのコースが良いのか分からない」「受けたいけれど不安がある」「条件に合った訓練が見つからない」といった場合に、職業相談で話をすれば、希望職種や自分に合った訓練をアドバイスをしてくれます。

また、訓練を行う施設では見学会が行われており、この予約も職業相談で行えますので、具体的な訓練の希望が見えてきたら申し込みましょう。

職業相談は、職業訓練の情報収集をした後だけでなく、最初の求職者申し込みの時に併せて行う事も可能です。

より具体的な情報を最初に知りたいという場合は、相談員に聞いてみましょう。

4.施設見学会に参加

4.施設見学会に参加

職業訓練を行う学校や企業の多くは、施設見学会を開催しています。

何か月も通う事になりますので、見学会に参加して立地や環境、先生の雰囲気、求人の有無などを確認しましょう。

主婦の方はなかなか時間が取りづらいかもしれませんが、両親や夫に協力を仰いだり、一時保育サービスを利用して、できるだけ参加するようにしてください。

5.ハローワークで申し込み

5.ハローワークで申し込み

希望する訓練が決まったら、相談員に受講希望の旨を伝えると、簡単な審査が行われます。

「なぜその訓練が自分に必要になるのか」「訓練を受けてどうなりたいか」などの質問に答え、訓練が必要な人(受講指示・受講推薦または支援指示)だと認められれば、申し込み手続きが行われます。

相談員から訓練学校・施設を受験するための願書がもらえるので、記入して提出しましょう。

求職者支援訓練を受ける方で、給付金を申請したい時は申し込みの時点で事前審査を行います。

6.選考試験を受ける

6.選考試験を受ける

職業訓練は募集に対して応募者が多く、書類選考の他に選考試験が行われることも多々あります。

学校の受験と同じ様に、人気の高い訓練や施設は応募者多数で倍率が高くなり、より多くの試験が行われますので、しっかり対策することが必要です。

試験は「筆記試験」「面接試験」「適性検査」の3種類で、受験する施設によって書類だけで済むところもあれば、全ての試験を行う場合もあります。

筆記試験では正確さとスピードが求められ、SPIのような問題が国語・数学の2科目から出題されます。

公式の過去問集などは販売されていませんので、インターネットで過去問を集めたり、ハローワークの相談員に聞いてみましょう。

面接試験は、意欲や協調性、継続力などが見られており、「きちんと訓練に通ってくれそうな人」「すぐに就職したい人」の方が受かりやすくなります。

7.合格したらハローワーク・施設で入校手続き

7.合格したらハローワーク・施設で入校手続き

選考結果が郵便で届きますので、合格していたら期日までにハローワークで手続きをし、入校にあたっての準備や注意などを聞きます。

公共職業訓練の場合、学校での手続きが必要な事もありますので、遠方の学校・施設を受けた人は注意しましょう。

もし選考試験に落ちてしまった場合は、別の訓練に応募して再チャレンジできますが、入校時期に制限があるため、1度で合格できるよう頑張って勉強してください。

8.職業訓練を開始

8.職業訓練を開始

入校日当日は、テキストの配布やガイダンスが行われます。

しっかりと訓練を受けて知識と技術を身につけ、就職をスムーズに行えるように努力しましょう。

主婦や同世代の人が訓練を受けている事も多いので、コミュニティを作って情報交換するのも良いでしょう。

卒業後は、訓練施設やハローワークで求人を紹介してもらえますが、せっかく職業訓練を受けたのであれば施設からの紹介を積極的に活用するのがオススメです。

資格や専門的知識を身につけて、自信をもって社会復帰を!

資格や専門的知識を身につけて、自信をもって社会復帰を!

長い期間主婦をし、社会から離れ子育てや家庭に専念していればいるほど、改めて社会復帰しようと思ってもなかなか踏み出す事が出来ないのではないでしょうか。

しかし、無料で専門的知識や就職に有利な資格を取得出来ると、今まで就いたことの事のない職種や以前と同じ職種でも自身のスキルアップに繋がり、前向きに社会復帰を目指す事が出来ると思います。

自分の住まい付近で受講できる訓練や興味のある職種のコースを探し、就職への1歩を踏み出しましょう!