区役所や保育施設のポスターなどで“保育ママ”という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その正式名称は「家庭的保育士」と言います。
保育士とは何が違うの?どんなことをする人なの?お子さんをお持ちの方は特に気になりますよね。
1歩先の保育スタイルを知って、子育てに役立てましょう。
預け先は保育園だけじゃない!家庭的保育施設って知ってる?
出産、産休を終えていざ復職!と思ったら、保育園に入れずお悩みの方は多いことでしょう。
実は保育園以外にも預け先があることを知らずに、保育園1本で空きを待ち続けている方が多いのが現実です。
今日は待機中の方必見!保育園以外の新しい預け先、家庭的保育施設についてご紹介します。
保育士と保育ママの資格の違いはココです!
保育士資格は国家資格、保育ママは地区町村の認定資格となります。
基本的には保育士・幼稚園経論・看護師・保健師・助産師の資格を持った方が対象の追加資格となります。
市区町村によっては上記の資格がなくても、講義と実習などの課題をクリアすることで家庭的保育士の資格を得ることも出来ます。しかしその場合は子育て経験があることや、保育を行う場に就学前児童がいないことなどの追加の条件が発生します。
保育園と家庭的保育施設の違いをまとめました
保育を行う場所の違い
家庭的保育施設においてはその基準が縮小されており、個人でも簡単に開設出来るようになっています。
例えばマンションの1室や、家庭的保育士の自宅で保育を行うことも可能です。
家庭的保育士を数人置いて、小規模保育施設として開園している場合もあります。
預かれる人数の違い
保育士1人につき0歳児3人・1〜2歳児6人までという基準に対し、家庭的保育士1人につき預かれる人数は0〜2歳まで、年齢を問わず3人までとなります。
補助者を付ける場合は5人まで預かることができます。
いつでも全員に目を向けられる人数上限となっているのが特徴です。
保育対象の年齢
保育園は0〜5歳が対象ですが、家庭的保育施設では0〜2歳(3歳になった最初の3月いっぱいまで)の乳児が対象です。
異年齢で預かることが多く、兄弟のように過ごすことが出来ます。
0歳は産休明けから預かりが可能です。
保育時間について
保育時間は原則8時間と保育園と変わりません。
早朝保育、延長保育、土曜日の保育については施設によって違うので必要な場合は事前に調べておきましょう。
一番気になる保育料
市区町村により誤差がありますが、基本的には保育園の保育料と同じ料金となります。
施設によってオムツやミルクが別料金であったり、特に個人で開設されている場合は給食がないことが多いので要確認です!
経験したから伝えたい!家庭的保育施設の強みと弱点
保育園との違いはお分りいただけたでしょうか?
保育の場を想像してみると規模も雰囲気もだいぶ違ってきますよね。
預けたい条件が合うのであれば是非活用したいところ。
「でも本当に大丈夫?」と不安にもなるでしょう。
ここからは家庭的保育施設を選ぶにあたってのメリット・デメリットを、実際に働いていた私の体験を踏まえながらお話ししていきます。
家庭的保育施設の他には真似できないいいところ
何と言っても少人数保育というのが一番の特徴となってきます。
保育の中でも0〜3歳の時期は情緒や精神発達に携わる時期ですから、じっくり向き合ってあげたい時です。
家庭的保育施設では子どもの人数が少ない分、1人ひとりにゆっくり向き合い毎日の保育が行われます。
その日その日の小さな心の変化に寄り添い、成長に繋げていく保育が出来るため、気持ちの安定したお子さんが多かったように思います。
まるで“親戚の家に預けているような保育”とも言えるでしょう。
こんなところには気をつけましょう
先生の人数が少ない分、先生が急遽休むことになると休園になることがあります。個人で開設されている場合は特に注意が必要です。
休園になった場合は提携園に預けられるのか、個人で手配しなくてはならないのか、事前に確認が必要です。
そして一番の問題は3歳以降の預け先選びです。
提携園がある場合でも、全員入れるとは限りません。3歳から保育園に入る場合、人数枠が増える園に期待するか、引っ越し等で空きが出るのを待つかの2択になります。
無認可園や幼稚園や認定こども園なども、候補に入れて考える必要があります。
保育園以外も視野に入れよう!
終わらない待機児童問題ですが、ぜひ一度保育園以外の施設にも足を運んで見てください。「こんな施設もあるんだな」と新しい発見があるかもしれません。
仕事の都合などもあるとは思いますが、一番は子どもが笑顔で安心して通える場所を選んであげてくださいね。