共働きの家庭が増えるにつれ、子育てと仕事の両立に苦しむ女性が増えています。
毎日、保育園と会社の往復で疲れた上に溜まった家事に追われ、満足に子どもの相手ができないのです。
この状況を打破するため、今回は子育てと仕事をバランス良くこなしていく方法を考えました。
子育てと仕事を両立に苦しむ女性の現状
女性のための求人サイトとらばーゆが働くママ、400人を対象に行ったアンケートによると、「仕事と家事育児を両立することに負担を感じている、あるいは困っている」と答えた人は、9割に上りました。
忙しい毎日を送るママは、どのような悩みを抱えているのでしょうか。
何よりも子どもと接する時間が取れないことが辛い!
働くママにとって最大の悩みは、仕事よりも子どもに関することのようです。
上記のアンケートでは、約半数の人が「子どもと接する時間」に不満を感じると答えています。
働くママが仕事から帰宅すると、すぐに夕飯の支度をして家族に食べさせ、子どもの連絡帳や宿題のチェック、入浴、寝かしつけと怒涛のように育児と家事が続き、ゆっくり子どもと話す時間が取れません。
働いていることで、子どもと過ごす時間が減ってしまうのは辛いところです。
仕事が終わっても家事が終わらない
さらに、子どもが寝たあとも食器洗いや洗濯、翌日の食事の段取りなど溜まった家事をこなさなければなりません。
途中で夫が帰宅したら、ご飯の世話をしなくてはならない場合もあります。
全てが終わるころには日付が変わっていることもあるでしょう。
アンケートでも、約半数の人が「家事の負担が重い」と答えています。
体力的に大変な働くママの現実とは!?
こうした働くママのライフスタイルに関して、アンケートでは半数の方が「体力的にキツイ」と答えていました。
毎日、仕事を頑張りながらさらに育児と家事も満足にやりきるためには、相当な体力が必要です。
さらに、産休明けで職場に復帰してすぐの時期や冬場などは、慣れない環境で子どもは体調を崩しやすく、急な呼び出しやお迎えもあります。
仕事を途中で切り上げて駆け付けるのは、どちらかというと母親の方が多いのが現実です。
共働き家庭では、ママの体力はもちろんのこと子どもの体力まで求められているのかもしれません。
働くママが子育てと仕事を両立させるための方法を考えよう!
「子どもと過ごす時間が取れない」「家事との両立が大変」「体力的にきつい」など、働くママの悩みは尽きません。
そこで、これらの悩みを少しでも解消していけるように、子育てと仕事の両方を上手くこなしていく方法について考えました。
「無給の仕事」を家族で分担しよう!
世界経済フォーラムが発表している「世界の男女格差ランキング(2017年)」では、日本は先進国の中で最も低い114位でした。
日本の働くママは、夫や子どもが不在の間に正社員やパートで働くことに加え、仕事以外の時間も以下のような「無給の仕事」に追われている場合があるのです。
- 子どもの保育園や塾、習い事などの送り迎え
- 家庭での育児(遊び、勉強、生活習慣など)
- 炊事、洗濯、掃除などの家事
- 両親の介護
- PTA役員や子ども会役員など地域参加
これを全て母親が引き受けているとすると、子育てと仕事の両立できるわけがありません。
夫婦でよく話し合い、これらの「無給の仕事」を均等に分担し、女性ばかりが仕事以外の用事を引き受け過ぎている現状を改善していきましょう。
夫は仕事に加えて無給の用事が増えることを不満に感じるかもしれませんが、男性も家事を身につけ地域に関わりを持っておくことは、定年後の長い人生のことを考えれば有意義なのです。
家事サポートや子育てサポートを頼ろう!
しかし、夫婦でこなせる用事の量にも限界があります。
その場合は以下のような家事と育児のサポートサービスを頼るのも一つの方法です。
家事サポートサービス例
- 食料や日用品の宅配サービス(例:宅配クリーニング)
- 栄養バランスの良い夕飯の材料をセットで届けてくれる食事サービス
- 炊事洗濯、掃除等をしてくれる家事代行サービスなど
育児サポート例
- 民間のベビーシッター
- 民間の託児サービス
- 各自治体によるファミリーサポートサービスなど
家事サポートサービスを利用すれば、家事に取られていた時間を子どもと遊んだり勉強を見てあげたりする時間にあてることができます。
また、育児のサポートサービスについては、事前の登録や予約などの手続きが手間なのが難点ですが、子どもの保育園や習い事の送り迎えなどどうしても手が足りない箇所に利用することで、仕事に集中することができます。
時には自分のためのリフレッシュタイムを取ろう!
働くママが子育てと仕事の両方にエネルギーを注ぐためには、リフレッシュの時間を確保することも重要です。
そのためには、家事や子育てのサポートサービスを働くママのリフレッシュのために利用しても良いのです。
たまにはお洒落なレストランでゆっくりランチをしたり、美容院やマッサージに行ったり、趣味に時間を使うのも良いでしょう。
ママが自分自身を労わり、心身共にリフレッシュすることで、子どもに対しても余裕を持って接することができるようになるのです。
休日は家事より子どもを優先しよう!
普段の平日は、仕事から帰宅後は家事に追われなかなか子どもの話をじっくり聞く時間が取れないため、休日こそ集中的に子どもと触れ合う時間を確保しましょう。
休日でも溜まった家事に追われるという場合は、食器洗いは食洗機、掃除はルンバを頼るなど家事に掛かる手間を省けば、その時間を子どもと過ごす時間にあてることができます。
また、子どもがある程度大きくなれば、料理や洗濯、掃除などは子どもと一緒に楽しみながらできるようになります。
すると、働くママの負担になっていた家事の時間が、子どもと触れ合える時間になり、子どもに生活力を身につけさせることができるので、一石二鳥です。
周囲のサポートを借りながら、子育てと仕事の両立を目指そう!
日本の現代社会では女性が家事と育児を引き受け過ぎる傾向がありますが、働くママの負担を減らすためには、こうした傾向にこだわらず、夫や家族に協力を求め、地域のサポートサービスを積極的に活用していきましょう。
また、時にはママがリフレッシュできる時間も確保することで、心身共に元気に子育てと仕事に取り組めるようになるでしょう。