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切り花の寿命はどのくらい?長持ちさせる方法は?

家の中にお花が飾ってあると、家の中も明るくなるし、気持ちがいいですよね。

自分で購入する人もいますが、記念日やイベントなどで貰う事も多くあります。

でも、丁寧にお世話をしているにも関わらずすぐに枯れてしまい、「自分の世話の仕方がいけなかったのか?」「切り花の寿命なのか?」と困惑したことはありませんか?

今回は、切り花の寿命についてと、切り花を少しでも長持ちさせる方法について調べていきます。

切り花の寿命は季節で違う!?枯れてしまう原因は?

切り花の寿命は季節で違う!?枯れてしまう原因は?

切り花は最長でも2週間位で枯れてしまう!

切り花は、地面に根を張っている花や木と違い、どんなに丁寧にお世話をしても次第に枯れてしまいます。

春や秋の季節では1週間~10日間、夏場で4~5日間、冬場で10日間~2週間が切り花の寿命になっています。

しかし、切り花の置かれている状態によっては、寿命より早く枯れてしまう事もあるので注意が必要です。

日光が直接当たる場所、冷暖房機器の使用で昼夜の気温差が激しい所には飾らない様にする事も長持ちさせる方法です。

早く枯れてしまう原因はここにあった!

切り花を活けた花瓶の水を、取り替えず放置しておくと、水中のバクテリアが増殖します。

バクテリアが増えた水を花が吸い上げると、さらに花の導管(水が通る管)で繁殖が起こり、組織が破壊されます。

破壊された導管では花が水を十分に吸い上げることができないため、結果的に枯れやすくなってしまうのです。

同様に、茎を切る際も、導管に空気が入り込んで水の流れを止めてしまい、切り花の寿命を早めることになります。

その他に、暖房の効きすぎた部屋、日当たりの良い場所、乾燥する場所(エアコンなどの吹き出し口の側)などの、温度の高い所や乾燥する場所では、花瓶の中の水が腐りやすく、花の呼吸が早くなってしまうので、花が早く枯れてしまう原因になります。

花を長持ちさせるには、こまめな手入れと水揚げと環境作り!

水揚げって何?やり方と頻度について

水揚げって何?やり方と頻度について

水揚げとは、切り花の水の吸い上げを良くしてあげる事を言います。

切り花にとって水分は何よりも欠かす事が出来ないので、水を吸い上げる入り口を綺麗に整えてあげる事が、長持ちさせることの第1歩となります。

水揚げの方法はいくつかありますが、どんな花にも適しているのが「水切り」です。

水切りの頻度は、切り花の茎の痛み腐敗するのを防ぐ為にも、毎日行うのがベストです。

切る長さは、1度目は3センチ以上でしたが、2度目以降は、1~2センチと痛んいでる部分までで大丈夫です。

水切りの手順

バケツなどの深い容器に水を用意する。

根本から3センチ以上、痛んでいる場合はさらに上の部分の茎を水中で切る。

水の入った別の容器で1時間ほど置く。

水切りをする時の注意点

切る時は、切り口からの空気の侵入と、切り口の乾燥を防ぐ為、必ず水中で行いましょう。

導管を潰してしまうのを防ぐ為に、スパッと勢いよく切る事も大切なので、切れ味の良い刃物を使ってください。

また、広い断面積の方が吸い込みを良くするので、斜めに切るのがポイントです

水切りで元気にならないなら「深水法」がおすすめ!

水切りを試してみてもお花が回復しないようなら、もう1つの水揚げ法である深水法も試してみましょう。

深水法は、花にしっかりと水分を行き渡らせる方法で、花が生き返ることも多いです。

手間もほとんどかからないため、元気のない花があったら是非実践してみてください。

深水法の手順

茎の根元を10~20㎝残して、茎から花までを新聞紙でくるむ。

半分以上の水が入ったバケツを用意する。

新聞紙を巻き付けたまま、バケツの中へ花を浸ける。

水に浸かっていない部分に霧吹きで水をかける。

半日~1日程放置し、最後に新聞紙を外して花瓶に活ける。

深水法を利用する時の注意点

新聞紙で花をくるむ時は、花が真っすぐになるように、少しきつめにくるむのがポイントです。

また、深水法を行った後の切り花は、全体的に水気が多いので、そのままにせず、水を切ってから花瓶に活けるようにしましょう。

種類によっては「湯揚げ」の方が効果的なことも

しおれやすい花や、水を吸い上げる力が弱い花には、水切りや深水法よりもお湯を使った湯揚げが効くこともあります。

ダリアやスカビオサ、アスチルベ、はつゆきそうといった花や、茎を切った際に、白い液体が出て導管を塞いでしまう植物におすすめです。

湯揚げの手順

深水法と同様に、茎の根元を10~20㎝残して、茎から花までを新聞紙でくるむ。

茎の先は斜めに切り、切り口は全て揃えておく。

バケツに沸かしたお湯を入れ、茎を3~4㎝浸す。

20~30秒で切り花をお湯から取り出し、冷水に2時間程浸ける。

湯揚げをする時の注意点

新聞紙で花をくるむ際は、蒸気が直接当たらないように念入りにくるむようにしてください。

また、茎が太くて水分が多い、球根植物のチューリップやスイセンのように、湯揚げには向いていない植物もあるので注意です。

不安な方は、自分の活けている花が、湯揚げをしても大丈夫な植物かどうか調べてから実践すると良いでしょう。

こまめにやらなきゃいけない事ってどんな事?

毎日、花瓶の水を変える

水は少しずつ濁るので、毎日必ず1度は変えます。

この時、水を変えるだけでなく、花瓶もしっかりと洗い清潔にしておきましょう。

お水の量をたくさん入れなければと思いがちですが、切り口から1~2cm程度浸かる程度で十分です。

枯れた葉っぱや花は取り除く

枯れた葉っぱや花をそのままにしておくと、老化ホルモンが分泌され、他の葉っぱや花に影響が出ます。

また、花瓶の水に葉っぱが浸かったまま活けてしまうと、腐敗が進んでしまうので水に浸かる部分は取り除きます。

この時、腐敗が心配だからと葉っぱを摂り過ぎてしまうと、光合成が出来なくなり枯れる原因になるので、あくまで水に浸かってしまう部分のみ取り除く様に気を付けましょう。

切り花の過ごしやすい環境作り

切り花は高温や乾燥に弱いものです。

その為、切り花を飾る場所は、日当たりの良い場所や冷暖房機器の風が直接当たらない様に配慮して飾る様にします。

また、切り花は明るい所だけでは長持ちはしません。

暗い環境では葉っぱの裏の気孔が閉じ、水分の蒸発が止まるため、あえて暗い場所に花を移動させるのも1つの手です。

これにより、失われた水分の回復を行う事が出来るので、1日中同じ場所に飾るのではなく、日中は明るい所、夜は暗い所とメリハリをつけて置くようにしてみましょう。

その他にも、バクテリアの繁殖を抑制したり、栄養剤が入っている「延命剤」を水の中に入れて置くのも、長持ちさせる為のコツと言えます。

園芸店やインターネットなどで販売されているので簡単に購入できる他、材料があれば自宅で手作りすることも可能です。

水と柑橘系炭酸飲料を3:1で混ぜ合わせ、それに漂白剤を2~3滴加えるだけでも、延命剤となり、バクテリアの増殖を防ぐ効果があるとされています。

ただし、漂白剤を使いすぎると、花や茎の色に影響が出てしまうので、延命剤を自作する際は注意しましょう。

1日でも長く綺麗な切り花を楽しむ為に!

1日でも長く綺麗な切り花を楽しむ為に!

季節ごとにその時期の花を飾るだけで、家の中で花の四季を楽しむ事が出来て楽しいと思います。

綺麗な花を少しでも長く楽しむ為にも、こまめなお手入れと飾る場所に注意しながら、植物との生活を楽しみましょう。