妊娠で多くの人が経験する「つわり」。
症状は人によって様々ですが、苦しめられる人が多いでしょう。
つわりがあるのが仕方がないのですが、出来るだけ軽くなるように過ごしたいものです。
少しでも楽に過ごすにはどうすれば良いのか、パターン&時期別に解説しました。
つわりってどんなものがあるの?つわりのパターンをご紹介!
ひと言でつわりと言っても、そのつわりの様子は人それぞれです。
また、妊娠のたびにつわりが異なるケースがあります。
1回目の妊娠の時は食事が摂れず吐いてばかりのばかりだったのに、2回目の妊娠は何かを食べてないと気持ち悪いなんてこともあるでしょう。
このように、つわりには様々なパターンがあり、それによって対処法も変わってくるものです。
つわりにはどんなパターンがあるのでしょうか。
ムカムカして気持ち悪い「吐きつわり」
何パターンかあるつわりの中でも、多くの妊婦さんが経験している「吐きつわり」。
胸がムカムカして、何もしていなくても常に吐き気があるとてもつらいつわりです。
吐きつわりの経験者は、このつわりの状態を船酔いや二日酔いに例える人が多く、吐き気や体のだるさがとにかくのが特徴です。
吐きつわりの原因はハッキリとわかっておらず、ホルモンバランスの変化によって起こると言われいます。
食欲が止らない「食べつわり」
吐きつわりと異なり、常に何かを食べていたい状態になる「食べつわり」。
空腹になると吐き気などの体調不良が襲ってくるので、食べつわりの人はいつも何かをお腹に入れていたいことでしょう。
また、特定のものをずっと食べるケースの食べつわりもあります。
食べつわりは、急激なホルモンバランスの変化によって起こる低血糖状態が原因になっているものと言われています。
唾液が止まらなくなる「よだれつわり」
絶え間なく口の中で唾液が溜まっている状態の「よだれつわり」。
「唾液が多いだけでしょ?」と思う人もいることでしょうが、唾液が口の中でいっぱいになっていると唾液を苦く感じたり、無意識の間によだれが垂れてきたりと、かなりの不快感があるものです。
また、多すぎる唾液の不快感から、吐き気をもよおすこともあります。
匂いを嗅ぐだけで不快感な「においつわり」
食事の匂いやスーパー店内の匂い、ときには他人が放つ匂い(汗や柔軟剤、タバコの匂いなど)が不快感に感じ、気持ちが悪くなってしまう「においつわり」。
妊娠中に分泌が増える「エストロゲン」という女性ホルモンの影響で、嗅覚が敏感になっており、妊娠前は何も感じなかった匂いでも吐き気を感じるほどの不快感に繋がってしまうのです。
人によっては「夫や我が子などの家族の匂いもダメ」というケースもあり、生活するのが辛いつわりです。
激しい眠気に悩まされる「眠りつわり」
どれだけたくさん睡眠をとっても、激しい眠気に襲われる「眠りつわり」。
眠気によって体がだるいだけでなく集中力が低下するとても辛いつわりです。
眠気が特徴のつわりなので、周りからは「他のつわりと比べると楽なのでは?」と思われることもあり、理解が得られないもの辛いポイントです。
眠りつわりは、妊娠することで分泌が増える「プロゲステロン」という女性ホルモンが原因の1つだと言われています。
妊娠初期以外に起こる「後期つわり」
つわりは妊娠初期に起こるものだというイメージがありますが、人によっては妊娠後期につわりが起こる人もいます。
妊娠初期にもつわりに苦しめられた人にとっては、またあのつわりを体感すると思うとゾッとしてしまいますよね。
後期つわりの症状は、吐きつわりのような吐き気や嘔吐、胸や胃のムカムカなどがあります。
後期つわりは、大きくなった子宮が胃などの周りの臓器を圧迫することで起きると言われており、初期のつわりが起こる原因とはちょっと異なります。
赤ちゃんが順調に成長しているのが喜ばしいのですが、出産直前まで後期つわりに悩まさられる人もおり、辛いつわりには変わりありません。
つわりを軽減するにはどうすればいい?時期・原因別対策法
つわりは妊婦にとっては大きな悩みの1つなので、軽減する方法があるのなら試してみたいものでしょう。
つわりを完全に抑えることは難しく、個人差はありますが、対策を取ることで軽減は可能です。
つわりと上手く付き合っていけることが出来たら、とても快適なマタニティライフを送ることができます。
ここではつわりの対処法を妊娠時期別にご紹介していきます。
妊娠初期の場合
前述したように、つわりがあったという多くの人が妊娠初期につわりを経験しています。
どれも当事者としてはとても辛い症状なので、対策を取って軽減していきたいものでしょう。
どのようにすればつわりを軽減することができるのでしょうか。
吐きつわりの対処法はコレ!
吐きつわりの場合は、自分に合わない食べ物や飲み物、1日のうちでも体調が悪い時間帯をよく知ることからスタートしましょう。
どんなものや状況だと吐き気をもよおすのかを把握し、避けるようにすることが吐きつわりの有効な対処法になります。
また、つわりのピークでどうしても食べられないときは無理して食べず、水分補給だけでもしっかりしておきましょう。
食べつわりの対処法はコレ!
食べつわりの場合は、食べ過ぎないように気を付ける必要があります。
そのためには、食べる回数を複数回に分けて少しずつ食事を取るようにするといいでしょう。
もし、どうしても食事のとき以外に何か食べたくなってしまったときは、飴やガムなどでつわりの症状をごまかすのがおすすめです。
食べたいだけ食べていては、体重管理が大変になるので気を付けましょう。
よだれつわりの対処法はコレ!
よだれつわりの場合は、口内にたまったよだれはこまめに吐き出すことが大事です。
絶えず唾液が分泌されていると、だんだん飲み込みにくくなり、無理をして飲み込むと気分が悪くなってしまうことがあります。
状況が許すのであれば、傍らに洗面器などを置いてすぐに唾液を吐き出すようにしましょう。
また、それでも口の中が気持ち悪いと感じるのであれば、飴がガムなどを口に入れて唾液の不快感をごまかすのがおすすめです。
ミント系の味のものだと、口内がスッキリとすることでしょう。
においつわりの対処法はコレ!
においつわりの場合は、自分が今苦手になっている匂いを遠ざけることが1番の対処法です。
人によっては出来立てのご飯や柔軟剤の香りなど、生活する上で避けられない匂いもることでしょうが、そんなときはマスクをするなどして自衛する必要があります。
また、仕事をしている人もマスクを不可欠です。
通勤電車や職場など、人が多い場所では苦手なにおいに出くわしやすいので、しっかりとマスクをしましょう。
日中は家で過ごしている人は、自分の好きな香りのアロマなどを焚いて苦手なにおい対策をするのがおすすめです。
眠りつわりの対処法はコレ!
眠りつわりの場合は、眠たければとにかく寝てしまうのがベストです。
眠気に逆らったところで体が辛いだけなので、状況が許すのであれば寝たいだけ眠るのが1番の対処法になります。
しかし、仕事をしていて眠るわけにはいない人もいるでしょう。
そんな人は、ガムや飴などを口に入れて眠気をごまかしたり、上司と相談して眠いときは軽い仮眠を取るなどして、眠りつわりと上手に付き合っていくのがおすすめです。
妊娠後期の場合
前述したように、後期つわりは大きくなった子宮が胃などを圧迫することで起きていることが考えられるので、少量の食事を数回に分けて食べる、消化に良いものを食べるなどして対処するといいでしょう。
圧迫された胃は、いつもの量の食事を受け入れることができないので「少しずつ」が鉄則です。
また、胃に負担をかけないためにも消化のいい食べ物を選ぶことも大切なので、つらいときはうどんやにゅうめん、ヨーグルトなどを食べるといいでしょう。
どんなつわりも「無理をしない」が鉄則
つわり真っ最中の人は「この地獄はいつまで続くのか」と憂鬱になってしまいますよね。
どのつわりも、そのつわりにしかない肉体的な辛さやしんどさ、精神的な苦痛があるものです。
ですが、どのつわりも共通しているのが「無理をしてはいけない」ということです。
仕事をしている人も家で安静にしている人も、ついつい頑張ってしまおうとしてしまいがちですが、つわりが辛いときは多少周りに迷惑をかけても、ゆっくりと体を休めるのが1番の対処法になります。
つわりは必ず終わりが来るものなので、今は自分の体調を最優先に考えておきましょうね。