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妊婦でも温泉や飛行機はOK?妊娠中の旅行で絶対に注意したい事とは

最近、マタニティ旅行を略して「マタ旅」と言うなど、昔に比べて妊娠中に旅行をする人が増えてきました。

宿によっては、妊婦さん用に特別プランが用意されていることもあり、旅行しやすい環境も増えています。

ただ、妊婦さんの無理は禁物で、せっかくの旅行中に体調を崩してしまっては大変です。

そこで今回は、妊娠中の旅行について気になることを調べてみました。

妊婦の旅行って、本当に行っても大丈夫?

妊婦の旅行って、本当に行っても大丈夫?

赤ちゃんが産まれると、ゆっくり旅行に行くことも難しくなるかも…そう思って、夫婦や友人と妊娠中に旅行を計画する人も多いのではないでしょうか。

確かに、赤ちゃんを連れての移動や宿泊は何かと大変ですよね。

ただ、妊娠中の体もとてもデリケートなので、妊婦さんの中には「何かあったらどうしよう」と普段以上に心配になり、なかなか旅行に行けないという方も多いかもしれません。

そんな心配を少しでも軽くするために、妊娠の時期別に旅行が可能かどうかを見ていきましょう。

妊娠初期に旅行は行っても大丈夫?

妊娠初期とは、妊娠4週から15週(妊娠2ヶ月から4ヶ月)を指しますが、この時期は特に流産しやすい時期と言われています。

中でも、妊娠8週までの流産の確率は15%ほどもあり、あまり激しい運動などは控える必要がありそうです。

そう聞くと、旅行なんて行っちゃだめじゃない?と思うかもしれませんが、絶対にNGということではありません。

妊娠初期はこれからの不安や、つわりで気が滅入ってしまうことも多い時期です。

気分転換に近場に旅行に行くことでストレスの軽減になる、というのであれば旅行もメリットの一つになります。

それに、初期の流産の原因の多くは母体が原因ではなく、赤ちゃん自身の染色体等の異常が原因と言われていますので、旅行をしたことが原因とは言い切れません。

しかし、やはり妊娠初期は赤ちゃんも急成長する大事な時期です。

無理はしない方がいいので、妊娠初期の旅行は少し控えた方がいいかもしれませんね。

旅行はやっぱり安定期がおすすめ?

妊娠中期と言われる妊娠16週から27週(妊娠5ヶ月から7ヶ月)は、安定期とも呼ばれます。

その名の通り、つわりが落ち着き、流産の確率も初期に比べると低くなる時期なので、マタニティライフを一番楽しめる時期かもしれません。

ですから、妊娠期間の中でも旅行をするなら妊娠中期が一番お勧めの時期と言えます。

ただ、安定期とは言っても妊娠中の大事な時期であることには変わりはありません。

しかも、まだお腹の大きさが目立たない人もいる時期ですので、周りの人にも妊婦さんだとは気がついてもらえないことも。

妊娠中はふとした瞬間に貧血になったり、すぐに息切れしてしまったりといつもの自分とは違うことがたくさんあります。

自分の体調をよく考えて、無理な遠出やスケジュール組みは避けてくださいね。

お腹が大きくなった妊娠後期も旅行に行けるの?

妊娠後期は妊娠28週から39週(妊娠8ヶ月から10ヶ月)の時期のことを言います。

この時期になると、かなりお腹も大きくなってきています。

そのせいもあって、歩くたびに腰や恥骨が痛かったり、すぐに疲れてしまったりと、通常の買い物にも苦労する状態です。

さらに、夜中にぐっすりと眠れずに寝不足になったり、場合によってはすぐにお腹が張ってきてしまうこともあります。

このような状態で旅行に出かけるのは少し心配かもしれませんから、できるだけ、旅行に行くのは避ける方が良さそうです。

もし里帰り出産をする場合でも、32週から35週までに帰省することが推奨されています。

万が一移動中に産気づいたら大変ですし、余裕を持って動きたいですね。

妊娠中でも飛行機は平気?遠出の旅行・帰省の注意点

妊娠中でも飛行機は平気?遠出の旅行・帰省の注意点

ある程度自分の体調と相談し、妊娠中期頃であれば旅行が楽しめそうなことがわかりました。

では、旅行に行く場合の移動手段はどうしたらいいのでしょうか。

飛行機に乗れる時期

旅行の移動手段の一つとして、飛行機がありますが、妊娠中のフライトは少し心配ですよね。

航空会社の規定では、出産予定日を含めて28日以内の搭乗の場合は医師の診断書が必要とされています。

これは、国内線でも国外線でも同じです。

14日以内の場合は医師の同伴が必要な航空会社もあるので、できるだけ出産予定日が近い状態でのフライトは避けたいところです。

それ以外の時期は特に規定はなく、体調に問題がなければ搭乗することが可能です。

日本の航空会社によっては、オリジナルのマタニティマークタグを配布していることもあり、日本国内の空港カウンターでもらえるなどのサポートもあります。

体調によっては搭乗が難しいことも

ただ、出産予定日まではまだまだ日にちがあるから大丈夫、と思っていても、飛行機の中はいつもとは環境が違います。

気圧が異なったり、乾燥しがちだったりしますし、普段乗り物酔いしない方でも、妊娠中は気持ちが悪くなってしまうこともあるかもしれません。

特につわり中は、匂いに敏感になっていたりもするので、すぐに降りることのできない飛行機での移動はあまりお勧めできません。

また、乗る場合でもあまりに長時間の移動は避けた方がよいでしょう。

なぜなら、むくみやすい妊婦さんが何時間も座りっぱなしになっているとひどいむくみを生じてしまうかもしれませんし、エコノミークラス症候群などの危険もあるからです。

国内の移動ならできるだけ新幹線などを利用し、もし海外に行く場合でも近場での旅行が安心かもしれないですね。

旅行の醍醐味、温泉には入れるの?

旅行の醍醐味、温泉には入れるの?

長距離の移動は難しいけれど、ゆっくりのんびり大人だけの旅ができるのは今だけ。

そう思うと、ゆっくりと旅館で温泉に浸かりたいな、と思うかもしれません。

しかし、妊娠中は温泉に入っても問題ないのでしょうか。

結論から言うと、温泉に入ることは問題ありません。通常のお風呂と同じように、お湯に浸かっても大丈夫です。

ただ、長風呂は避けた方がいいですし、足元もすべりやすいので、いつも以上に注意して入浴するようにしてくださいね。

こんな時の温泉はやめておこう!

妊娠中も温泉には入れますが、「体調がいつもと違うな」と思ったら温泉に入ることは避けた方がいいかもしれません。

普段とは違う移動や環境で、お腹が張りやすくなったり、疲れが出てしまったりすることもあり得ます。

せっかく来たのだからと無理はせず、リフレッシュのための旅行と考えてのんびりまったり過ごすようにしてください。

また、温泉に入っていて少しでもふらついたり気分が悪いなと思ったら、周りの人に声をかけるなどして、床に座るようにしましょう。

万が一、転倒したりしたら大変ですから、無理して体調を崩すようなことだけは避けましょう。

旅行するならしっかりと準備をしておこう!

旅行するならしっかりと準備をしておこう!

では、いざ旅行を計画するぞとなった時には、何を準備すればいいのでしょうか。

妊娠中だからこその視点で、旅行の準備を考えていきましょう。

旅行の前に事前の下調べが大事!

まず何より大切なのは、旅行先での病院のチェックです。

万が一宿で体調を崩してしまった時に、すぐに行ける産婦人科はあるのかだけでも調べておくと安心です。

なぜなら、妊娠中の体調不良は、母体だけでなく、赤ちゃんの命にも関わる事態になりかねないからです。

すぐに病院へ行けるように下調べしておくと、気持ち的にもとても安心できます。

また、できるだけ移動に負担のかからない方法を検索しておくのも大切です。

徒歩での移動が少なくなるように、またできるだけ時間のかからない方法での移動ができるように下調べしておくといいですね。

新幹線や飛行機の座席を取るときにも、通路側の席を予約したり、トイレの近くにすることも意外と重要です。

妊娠中はどうしてもトイレが近くなりがちですから、そういった確認も小さなことですが大切になります。

妊婦が旅行に持っていくべき物は?

そして、旅行には必ず持っていった方がいいものがあります。それは、母子手帳と保険証です。

万が一病院にかかる場合に、何も情報がないと治療に時間がかかるので、必ず携帯をしましょう。

服薬中の場合は、お薬手帳もあると便利ですので、3点セットで持って行くと良いでしょう。

また、普段着ているマタニティ用の部屋着など、室内でくつろげるルームウェアや寝間着もあると便利です。

最近ではマタニティプランで宿泊すると、専用のパジャマや抱き枕を用意してくれる宿もありますが、もしプラン内に無い場合は持っていくといいでしょう。

さすがに抱き枕は持っていけませんので、宿の人に妊婦であることを説明し、追加で枕を頼むというのも一つの手です。

やっぱり妊娠中は通常でも寝苦しいのに、いつもと違う環境での睡眠で疲れてしまっては旅の意味がないですよね。

楽しい旅行を満喫するために、必ずお医者さんに確認を

楽しい旅行を満喫するために、必ずお医者さんに確認を

いずれにしても、旅行に行く前には必ず主治医の先生に確認を取るようにしましょう。

何に気をつけるべきなのか、どういったことを気にした方がいいのかなども聞くことができますし、何よりも不安な気持ちのまま旅行に行っても楽しくありません。

きちんと事前準備をして、赤ちゃんと自分の体をいたわってあげられる、そんな旅行ができるといいですね。