大好きな人と結婚して、新生活が始まるときはとにかくウキウキして楽しみですよね。
しかし、ちょっと待ってください!
生活を始めるということは、大きなお金がかかるということなのです。
新生活を始めるときにはどんなことに、いくらくらいのお金がかかるのか、しっかり考えてから準備を進めましょう。
新生活に必要な費用は“それまでの生活”で異なる
2人共またはどちらかが1人暮らしだった場合
結婚する前にどちらかが、または2人共が一人暮らしをしていた場合、新生活を始めるために必要なものが揃っていることが多いです。
一人暮らし用のサイズであったとしても、当面は2人で暮らすには充分な家電製品や家具があるので、買わなければならないものは最小限でいいでしょう。
2人共実家暮らしだった場合
結婚前に2人共実家暮らしだった場合は、家具や家電製品など大きなものが必要になります。
家具はお互いのものを持ち寄っても良いですが、実家で暮らしていた場合は冷蔵庫や洗濯機などの家電製品は用意しなければなりません。
新生活にかかるお金とその内訳~引っ越し費用編~
夫婦2人とも引っ越しすることを想定した場合、引越し費用は約6万円~12万円程になります。
引っ越し費用は、時期や距離によっても変動しますが、引っ越し業者に依頼する場合は上記のような費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
費用を抑えるためには、自分たちで梱包はして運ぶだけをお願いするか、レンタカーなどを借りて運べるものは自力で行うと安くできるので検討してみましょう。
また、引っ越しの日時を指定せず、引越し業者が空いている日時でお願いすると安くできる場合もありますよ。
そして、複数の引越し業者で見積もりを出してもらい、費用やサービズを見極めて決めるようにしましょう。
賃貸の場合は敷金と礼金・家賃が必要
新居に住むためには家賃だけでなく、初期費用が必要になります。
これが意外に新生活に必要な費用の中でも大きな割合を占めますので、しっかり下調べをして把握しておかなければなりません。
礼金
部屋を借りるときに大家さんに支払う費用のことで、退去の際には戻ってこないお金です。
礼金は基本的に家賃の1~2ヶ月が相場で、中には礼金なしの物件もあります。
初期費用をできるだけ抑えたいという方は、礼金なしで入居できる物件を探してみましょう。
敷金
敷金とは、家賃が支払われなかった場合や補修が必要になったときのために、借り主から念のため預かっておくお金のことで、必要としなかった場合は退去時に返金されるものです。
一般的に家賃の1~2ヶ月が相場で、これも礼金同様で敷金なしで借りられる物件もあります。
ただし、敷金からは退去時のクリーニング費用なども差し引かれるため、満額戻ってくることはほぼありません。
前家賃
部屋を契約する際、入居後の賃料を前もって支払う場合があります。
「4月に契約して5月から住む場合には、契約時に5月分の家賃を先に払う」というものです。
また、前家賃を数か月分納める必要がある物件もありますので、契約前に初期費用を必ず確認しましょう。
仲介手数料
部屋を仲介してくれた不動産屋さんに渡す手数料のことです。
相場は家賃の0.5ヶ月~1ヶ月分になっていますが、業者によっては仲介手数料が無料にしている物件もあります。
また、街の不動産屋さんではなく、物件管理業者と直接契約すれば安くなることもあります。
火災保険
部屋を仲介してくれた不動産屋さんから、特定の火災保険への加入を勧められる場合があります。
火災保険への加入は必須ですが、賃貸契約の中に含まれているものではないので、自分で保険会社を探して入ることも可能です。
不動産屋さんが紹介してくれる火災保険が、必ず安いとは限りませんので、よく比較して選ぶことをオススメします。
鍵の交換料
最近は防犯面から、前に住んでいた人が使っていた鍵をそのまま使うのではなく、新しく住む人用に鍵を交換する物件が増えています。
鍵の交換を行う場合、次の借主に鍵交換の料金が請求されることもあるので、確認しておきましょう。
新居への入居だけで50万円前後は用意を!
以上のように、新居に住むためにはさまざまな費用がかかります。
敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などを合計すると、家賃の4ヶ月~6ヶ月分ほどになります。
全国平均で見ると敷金・礼金の額は18万円ほどなので、そこから計算し、仲介手数料と前家賃を含めると、約36万円~54万円ほどは入居費用として用意しましょう。
引っ越し業者の選び方がわからない、少しでも費用を安くしたいという方は、「絶対に失敗しない!引越し業者の賢い選び方とは?」で業者選びのアドバイスをしています。
荷造りのコツや価格交渉についても紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
新生活にかかるお金とその内訳~家具・家電編~
電化製品
新生活を始めるときに必要な費用の割合の中で、2番目に占めるのがこの電化製品です。
必要なものとして、おおまかに挙げると以下のものがあります。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 掃除機
- エアコン
- 電子レンジ
- 炊飯器
- テレビ
- 照明器具
他にもパソコンやプリンター、DVDプレーヤー、加湿器、トースター、ドライヤー、体重計など色々ありますが、一般的に必要なものを揃えると、平均で37万4千円でした。
少しでも価格を抑えたいという場合は、今まで使っていた物を持ち寄るか、中古で購入しましょう。
また、最初に購入するのは絶対的に必要な物だけと決めておき、後々生活に必要だと感じたら追加で買うのも得策です。
家具やインテリア
新生活のための準備で一番お金がかかるのは、この家具やインテリアの費用です。
2人とも実家暮らしだった場合、いろいろと細かいものも必要になります。
- 食器棚
- ダイニングテーブル
- ソファー
- ベッドや布団
- たんす
- カーテン
- カーペット
求めればその他にも、来客用の布団やドレッサー、本棚、テレビラックなどがありますが、お部屋のサイズや予算の都合などもありますので、まずはカーテンやベッドなど生活に絶対必要な物から揃えましょう。
なお、家具・インテリアの平均購入額は平均40万円となっていますが、最近は通販でお手頃価格のインテリアも揃えられる様になってきていますので、いろいろなお店を見てみましょう。
生活雑貨などの小物
生活をする中で必要なものは、家具や家電製品にばかり目がいきがちですが、実は細々とした小物が結構必要なのです。
例えば、食器やフライパン、まな板などの調理器具、お風呂やトレイの掃除セット、洗濯用品などがあります。
一から揃えることになると意外にお金がかかるので、何が必要か書き出しておくといいでしょう。
新生活費用は多めに用意しておくと安心!
結婚の準備資金としての夫婦の貯金額をゼクシィが調査した結果、夫婦合わせた貯金額が400~500万円未満が一番多く全体の13%でした。
平均額は531.1万円で、夫も妻もそれぞれ単独で貯金していた額は、100~200万円という結果が出ています。
引っ越し費用や家賃、家具、電化製品、小物などすべてを揃えたらかなり大きな金額がかかるため、計画的に買い物をしていきましょう。
生活にいくらかかるか把握しておこう
新生活に必要な費用や内訳をご紹介しましたが、前述したように結婚後の生活のために必要なものは思ったよりも多く、費用がかさむことがお分かりになったと思います。
新生活に何が必要かをリスト化して、自分たちが持っているものは持ち寄れば費用が抑えられるので、話し合って必要なものだけ購入すればいいのではないでしょうか。
そして、一つ一つにいくらくらいかかるのかをリサーチして、新生活で必要なものを揃えたらいくらになるか具体的に金額を出しておくことが重要です。
また、新生活の準備前後で結婚式の費用もかかってくるため、その点も含めてしっかり見通しをつけておきましょう。
新生活費用で揉めないために必要なこと
上述したよう、結婚後の新生活費用にはいくら必要なのか、実際にきちんとリストアップして2人で把握することはとても重要です。
そして、購入するときは何を誰が買うかをしっかり話し合って、納得して新生活を始めないと新婚生活のスタートがギクシャクしたものになりかねません。
しかし、これは結婚して新しい生活をスタートするために、お互いの貯金や収入を把握するよい機会になるといえます。
新生活費用はどこから出すの?実際のケースを紹介
2人で折半のケース
結婚後の新生活に必要なものを全部書き出して、かかる費用を半分ずつ出して買うケースが一番多くなっています。
夫婦平等に折半できるこの方法が、一番揉めることなく両者が納得できる方法です。
ただし、夫婦それぞれの貯金額に差があるとトラブルになるため、今後お財布を一つにする予定の家庭にオススメです。
お互いの収入によって決めるケース
結婚するときに、お互いの収入や貯金の額によって分担して購入するケースです。
これから新しい生活を始めるためにも、互いの収入と貯金額を知っておくのは大切なことなので、収支を把握しておくきっかけにもなります。
話し合いをしてどちらが何を買うか決める時は、額面ではなく負担の割合で考えるとスムーズです。
両家の親が折半
ゼクシィの調査によると、インテリア・家具・家電の購入について、親や親族からの援助があった割合は52%でした。
この結果から見て、調査に協力した夫婦のうち約半分の人たちが結婚してから使う家具などの購入を親や親戚が援助してくれているということになります。
そして、新生活を始めるにあたって親や親族からの援助があった夫婦は18%とやや少なくなりますので、周囲の援助は実物の購入費であればしてもらえるかもしれません。
この際、両家の負担の割合に大きな差が生じると、後々家族関係を悪くしてしまう恐れがあります。
あらかじめ両家がどのくらいの金額を援助するのか両親に相談しておくと、余計なトラブルを回避できます。
結婚後の新生活に必要な費用は、きちんと夫婦で理解しよう!
結婚後の新生活費用にかかるお金について、内訳とともに紹介してきましたが、以下にもう一度まとめてみます。
科目 | 費用平均 |
---|---|
引っ越し費用 | 6万円~12万円 |
敷金・礼金など | 36万円~54万円 |
家電製品 | 37万4千円 |
家具・インテリア | 40万円 |
これらの総額は、119万4千円~143万4千円(雑貨等の小物は含まず)になります。
このように、新生活に必要な費用は約120万円以上かかるということが分かりました。
新しい生活を始めるために、自分たちでしっかりこの金額を把握し、その後の生活費のこともよく考えておく必要があるでしょう。
そして、結婚が決まったら2人で協力して余裕を持って貯金を始めるようにすることで、新生活への意識が高まりますよ。