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結婚顔合わせガイド|会場選びや費用、服装、席順など知りたい事丸わかり

「結婚顔合わせ」とは、結婚する二人と両家の両親がレストランや料亭で一同に会し、二人の婚約を正式なものとして認め、両家の親睦を深めるための「食事会」のことです。

今回は、これから「顔合わせ」をする二人のために、会場の選び方から平均的な費用、相応しい服装、席次などを詳しくまとめた「結婚顔合わせガイド」を紹介します。

これでバッチリ!結婚前の「顔合わせ」を徹底解説!

これでバッチリ!結婚前の「顔合わせ」を徹底解説!

以前は、結婚前の「両家顔合わせ」といえば、「結納」のことでした。

しかし、「結納」は伝統的な儀式のため、地域ごとに決まったしきたりがあり、仲人を立てたり結納金を用意したりするのも大変なため、最近は省略されることが多くなっています。

そこで今回は、「結納」ではなく「顔合わせ食事会」絞って解説していきたいと思います。

「顔合わせ食事会」の目的と注意点を押さえよう

冒頭でも述べた通り、結婚前に両家が顔合わせて食事をする目的は、大きくわけて「二人の婚約を両家で認め合い、公のものにすること」と「両家の親睦を深めること」の2つです。

「顔合わせ食事会」は、「結納」に比べるとカジュアルなので、特に決まった形があるわけではありません。

しかし、両親によっては「けじめをつけるために儀式的なことも大切にしてほしい」「地域の伝統も取り入れてほしい」といった特別な思いがある場合もあります。

そのため、顔合わせ食事会の段取りを決める際には、両家の両親の希望をよく聞き取り、会場や服装、記念品贈呈の有無など、両家の意向を汲み取ることが大切です。

その結果、婚約記念品を交換することになった場合は、男性側は「婚約指輪」、女性側はその半額程の「結婚記念品(腕時計など)」を用意しましょう。

なお、顔合わせは挙式の半年前頃に行うのが一般的です。

「顔合わせ食事会」を実施する人は9割!?

ブライダル情報サイト「ゼクシィ」の調査によると、結納のみ行う人は3.5%しかいません。

結納と顔合わせ食事会の両方を行った人と合わせても、1割ほどです。

一方、結納を省略し、顔合わせ食事会を行った人は83.1%に上っており、両方行った人と合わせるとほぼ9割の人が「顔合わせ食事会」行っていることになります。

結納と顔合わせの実施状況割合
結納のみ行った3.5%
顔合わせ食事会のみ行った83.1%
両方行った7.6%
どちらも行わなかった5.5%
無回答0.4%

「顔合わせ食事会」はどこで行う?

「顔合わせ食事会」は、単なる食事会ではなく両家が親睦を深めるための大事な婚礼儀式なので、少し高級なレストランや料亭などの「個室」で行うのが一般的です。

中には、結納のようにホテルや女性側の家で行う人も2割ほどいます。

結婚式の式場で食事会を行う人はあまりいませんが、式場の立地や雰囲気を事前に下見できるので便利かもしれません。

顔合わせ食事会の利用会場割合
料亭44.8%
レストラン22.9%
ホテル17.5%
女性側の家5.9%
結婚式の式場2.2%

会場がどこであっても両家が楽しく歓談できることが重要なので、静かな個室であることはもちろん、ゆっくりと食事を楽しめるコース料理がオススメです。

食事内容は伝統的な日本料理を選ぶ人が多いですが、別に日本料理でないといけない決まりはないので、両家の両親の好みを踏まえてそれ以外の料理にしてもかまいません。

服装のポイントは「格」を揃えること!

顔合わせ食事会は、結納ほど格式ばっていないため、自由度が大きくなります。

その分気を付けたいのは、両家の服装の「格」を揃えることです。

例えば、一方の家が着物で統一しているのに、他方が普段着の延長のような服装では、会の雰囲気が壊れてしまいます。

こうならないためには、結婚する二人が事前にそれぞれの両親に服装について相談し、最終的に決まった服装をしっかり伝えておくことが大切です。

そこで、結婚する二人をはじめ、両親とその他の親戚も含めたオススメの服装と注意点は、以下の表にまとめました。

人物オススメの服装注意点
新郎
  • 黒や紺のスーツ
  • 和装なら「紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)」
  • 色の濃いスーツ
  • ネクタイは派手すぎないもの
  • シャツやスーツにシワがないように
  • 靴下に穴が開いていないかチェック
  • 靴も磨いておくこと
新婦
  • 上品なワンピース+カーディガン(春~秋)orジャケット(冬)
  • 上品なスーツ
  • ストッキング
  • パンプス(かかとが開いていないフォーマル用のもの)
  • 色は明るいものを選ぶ
  • 原色はNG、パステルカラーがよい
  • スカート丈はひざ丈以上のロングのもの
  • スカートはタイトではなくふわりと末広がりのデザインのもの
  • 胸元や襟元が開きすぎているもの、ノースリーブのような露出の多い服はNG
  • ワンピースに合わせるジャケットはビジネス感が強くないもの(襟が小さく、素材が高級なもの)を選ぶ
  • 第一礼装(振袖)
  • 略礼装(訪問着、色無地紋付、色留袖)
  • 女性が振袖を着る場合、第一級礼装になるため男性は紋付羽織袴を着て、両家の両親も和装にする
  • 色留袖の紋は「格」が高すぎない「一つ紋」か「三つ紋」を選ぶ
父親
  • 男性に合わせて黒や紺のスーツ
  • 紋付羽織袴
  • 色の濃いものを選ぶ
  • 新郎が紋付羽織袴の場合は、父親も合わせて和装にするとよい
母親
  • 新婦に合わせて上品なワンピース
  • 訪問着
  • 色無地紋付
  • 色留袖
  • 結婚する女性が主役なので、主役より格が高い服を着ないように注意
  • 相手の家の母親と服装(洋装か和装か)を揃える
  • 着物の「格」は紋の数で決まるため、相手の家の母親と着物の紋の数を揃える
兄弟姉妹など
  • スーツやワンピース
  • 学生であれば学校の制服でもよい
  • 主役の二人地味な色のものを選ぶ
  • 主役の二人より格上の服装にならないように注意する

顔合わせ食事会、席順はどう座る?

顔合わせ食事会、席順はどう座る?

顔合わせの席順は、決まったマナーがあるのでそれに沿って座れば悩むことはありません。

まず、入口から最も遠い「上座」には「新郎の父」が座ります。

なお、和室の場合は、床の間に最も近い席が上座です。

続いて結婚する女性は、入口に最も近い席である「下座」に座ります。

顔合せ食事会では、食事をしながら両家が歓談し、親睦を深めるという目的があるため、両家が向かい合うようにして座るのが自然な座り方です。

・角テーブルの場合:まず下手で結婚する男性と女性が向かい合い、上座で父親同士が向かい合い、その間に母親が向かい合って座ります。

・丸テーブルの場合:角テーブルと同様に上手に男性の父と女性の父が座ることになりますが、テーブルが丸いため父親同士、新郎と新婦は向かい合うというより隣り合う形になります。

当日の会を進行する人を決めておこう!

顔倭合わせ食事会の体験談を調べたところ、「司会者がいなかったため会話が弾まなかった」「記念品の贈呈から食事をする流れがグダグダになってしまった」という声もありました。

顔合わせ食事会は、「結納」のように司会となる仲人さんは参加していないので、自己紹介を促したり記念品贈呈を仕切ったりする「司会者」をあらかじめ決めておくと、スムーズに顔合わせが進みます

司会者は、男性側の父親が務めるのが基本ですが、カジュアルな雰囲気であれば新郎である男性が務めても良いでしょう。

顔合わせにかかる費用はどれくらい?

顔合わせにかかる費用はどれくらい?

次に、顔合わせに掛かる平均的な費用を押さえておきましょう。

結納の場合、記念品である婚約指輪の他に結納金(約100万円)かかるため費用は高額ですが、顔合わせ食事会では「結納金」は省略されるため、かなりお安く済みます。

「顔合わせ食事会」の相場はどれくらい!?

結婚情報サイトゼクシィによると、顔合わせ食事会の会場費は、料理と飲み物も含めて平均6万2千円程度だそうです。

また別の結婚情報サイトが、顔合わせ食事会の会場費について200組の新婚夫婦にアンケートをとった以下のようなデータもあります。

顔合わせ会場費割合
~15,000円4.5%
15,000~30,000円13.0%
30,000~48,000円32.5%
48,000~60,000円9.0%
60,000~90,000円22.0%
90,000~120,000円13.0%
120,000~150,000円3.4%
150,000円~2.5%

最低6人が参加するので、会場費を6で割ると、中には一人2,500円程の低予算で済ませてしまう人もわずかにいるようですが、ほとんどの場合は一人につき5,000円~20,000円の会場費を掛けています。

それでも、「結納」であればホテルの会場費だけで平均18万3千円ほど掛かるので、食事会の方がやはりリーズナブルです。

会場費以外にかかる費用とは!?

食事代以外にも、結婚記念品を交換する場合はその費用がプラスされます。

男性側からは婚約指輪が贈られることが多いですが、その平均相場は35.4万円です。

一方、女性側からのお返しとしては、男性側からいただいた品物の半額程度のものを送るのが通常なので、その費用として10万~20万円が必要になってきます。

さらに、両家の両親が遠方から来る場合は、その交通費や宿泊代も必要になってくるので注意しましょう。

大切なのは、これらの費用を両家でどう分担するかを事前によく話し合っておくことです。

結婚顔合わせ当日までの流れと当日の流れを確認しよう!

結婚顔合わせ当日までの流れと当日の流れを確認しよう!

最後に、当日までの段取りと当日の流れをまとめました。

「必ずこうしなければならない」というわけではありませんが、結婚前に両家揃って顔を合わせる機会はあまりないので、慣れない人たちがスムーズに食事するためには、やはりある程度流れを決めておいた方がスムーズに進むでしょう。

当日までのおおまかな流れ

六曜に注意しながら、両家の都合を聞いて日時を合わせる

洋食か和食かなど両家の両親の希望を聞いて場所を決め、予約する

会場の費用、交通費、宿泊費等の分担を決める

食事だけにするのか、記念品交換をするのかを決める
記念品交換をする場合、会場で記念品用の台座を用意してもらえるかも確認する

料理や飲み物の細かいメニューを決める

当日の流れ

会場に両家が集まり、若い二人が率先して両親たちを席へ誘導する

席次を間違えないように奥から両家の父親、母親、手前に二人が座るようにする

結婚する男性が二人を代表して挨拶をし、乾杯の音頭をとる

男性側の家、女性側の家の順に自己紹介をする

食事前に記念品の交換や記念撮影を済ませる

両家それぞれの思い出や地元の話など歓談しながら食事をする

挙式の日取りや挙式スタイルなど、結婚式までの段取りを確認しておく

男性側の父親、女性側の父親がそれぞれ挨拶をする

二人(あるいは新郎)がお礼の言葉を述べる

「顔合わせ食事会」を成功させるポイントはこちら!

食事会といってもやはり婚礼儀式であるため、「仏滅を避け大安を選びたい」というように、まだまだ「六曜」を気にする家庭も多いので注意が必要です。

費用の分担や食事内容など細かいところまでしっかりと打ち合わせておけば、安心して当日を迎えられます。

当日は、二人が積極的に両家をエスコートし、写真や記念品交換は早めに済ませておくのがうまくいくがコツです。

沈黙が長く続いてしまうと気まずいので、思い出話や仕事の話、地元の話など、話のネタをたくさん用意しておくと会話が弾み、よい雰囲気で歓談できます。

両家両親にしっかり相談し、入念な準備をして当日を迎えよう!

両家両親にしっかり相談し、入念な準備をして当日を迎えよう!

結婚前の「顔合わせ食事会」は、両家がそろって顔を合わせる初めての重要な場です。

当日までは、会場選びをはじめ、服装や食事内容、費用分担など決めることがたくさんありますが、両家の両親に相談しながら詳細までしっかり決めておくとよいでしょう。

当日は、話のネタをたくさん用意しておき、結婚する二人が両家をリードできれば、スムーズに会を進める事ができるでしょう。

「顔合わせ」の会が、結婚前の素敵な思い出になることをお祈りしています。