近年は共働き世帯が多いですね。2017年のデータでは、25歳〜35歳世帯での割合は63.9%にもなるそうです。
共働きでの子育てを始めるにあたって、最初に感じる不安は、保育園問題でしょう。
0歳から保育園に入れるために、何をするべきか、しっかりと理解して準備していきましょう!
これは知っておいて!0歳児から保育園に入るための基礎知識
0歳から保育園に預けるからこそ、他の年齢で預ける時とは違うことがあります。
出産後は忙しくなり、調べ物や外出が難しくなりますよね?
赤ちゃんがお腹にいる間にゆっくりお勉強していきましょう!
赤ちゃんは何ヶ月から預かってもらえるの?
「0歳で保育園に預けたい!」と思っても、実際には「生後何ヶ月から預かってもらえるの?」というところが気になりますよね。
正解は“園によって違う、早くて生後57日”です。なんとも曖昧ですよね。
「なぜ生後57日なのか?」というのは、労働基準法の中で“産休は出産後8週間(56日)である”という決まりがあるためです。
産休中は仕事に就いていないことになりますから、就業を理由に子どもを保育園に預けることが出来ないのです。
なぜ0歳から保育園に入れた方が良いのか?
現状では保育園不足が問題となり、待機児童が溢れている状態です。
なぜ空きがないのでしょう?
ここからは、認可保育園でのお話です。
認可保育園は、国が定めた基準に沿って運営されています。
その基準を踏まえて考えてみましょう。
保育園は預かることの出来る子どもの人数が決まっている!
子ども1人辺りに対して、必要な保育園の広さ・園庭の広さの基準があります。
つまり保育園の広さを計算すると、預かることの出来る最大人数が決まっているのです。
園に保育士が増えても、定員が増えない理由はここにあります。
1人の保育士が、預かることの出来る子どもの人数
- 0歳児:3人
- 1〜2歳児:6人
- 3歳児:20人
- 4〜5歳児:30人
「あれ?預かれる子ども人数が増えるなら空きが出るのでは?」と一瞬思いませんでしたか?
私の働いていた保育園の人数配置は、こうでした。
- 0歳児18人:保育士6人
- 1歳児24人:保育士4人
- 2歳児24人:保育士4人
- 3歳児30人:保育士2人
- 4歳児30人:保育士2人
- 5歳児30人:保育士2人
年齢が上がる際のクラス人数は、意外と増えていませんよね。これが現実です。
法律上はもっと多くの子どもを預かることが可能ですが、安全を配慮すると、このような人数構成になる園が多くなります。
0歳で入園できない場合、年齢が上がる際の少ない定員の増えを期待するか、引っ越し等で空きが出るのを待つ他ないと言えます。
そのため、早めの復職を考えると、0歳での入園は確率が高いと言えます。
保育園へ入園するまでの流れを知りましょう
「0歳で保育園に入れたい!でもいつまでに何をしたらいいの?」とお困りの方も多いと思います。
出産から入園までの流れを確認していきましょう。
出産予定日はいつですか?
0歳で保育園に4月から入園するためには、出産の時期が関係してきます。
認可保育園に4月入園するためには、11月〜1月の入所申し込みが必要となります。
この申し込み期間までに出産していない場合、申し込みが出来ません。
つまり早生まれのお子さんは、必然的に4月の入園が難しくなるということです。
自治体によっては早生まれ向けの募集や、追加募集も行なっていますので、詳しくは担当役所にお問い合わせください。
保活の流れを把握しましょう!
見学は妊娠中に済ませましょう
「赤ちゃんが生まれていないのに?」とお思いかもしれませんが、実は妊娠中に保活に動き始めることは、とてもオススメです。
生活リズムの整っていない赤ちゃんとの生活は、大変な負担があるでしょう。
そして何よりも、保育園はたくさんの子ども達が過ごしています。
風邪やウイルスが蔓延しているのです。そんな中に免疫力の低い新生児を連れて行くのは、とても危険です!
候補の園が決まったら、園に電話で見学希望の旨を伝えてください。
保育の動きによって時間の指定がありますので、園の時間指定に従い、見学に行きましょう。
写真の撮影は原則禁止ですので、気をつけてください。
勤務証明書を忘れがち
入所申し込みの提出に添えなければならないのが、勤務証明書です。
勤め先の会社が発行してくれます。
お母さんの分だけしか準備していないパターンが多いのですが、お母さんだけでなくお父さんの分も必要です!
会社によっては押印してもらうのに時間がかかりますので、次年度募集要項が出た時点で早めに手に入れておきましょう。
入所申し込み用紙を書いてみよう!
入所申し込みの受け付けは、一般的に11月〜1月となります。詳しい日にちは役所に確認しましょう。
自治体によっては、ホームページから用紙をダウンロードが可能です。又は各役所の窓口で受け取れます。
難しい用語も出てきますから、予習しておくと安心です。
どんな内容を記入するのか、事前に一度目を通しておくと良いでしょう。
特に希望園を記入する欄の数は、自治体によって様々です。
激戦区では空欄にしない方が良いので、申し込み用紙を事前に入手し、希望園記入欄の数は見学に行けるように計画するのがオススメです。
通園の際に気をつけたいこと
赤ちゃんを連れての通園は、気をつけなければならないことがたくさんあります。
登園が始まってから焦らないように、早めに準備しておきましょう。
通園の方法はお決まりですか?
通園スタイルによって、保育園に事前に確認した方が良いものもあります。
通園が始まるととても忙しくなりますので、早めにチェックしましょう!
徒歩
抱っこ紐又はおんぶ紐
園の規制は特にないでしょうが、紐の種類によっては服に跡がつきやすかったり、スレて服を傷つける場合があります。
お母さん、お父さんの通勤着で一度装着し、確認しておくと安心です。
紐は、園のロッカー等に置いていける場合が多いです。
ベビーカー
登園後、園に置いていけない場合があります。
畳めないベビーカーや、大型のものは特に気をつけましょう。
置いていくことが可能な園では、屋根がある場所に置けるのか確認してください。
自転車
多くの方が利用する手段でしょう。
駐輪場はどこか、置いたまま仕事に行っても良いか等、決まりは園によって様々です。
自動車
車での通園を禁止している園もあるので、注意してください。
理由としては“駐車場がない”“ご近所への配慮”“通園時間は周囲を多くの子どもが多く行き来するので危険”等が挙げられます。
「どうしても!」という場合は入園前によく相談してください。
早めの復職には0歳で確実に入れたい!
1歳からの入園では、希望の園に入れる確率がグッと下がります。
0歳で預けたいのであれば、妊娠がわかった時点で動き始めても良いでしょう。
激戦区ともなれば、0歳での入園も厳しいのが現実です。
認可だけに絞るのか、認証や無認可も視野に入れるのか、最近ではこども園もありますね。
選ぶ場所は様々です。
保育園は、大切な我が子が多くを過ごす場所です。夫婦でじっくり話し合い、より良い選択をしていきましょう!