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【プロ執筆】歯ぎしりの原因と防止策|歯科ではこんな治療が可能!

あなたは夜中に「ギリギリ」と歯ぎしりをしていませんか?

している本人にはあまりわからないのですが、一緒に寝ている家族の睡眠を妨げているかもしれません。

もちろん歯や顎などへの負担もかかるので、歯ぎしりは早めに改善して、質のよい睡眠を取りましょう。

朝起きたら顎が疲れている…もしかしたら、歯ぎしりをしているのかも!

朝起きたら顎が疲れている…

寝ている間のことは記憶に残りませんが、きちんと寝たはずなのに、朝起きたら顎が疲れている時は、夜中に歯ぎしりや食いしばりをしているのかもしれません。

では一体、歯ぎしりというのはどういった症状なのでしょうか。

歯ぎしりとは?

歯ぎしりというと、夜中に歯をすり合わせてギリギリと音をたてるイメージだと思います。

これは1つの習癖でこの他に2種類あり、これらを総称して「ブラキシズム」といいます。

どれも歯や顎への負担が大きく、違う病気へのリスクを高める可能性があります。

寝ている間だけでなく、起きている時も無意識に行っていることが多いので、自分で意識して心がけましょう。

1.グラインディング

歯を「ギリギリ」と擦り合わせることで、いわゆる歯ぎしりと呼ばれる症状はこれに当たります。

歯ぎしりは寝ている間に生じるため、本人には自覚症状はほとんどありません。

2.クレンチング

歯を強く噛み合せることで、「食いしばり」や「咬みしめ」と呼ばれます。

大きなストレスを抱えている時に多い症状です。

歯ぎしりのように音がしないので、なかなか気付かれにくく、発見が遅れやすいタイプです。

3.タッピング

寒さに震えている時のように、歯を「カチカチ」と咬みあわせることです。

歯ぎしりの中では比較的少ないタイプです。

歯ぎしりが起こる原因、影響は?

歯ぎしりが起こる原因、影響は?

はっきりとした原因はありませんが、「ストレス」「歯並び」「咬みあわせ」などが考えられます。

また、子どもと大人によっても原因は違います。

子どもの歯ぎしりの原因

子どもの歯ぎしりを心配されるお母さん達は多いです。

「うちの子は何か問題を抱えているの?」などと心配になるようですが、子どもの歯ぎしりはほとんどが問題ありません。

というのも、子どもの口の中には、乳歯と永久歯が両方存在して、顎も成長途中です。

顎が成長することによって歯の位置も変わるため、噛みやすい位置に歯ぎしりで調整しているのです。

ですが、中にはストレスや歯並びで歯ぎしりをしていることもあるので、子どもの日頃の様子や口の中も、きちんと観察してあげてくださいね。

大人の歯ぎしりの原因

大人に多いのはやはりストレスです。

また、「飲酒」「喫煙」などの習慣から、睡眠が浅くなるのが原因と考えられます。

歯ぎしりをしていると、頭痛や肩こり、顎の痛みなどを起こします。

更には歯ぎしりによって歯がすり減ったり、ヒビ、折れ、根元のえぐれなどが発生することで、知覚過敏や歯を支えている骨にまで悪影響を及ぼすことがあります。

ここから顎関節症になることもありますし、既に歯周病になっている人は進行を促進させてしまうのです。

歯ぎしりの予防法や治療は?

歯ぎしりの予防法や治療は?

痛みがなければなかなか歯医者に行かない方が多いのではないでしょうか。

しかし、先ほど述べたように、ただの歯ぎしりなどと侮ってはいけません。

予防出来るところから始めて、歯に負担のないように気をつけましょう。

グラインディングの治療

まずはお酒やタバコを控えたり、ストレスを解消するなどして、生活習慣の改善を行いましょう。

歯医者ではマウスピースを作ってもらったり、薬物療法もあります。

マウスピースは自分の歯と顎の形に合わせてオーダーメイドで作りますが、歯ぎしりの場合は保険適用となりますので、数千円程度で作ることが可能です。

クレンチング、タッピングの予防と治療

無意識のうちに咬みしめるので、上下の歯が接触しないように意識したり、ガムを噛むことで予防をするのがおすすめです。

それでも改善されない場合や、寝ている間に噛みしめている場合は、マウスピースを使うといいでしょう。

歯ぎしりに気付いたら歯医者に行きましょう

歯ぎしりに気付いたら歯医者に行きましょう

家族がいる方は歯ぎしりを指摘されて気付くかと思いますが、朝起きた時に顎が張っていたり、疲れているなどと感じた時には、歯医者に行って相談しましょう。

歯ぎしりをしているのには原因があり、放っておくと歯や骨が傷んだり、病気を引き起こす可能性があります。

健康被害を広げないためにも、きちんと原因を知り、改善に繋げていきましょう。

茉莉子/歯科衛生士

歯科衛生士として15年以上歯科医院に勤務し、様々な年代の人に口腔ケアの指導や施術を行う。
小児歯科の経験も豊富で、子育て中の保護者や子どもに対するアドバイスも得意。