子供が生まれて成長し3歳頃になると、幼稚園や保育園の入園を検討する人も多いかと思います。
そして子供の入園を機に、社会復帰を考える人も多いのではないでしょうか?
そんな時に悩みの種になるのが、「保育園と幼稚園のどちらに入れるべきか?」です。
そこで今回は、幼稚園と保育園にはどんな違いがあるのか比較していきます。
幼稚園はどんな所?私立と公立ではどんな違いがあるの?
幼稚園は子供が通う「最初の学校」
幼稚園とは、小学校へ入学する前の幼児を対象とした教育をする施設です。
文部科学省が管轄をしており、年齢に相応しい健やかな成長のための適切な環境を整え、子どもを保育し心身の発達を助ける事を目的とした教育機関と言えます。
公立幼稚園ってどんな幼稚園?
公立幼稚園の運営は地方自治体が行っています。
園児の定員数も私立や国立と比べると少なく、2年保育の幼稚園が多いのが特徴です。
教育方針はどこの公立幼稚園も概ね同じとされています。
公立幼稚園での預かり時間は、一般的には4~5時間で、夏休み・冬休みなどの長期休暇もあります。
費用は、私立幼稚園よりは安く済みますが、地方自治体によって費用の差があるので住まいの自治体での確認が必須です。
その他に、私立幼稚園と比べると行事が少ないので時間にゆとりを持ってのびのびと教育していける所や、公立幼稚園の先生は公務員という事もあり比較的勤続年数も安定しているベテランの先生が多い所もメリットの1つと言えます。
しかし、公立幼稚園では通園バスを運行している所は少ないので各自でお送迎をしなければいけない事や、給食がない幼稚園が多いので毎日お弁当を持参しなければいけないというデメリットもあります。
私立幼稚園ってどんな所?
私立幼稚園の運営は社会福祉法人や学校法人などが多くをしめ、その他にキリスト教会や仏教寺院などがあります。
教育方針にも、ばらつきがありそれぞれの園により特徴は様々となっています。
私立幼稚園の預かり時間は、公立と変わりはなく4~5時間となっていますが、平日の延長保育や長期休暇中の預かり保育を実施している園も多いです。
費用に関しては、公立幼稚園と比べるとやや高めとなりますが地方自治体から保育料や入園料などに補助金が出る場合もあります。
補助金額は地方自治体や家庭の所得の状況によって金額が異なるので、住まいの地域の自治体に確認をしましょう。
私立幼稚園のいい所として、園の方針によって違いはありますが年間を通しての行事なども多く、家庭ではできないような体験をする事が出来たり、それぞれの園の特色にあわせた教育のカリキュラムが実施されている所が魅力の1つです。
その他に、通園バスのある園とない園があり、給食の有無もばらつきがあります。
週2日だけ給食の幼稚園や毎日給食の幼稚園など、それぞれの園の方針で決まってきます。
私立幼稚園のデメリットとしては、行事が多いので幼稚園へ出向く回数が多く負担となってしまう可能性があります。
保育園って幼稚園とはどう違うの?
幼稚園と保育園の大きな違いは目的!
保育園は厚生労働省が管轄としていて、「保護者の委託を受け保育に欠ける乳児や幼児を保育すること」を目的としています。
主に、両親が仕事や病気などの都合で、子供を長時間預ける必要がある場合に利用されます。
認可保育園と認可外保育園の違いって何?
児童福祉法に定める保育園は、保育される人数に対する保育士の数や施設の広さ、設備などが定められています。
この基準をクリアし国から認可を受けた保育園が認可保育園となります。
しかし、公的機関からの認可が下りていない無認可保育園は危険かと言えば、全てがそうとは言い切れません。
認可保育園よりも特色があり、子供の成長により良いカリキュラムを組む園もたくさんあります。
どんなにしっかりしたカリキュラムの保育内容でも、認可を受ける為の条件のひとつの一定の広さの園庭・施設がないというだけで認可保育園になる事はできません。
この様に、地域などによっては一定の広さの園庭の確保が難しいという理由で認定保育園ではない事も多くあります。
また、保育料にも差があり認可保育園の場合、料金は世帯収入に合わせた金額が算出されるのに対して認可外保育園はどの世帯でも園の定めた一定の金額となります。
その他にも、認可保育園の場合は入園するにはいくつかの条件を満たす必要があり申し込みの際には就労証明書などが必要になります。
しかし認可外の場合は、入所の条件が厳しくない園が多いので申し込みに必要な書類が少なく、申し込みも簡単な園が多いのが認可保育園と無認可保育園の大きな差とも言えるでしょう。
公立保育園と私立保育園って何が違うの?
認可保育園の中でも公立と私立があります。
公立保育園は、地方自治体が運営しており保育士もパート・非常勤や短期雇用の先生以外は地方公務員として雇用されています。
一方、私立保育園は学校法人や保育事業を展開する企業やNPO法人など運営しています。
保育料は、公立も私立もどちらも自治体から認可を受けた認可保育園であるので保育料金は同じです。
各家庭の前年度の世帯年収や家族構成により、地方自治体の基準で保育料が決定されます。
公立保育園のメリットは、地方公務員として雇用環境が安定しているので、保育士を長く続けている先生が多くベテランの保育士が多い傾向にあることです。
また、ほとんどの公立保育園は園庭が広く、遊具・おもちゃが豊富にあります。
しかし、地方自治体全体での決め事や指針が決まっている為、臨機応変な対応が出来なかったり、預かり時間が私立と比べると短いといったデメリットもあります。
私立保育園のメリットは、運営母体がそれぞれ別の団体なので保育方針や運営方針が園によって違いそれぞれの保育方針にそったカリキュラムを組んでいる園が多く、私立保育園の方が公立保育園に比べて小学校入学に繋がる教育に力を入れている場合が多いでしょう。
その他にも、運営母体独自での有料サービスなど行っている園もあるのも働く両親にとってはありがたいメリットと言えると思います。
しかし、保育園の運営には税金を投入されていますが人件費にゆとりがない為に、それぞれの園によって保育の質にばらつきがある事と、園の設立場所がビルやマンションの中にある場合も多く、園庭がないなどのデメリットもあります。
子供と親の希望の叶うベストな預かり先を探そう!
幼稚園と保育園ともにそれぞれの良さがあります。
預けた後の親の就労形態によっても預け先は変わってくると思いますが、大切な我が子を預ける場所でもあるので、早めに自分の住まいの地域にはどんな幼稚園や保育園があるのかじっくり調べ、家族で納得できる預け先を検討していきましょう。