不妊治療を自分の親や義理の両親に伝えるべき?成功例と失敗例からみる解決策

不妊治療を自分の親や義理の両親に伝えるべき?成功例と失敗例からみる解決策

不妊治療をしている夫婦にとって、それを自分たちの両親に伝えるかどうかは、悩みのひとつといえます。

今回はそのような悩みを抱えている方の参考になるよう、不妊治療を受けている事実をどのように話したらいいか、話すことのメリットとデメリットも含めて説明していきます。



不妊治療を親に伝えるか、悩む理由はココにあり!

不妊治療を親に伝えるか、悩む理由はココにあり!

両親に余計な心配をかけたくないという親を思う気持ち

大きな理由として挙げられるのは、「親に心配をかけたくない」という理由でしょう。

多くの両親は娘や息子が結婚すると、孫の誕生を心待ちにするため、両親のことを思いやる気持ちが大きければ大きいほど、親がどんな反応を示すか不安になってしまうものです。

「結婚して幸せになった!」と喜んでくれている両親に心配をかけなくない、気を揉ませたくないと考えて、不妊治療を受けていることを話すのをためらってしまいます。

両親からの理解を得られないのではないかという不安な気持ち

現在の両親の夫婦世代にとっては、不妊治療は一般的なものではなかったため、「子どもができるのが普通」と考える人も少なくありません。

そのため、自分の子どもたちが不妊治療を受けていることに対して、偏見を持たれるのではないかと不安を感じる場合があります。

また、人はいろいろな価値観を持っているので、特に義理の両親に対しては、どのような反応をするのか怖い気持ちもあるでしょう。

「自分の両親には理解してもらえるかもしれないが、義理の両親の考えはどうなのか」と、不安がいっぱいになるのです。

不妊治療を親に伝えて成功した例と伝えるメリット

不妊治療を親に伝えて成功した例と伝えるメリット

「子どもはまだ?」としつこく言われなくなった

親に話す前は、結婚して何年か経った頃から「そろそろ赤ちゃんのことを考えたら?」と言われるようになったが、不妊治療を受けていることを打ち明けたら言われなくなったとの声がありました。

両親からすると孫を催促するような発言に悪気はなく、素直な気持ちで言っているのかもしれませんが、言われている方は赤ちゃんができないことを責められているような気持ちになってしまうものです。

申し訳ない気持ちを抱えながら両親の言葉を我慢して聞いていた人たちが、自分の親と義理の両親に話すことで、赤ちゃんを催促するような言葉をかけられなくなり、気持ちが軽くなります

焦って不妊治療を行わなくて良い状態なれば、精神的に安定し、夫婦の関係や治療への取り組みも前向きになれるでしょう。

親が治療について理解し、見守ってくれるようになった

昔は不妊治療する人がほとんどいなかったため、子どもができないと離婚させられるという時代がありました。

そのような世代で生きてきた親が自分たちのことを理解してくれるか、不安も大きいと思いますが、思い切って打ち明けたことで今の夫婦の状態や不妊治療へ理解を示し、応援してくれるようになるケースもあります。

今はインターネットでいろいろな情報を得ることができるので、両親もさまざまなツールを通して学ぶことができます。

理解をして両親たちも不妊治療について勉強し、見守ってくれるようになれば、夫婦にとっても心にゆとりが持てるようになるものです。

また、もし不妊治療の成果がうまくいかなくても、それまでの過程や夫婦の苦悩がわかっていれば、否定的で後ろ向きな発言はされません。

親戚付き合いの中でかばってくれるようになった

不妊治療をしているときは精神的にも辛いものがあります。

ものすごく落ち込んでしまっているときは、外で赤ちゃんを連れたママを見たり、近所の子供の声を聞くのも辛いことがあるほどです。

もし、親戚の中に生まれたばかりの赤ちゃんがいたら、親戚の集まりに顔を出すのが苦しくなってしまいます。

そんなときは、我慢して顔を出すか、何らかの理由をつけて集まりに行かないようにするしかありませんが、不妊治療を行っていることを伝えてからは親が「無理に来なくてもいいよ。」と声をかけてくれることがあります。

また、親戚に「赤ちゃんはまだなの?」と声をかけられたときに、不妊治療を受けていることを知っている両親が「まだまだ2人の時間を楽しめばいいのよ。」などと夫婦の状況をかばってくれるようになる場合もあるのです。

不妊治療を親に話したときの失敗例と伝えるデメリット

不妊治療を親に話したときの失敗例と伝えるデメリット

両親たちが古い考えのままで理解できずあれこれ言ってくる

前述したように、自分たちの世代とは考え方違うことで、不妊治療に対して固定観念を持っている場合があります。

真摯に伝えてもなかなか理解されずに、「普通なら子供ができるのに」「余計なお金がかかるわね」などと、心無い言葉を浴びせられてしまう恐れもあります。

治療についてあれこれ詳しく聞きたがり、妊娠するためにこれを食べたほうがいいなどと今まで以上に干渉してくるケースもあるので、話さなければよかったと感じてしまいます。

親が自分自身を責めてしまう

自分たちが不妊治療を受けていると話したら、「子どもができにくい身体に産んでしまったのは私だ。」と母親が自分を責めてしまうケースもあります。

母親の性格によりますが、「自分たちのせいで親が自分を責めてしまい、悲しい思いをさせてしまった」と、話したことを後悔している人もいるようです。

このようなケースになるのは特にお嫁さん側の母親で、娘が可愛ければ可愛いほど、自責の念にかられてしまう傾向にあります。

親戚などに言いふらされて付き合いづらくなった

不妊治療はデリケートなことで、人に言いたくないと考える人が多くいます。

その理由は人それぞれで、好奇な目で見られたくない人や同情されたくない人、とにかく知られたくないという人、恥ずかしい人などがいますが、ネガティブな気持ちを持ってしまうのは何らおかしな事ではありません。

しかし、中には不妊治療を受けていることを両親に話したら、親が親戚や兄弟姉妹に話してしまったというケースも少なくありません。

そのため、会うたびに治療のことを聞かれたり、「まだ治療しているの?」「なかなか子供ができないわね」と言われることが苦痛になってしまう人もいます。

触れてほしくない事をしつこく聞かれて、親戚付き合いが嫌になってしまうことがあり、今後の関係に支障をきたすパターンもあるようです。

夫婦の生活を咎められてしまう

妊娠するためには健康な体であることは大切ですが、それを逆手に取って妊娠できない事を「自分たちの生活習慣が悪い」と考える両親もいるようです。

食事や運動などの習慣に少しでも不足があると、「ちゃんと管理しないから」「結婚して不健康になったんじゃないの?」と二人の生活を責められるようです。

生活や健康は奥さんが守るものという両親世代の考えや、不妊の原因は女性にあるという古い価値観から、特に責められやすいのはお嫁さん側です。

また、女性が仕事をしている場合、共働きに理解の無い両親だと仕事が不妊の原因と捉えられてしまい、休職や退職を勧められる事もあります。

不妊治療を自分の親や義理の両親に伝えるときに注意する点

不妊治療を自分の親や義理の両親に伝えるときに注意する点

不妊治療は伝えたことで成功、失敗があるのを前の項でお伝えしてきました。

できれば話して理解していただき、話してよかったと思いたいものです。

では、不妊治療のことを自分の親や義理の両親に話すとき、どのような点を注意したらいいのでしょうか。

いくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

自分たちがどうしたいかを明確に決めてから話す

不妊治療について、自分たちがどう向き合っているのかをまず夫婦で話し合って、方向性や目的を明確にしてから親に話すようにしましょう。

そうしないと、質問されたときに思いを伝えることができない場合や、気持ちが親に伝わない事があります。

不妊治療に対して夫婦で同じ方向を見ているか、協力体制ができているかを今一度2人で確認しておくことが重要です。

夫婦で固い決心を持って治療に取り組んでいる姿勢を見せれば、両親も過度に干渉することなく見守ってくれるようになります。

両親が落ち着いているときに話すようタイミングを見る

不妊治療は自分たちだけでなく、両親にとっても大切な話です。

デリケートなことですから、なおさら冷静に聞ける体制であることが大切です。

そして、話をするときに両親が動揺することも予想されるので、できるだけ落ち着いて聞いてもらえるタイミングを考えるようにしましょう。

何度も同じ話をするのは夫婦にとっても辛いでしょうから、1度の機会できちんと伝えられるよう、不妊に関する知識や治療方針、医師の見解なども頭の中でまとめておくと安心です。

不妊に関する本や資料を用意して渡してみる

何度もお伝えしてきましたが、親世代と今では不妊治療に関する情報や知識が異なります。

そのため、自分たちの言葉だけでなく病院からもらった冊子や分かりやすい本などを両親に渡し、後で読んでいただくようにするといいでしょう。

両親も治療を受けている子どもたちのことを思えば、不妊治療への理解を深めようと読んでくださるはずです。

不妊や不妊治療に関する正しい知識が伝われば、誤った情報で傷つけられるリスクも減ります。

両親に話すときは夫婦2人で話す

不妊治療を受けていることを話すときは、夫婦揃って話すのが望ましいです。

どちらか一方だけで話してしまうと、2人の意見として捉えていただけない場合があります。

また、昔の人は不妊というワードを耳にすると「女性に問題がある」と思いがちで、妻だけで夫の両親に話したときに、妻が夫の両親から心無い言葉をかけられて傷ついてしまう恐れがあるのです。

不妊は男女それぞれに原因があること、そして不妊治療は夫婦2人で協力して受けていることを伝えるためにも、2人揃って話すようにしましょう。

どうして欲しいかを両親にきちんと伝える

自分の娘や息子たちから「不妊治療をしています」とだけ伝えられても、両親からしてみれば突然の報告に困惑し、どうしたら良いか分からなくなってしまうものです。

その気持ちのすれ違いが、過度な干渉や余計なお世話、不適切なアドバイスなどに繋がり、傷ついてしまう事があります。

夫婦の状況をきちんと説明した上で、「そっとしておいてほしい」「進展があったら報告するので、見守ってほしい」「何か良い情報があれば教えてほしい」など、自分たちがとどうして欲しいのかまで伝えましょう。

不妊治療の事がわかり、夫婦の希望も聞く事ができれば、両親側もおのずとどう振舞えば良いかが分かります。

夫がフォローする形で介入を

古い考えをお持ちのご両親や、あまり不妊や不妊治療について知らないご家族は、どうしてもお嫁さんが責められやすくなります。

すると、どんなに正しい事を伝えても強がりに聞こえてしまい、理解してもらいにくいものです。

その際、夫側が積極的に話すよう心がけ、不妊や治療に関する情報をフォローをすると、両親の耳に届きやすくなります。

男性は不妊治療のおまけではなく、当事者であり、責任の一端があることを夫の口から伝えてもらいましょう。

特に夫側の両親に話をする時は、男性主体で話をした方が、自分の息子ということもあって聞き入れやすくなります。

言うも正解、言わないも正解!夫婦で話して方針を決めよう

言うも正解、言わないも正解!夫婦で話して方針を決めよう

不妊治療は夫婦の取り組みではありますが、お互いの両親から理解とサポートを受けられれば、今までよりも精神的な負担が減ります。

静かに見守ってもらい、時に温かい応援をいただくためには、不妊治療に関する正しい知識と夫婦の気持ちを知っていただくことが重要です。

だからといって、不妊治療の問題は必ず両親話さなければならない事ではありませんし、逆に無理をして隠し通す必要もありません。

自分たちがより前向きに不妊治療に専念できれば、どちらが正解という答えはないのです。

気に病むところがあるなら、まずは夫婦で一度話をし、両親に伝えるべきか相談して方針を決めましょう。