子育て支援センターってどんな所?役割や活動内容を調査

子育て支援センターってどんな所?役割や活動内容を調査

「子育て支援センターに行ってみたいけれど、雰囲気がわからないから一人で行く勇気が出ない」という方はいませんか。

今回は、子育て支援センターを初めて訪れる人が気軽に利用できるように、その役割や活動内容についてまとめました。



「子育て支援センター」の概要について知ろう!

「子育て支援センター」の概要について知ろう!

出産を無事に終えて退院し、いざ自宅での子育てが始まると、色々と悩みが出てくるものです。

例えば、「夫が仕事の間、日中子どもと二人だけでどのように過ごせば良いのかわからない」「初めての子育てで不安や悩みがあるけれど、相談する相手がいない」という方に、ぜひオススメしたいのが「子育て支援センター」です。

支援センターは、主に乳幼児を持つ親が子どもと共に訪れ、他の親子と共に交流しながら遊んだり、育児相談をしたりできる施設です。

託児所ではないので子どもを預けることはできませんが、親子一緒であれば様々なサービスを無料で利用することができます。

対象年齢は基本的には「未就園児」まで

子育て支援センターを主に利用しているのは、0歳から3~4歳の未就園児になります。

それは、子どもが成長し保育園や幼稚園へ入園する頃になると、日中は各園での生活がメインになるため、子育て支援センターに通う時間がなくなり育児相談の窓口も担任の先生などに変わっていくからです。

自治体によっては保育園児や幼稚園児の利用を禁止している支援センターもありますが、「下の子を支援センターで遊ばせる際に、幼稚園児の上の子を留守番させられないので連れて来る」というケースであれば認めるという施設もあります。

子育支援センターはどんどん増えて来ている!

厚生労働省のHPによると、子育て支援センターを含む「地域子育て支援拠点事業」の実施か所は、平成19年は4,409ヶ所でしたが、平成28年には7,063ヶ所に増加しています。

平成19年と平成28年を比較すると、全国で約2000ヶ所、都道府県ごとに約60ヶ所ずつ増えた計算です。

ちなみに、子育て支援拠点が最も多かった都道府県は埼玉県で、次いで大阪府、それ以下は東京都、北海道、愛知県となっています。

子育支援センターは利用するのにお金はかかる?

基本的に、子育て支援センターの利用に料金は発生しないことがほとんどです。

そのため、誰でも気軽に利用できるのがメリットと言えるでしょう。

ただし、サービス内容や施設によっては一部有料の場所もあるので、事前に利用料金がかかるかどうかを調べておくと安心です。

また、利用に会員登録などを必要とするかも施設によって異なります。

登録が必要なセンターだと、初回利用の時には印鑑を持参することになるので、こちらも併せて確認しておくようにしましょう。

支援センターってどこにあるの?

子育て支援センターは、自治体が管理している公共施設の空きスペース(例えば市役所の一室)や、保育所や幼稚園、子ども園の空き教室などにあります。

中には、商店街空き店舗、民家やマンション・アパートの一室、大学施設の一部を利用している場合もあります。

場所によっては駐車場がなかったり、駐車場があっても駐車料金がかかったりする場合があるので、事前に調べてから訪れるようにしましょう。

支援センターの開放曜日や時間は施設によって異なる!

週に3~4日しか開いていないところもあれば、週5日開いているところもあります。

施設によっては、父親の保育参加を促すために月に1~2回土曜日に「ファミリーデー」を設けてイベントを開催しているところもあります。

開放時間に関しては、支援センターは「1日5時間以上開ける」という規定があるため、最短で10時~15時、長いところでは9時~17時まで開放されています。

夕方まで開いているセンターなら、子どもが昼寝した後や外出後などにも立ち寄ることがでるので便利です。

支援センターが増えている背景に迫ろう!

支援センターが増えている背景に迫ろう!

子育て支援センターが毎年増え続けている背景には、少子化や核家族化、地域のつながりの希薄化による育児の孤立化があり、社会問題になっています。

核家族化で育児も孤立化!?

現代社会では親子が祖父母と共に暮らす三世代世帯は減り続けており、反対に親子のみで暮らす核家族世帯は増加の一途をたどっています。

核家族世帯では、父親が仕事を休めないために母親が産休を取るケースが多くなっており、母親が育児のほとんどを負担していることで「ワンオペ育児」という言葉も生まれました。

厚生労働省によると、3歳未満の約7~8割は家庭を中心に子育てしているそうです。

また、核家族化に伴い、地域社会とのつながりも希薄化しており、子育ての孤立化が心配されています。

例えば、祖父母がいないことで、母親がリフレッシュする時間が取れずに疲れたがまったり、子育てに関する不安や悩みがあっても気軽に相談する相手がおらず、思い悩んでしまう場合があるのです。

こうした背景の中で、子育て支援センターが増え続けているのです。

支援センターの情報はどこから得るの?

厚生労働省は、こうした子育てに孤立しがちな母親のために、生後4ヶ月未満の赤ちゃんがいるお宅へ保健師など子育ての専門家を派遣する「こんにちは赤ちゃん事業」を行っています。

自宅に訪問した保健師さんは、無料で赤ちゃんの身体測定をしたり育児相談に乗ったり、子育て支援センターのような今後利用できる子育て支援機関の紹介をしてくれるのです。

また、各自治体のホームページでも最寄りの子育て支援センターの情報は随時更新されているので、育児に少し余裕が出てきたら、自分で調べてみるのも良いでしょう。

それでは、支援センターの詳しいサービスについて解説していきます。

児童館と支援センターの違いは何?

児童館と支援センターの大きな違いは、利用できる対象年齢の幅です。

未就学児のみが利用できる支援センターに比べ、児童館は18歳未満まで利用可能なので、子どもの年齢は様々です。

児童館だと体の大きい子どももいるため、センター以上に子どもの怪我や事故への注意が必要になります。

また、児童館の場合はスタッフはいても育児アドバイザーなどはいないため、子育てに関する相談を受けてもらうのは難しいでしょう。

そのため、育児について相談をしたい方はもちろん、同じくらいの年齢の子どもを持つママ友が欲しいという方は、児童館よりも支援センターの利用が適していると言えます。

子育て支援センターのサービスを最大限に活用しよう!

子育て支援センターのサービスを最大限に活用しよう!

子育て支援センターの主な役割は、未就園児のいる親子が気軽に集まり、遊びや季節の行事などのイベントを通して交流しながら、子育ての不安や悩みを相談できる場を提供することです。

厚生労働省が行う「地域子育て支援拠点事業」の4つの観点から、支援センターの活動内容・サービスについて解説します。

自分が必要とするサービスを活用し、子育ての悩みを解消しましょう!

活動内容その1:子育て親子の交流の場を提供、促進する

子育て支援センターは、開放時間中であればいつでも親子で訪れることができます。

他のママ友と待ち合わせせずに我が子と一人だけで訪問したとしても、同時刻に訪れた親子が他にいればいっしょに遊ぶことができます。

支援センターでは、親と子の交流もちろん、他の親子との交流も深めるために、以下のような活動を行っています

支援センターで行われる遊びや活動例

  • 絵本の読み聞かせ、おはなし会(地域のおはなし会サークルに依頼する場合も)
  • 絵本や育児本、育児雑誌等の貸し出し
  • 0歳児向けのふれあい遊びや手遊び
  • 1歳半~3歳向けのリトミック、リズム遊び
  • 砂場や滑り台、平均台、水遊びなどの外遊び
  • 季節の行事に関する遊び(こいのぼりやひな人形作り、七夕飾りづくりなど)
  • 動植物の栽培や観察
  • お弁当を持参して親子で食べられるコーナーの設置 など

活動内容その2:子育てに関する相談や援助の実施

支援センターには、元保育士や幼稚園教諭などの子育ての専門家が最低2名以上常駐しているので、子育ての悩みを気軽に相談することができます。

中には、支援センターが入っている大学と連携し、教授による専門的な子育て相談を受け付けているセンターもあります。

日中ずっと子どもと二人で過ごしている方の場合、支援センターの先生と何気ない会話をするだけでリフレッシュになることもあるようです。

子育てに関する相談や援助の例

  • 乳幼児の身体測定
  • 乳幼児一人ひとりに合わせた育児のアドバイス
  • 栄養士による食育や偏食、離乳食の悩の相談
  • 自治体から派遣される保健師や委託医、看護師による、病気や育児全般に関する相談
  • 助産師さんによる、出産に関する相談、妊婦外来の案内
  • 子どもの発達に関する相談、相談施設の案内 など

活動内容その3:地域の子育て関連情報を提供

子育て支援センターに訪れると、親子がこれから利用する様々な施設の情報を得ることができます

例えば、室内に周辺の他の子育て広場や小児科、保育園や幼稚園などの地図が貼ってあったり、地域の保育園や幼稚園のパンフレット等がファイルにとじられていたりします。

必要な情報を得ることで、今後の子育ての不安を軽くしていきましょう

地域の子育て関連情報の例

  • 支援センターに類似した子育て広場や児童館、その他の支援センターの案内
  • 地域の保育園や幼稚園の情報
  • 自治体が派遣する保健師さんによる子育て相談の予定の案内
  • 地域に存在するママサークルの案内(リトミックや音楽クラブ、自然体験教室など)
  • 一時保育の案内
  • スタッフが児童館などに出張し、遊びの紹介や子育て相談会を実施
  • 支援センター通信を発行し、イベントの予定や育児に関する情報を提供

活動内容その4:子育て及び子育て支援に関する講習等の実施

最後のサービスは、子育てに関する様々な講習の実施です。

乳幼児のいる保護者向けの講習はもちろんですが、中にはまだ子どもが生まれていないプレパパ・プレママを対象とした講習をしている施設もあります。

子育てや子育て支援関する講習例

  • プレママ・プレパパを対象とした両親教室(乳幼児の食事や入浴など)
  • 子育て中の親子を対象とした子育て講習会(離乳食、卒乳、睡眠時間、歯磨き、その他の生活習慣について)

ただし、4つのサービスの具体的な実施内容は、施設によって異なるため、詳しくは最寄りの子育て支援センターへ問い合わせましょう。

子育て支援センターを利用すると、こんないい事がある!

子育て支援センターを利用すると、こんないい事がある!

最後に、このような様々なサービスを行っている支援センターへ、実際に「行ってみて良かった!」という声を紹介します。

  • 転勤して来て地域に知り合いがいなかったので、支援センターで子育ての情報を得ることができて助かった。
  • 日中、子ども以外と話す機会がないため、スタッフと話すだけで気晴らしになる。
  • 家にはない珍しいオモチャがたくさんあるので、子どもが夢中になって遊んでくれる。
  • センターのスタッフさんに子育ての相談に乗ってもらうことで、気持ちが楽になった。
  • 子どもと同世代のお友達やママ友ができた。 など

このように、お母さんにとっても、センターを利用するメリットがたくさんあることが分かります。

また、子どもは子ども同士の遊びを通じて成長・発達していくため、同年代の子たちと遊ぶ機会を作ってあげるのは非常に有効なことです。

公園のように、子どもが遊べる場が減ってきている今、子育て支援センターは貴重な遊び場と言えるでしょう。

支援センターに足を運ぶことで、子どもの成長や、子育てに関する有益な情報など、新たな発見をすることができます。

みなさんも、子育てに行き詰まりを感じたら、一度子育て支援センターに足を運んでみてはいかがでしょう。