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新施設「認定こども園」とは?法整備や費用、メリット・デメリットを紹介

保育も幼児教育もしてもらえる施設として、今子育てママ・パパに注目されている認定こども園。

保育園入園が難しい現在、認定こども園は共働き世帯の味方となってくれるのか、デメリットも含めて調査しました。

幼稚園と保育園の良いとこ取り?認定こども園のメリットやデメリットは?

就学前の子供の預け先と言えば、幼稚園や保育園が主流となっていますが、新たな新施設としてできたのが、「認定こども園」です。

幼稚園と保育園の両方の良い所を併せた施設となっていますが、入園資格や保育料、メリットやデメリットなど、実はよく知らない人も多いのではないでしょうか?

「認定こども園」ってどんな施設?

「認定こども園」ってどんな施設?

幼児教育と保育を一体化して行う施設こそが認定こども園!

認定こども園とは、保育園と幼稚園のそれぞれの機能を併せ持つ施設となります。

保育園を管轄しているのは厚生労働省、幼稚園を管轄しているのは文部科学省と、そもそもの管轄が異なりますが、それら2つの省の大元とも言える「内閣府」が認定こども園を取り仕切っています。

認定こども園の法的根拠は、平成26年に作られた認定こども園法(正式名称:就学前の子どもに関する教育、保育などの総合的な提供の推進に関する法律)によって定められています。

認定こども園の基本的な考え方は、「乳幼児にふさわしい生活を通して、主体的な生活態度や創造的思考などの基礎を作る」ということです。

保育も教育も実施しながら、次のステップである小学校へ円滑に上がれるようにサポートしてくれるという訳です。

ちなみに、保育の内容は現在の保育指針、教育の内容は現在の幼稚園教育指針に基づいて、決定されていきます。

認定こども園ってどうやって認定されている?

認定こども園の認定は都道府県が行い、2つの機能を備えていることが必要となります。

保護者の就労の有無にかかわらず受け入れ、就学前の子供に幼児教育と保育を提供する事。

すべての子育て家庭を対象とした、地域における子育て支援(子育て相談や、親子で集う事の出来る場所の提供)を行う事。

また、認定こども園は、地域の実情や各家庭における事情などのニーズに応じる為に、4つのタイプに分けられています。

タイプ概要
幼保連携型幼稚園の機能と保育園の機能が連携し、単一の施設として機能する事で認定を受ける。
幼稚園型公立や私立の認可幼稚園の本来の機能に加えて、保育が必要な子供に対して、延長保育や早朝登園など、保育時間の確保をする事で保育園の機能を取り入れ認定を受ける。
保育園型公立や私立の認可保育園の本来の機能に加えて、就労の有無を問わず、保育が不必要な子も受け入れる体制を整える事で幼稚園の機能を取り入れ認定を受ける。
地方裁量型認可幼稚園も認可保育園のどちらもない地域においての、教育・保育施設が必要な機能を果たすとして認定を受ける。

認定こども園って保育料はどれ位になる?

認定こども園って保育料はどれ位になる?

認定こども園を利用するには、まず支給認定を受けよう!

認定こども園は、保護者の就労の有無を問うことなく、0歳~5歳児なら誰でも入園する事は可能ですが、利用するにあたり自治体からの支給認定が必要となります。

支給認定とは、各家庭の保育の必要度合いを分かりやすく分けたものをいい、この区分により保育料にも違いが出てきます。

認定区分の振り分けは下記の通りになります。

  • 1号認定:3歳以上の保育を必要としない家庭(専業主婦・主夫など)
  • 2号認定:3歳以上の保育を必要とする家庭(共働き家庭)
  • 3号認定:3歳未満の保育を必要とする家庭(共働き家庭)

実際の保育料はどれ位?その他にかかる費用はある?

保育料は、国の定めた基準をもとに各自治体が認定を行います。

市町村民税、各家庭の所得、支給認定区分、預ける子供の年齢、兄弟で同時に入園する場合などの割引(どの地域でもあるとは限りません)などが加味されて決定します。

地域や各家庭の事情によって金額の設定が異なるので、認定こども園を検討している場合は、必ず自分の住んでいる地域の窓口で確認をしておくことをお勧めします。

また、保育料の上限(月額)も国が定めています。

  • 1号認定:0円~25.700円
  • 2号認定:0円~101.000円
  • 3号認定:0円~104.000円

この保育料の他にも、スクールバス代、制服代、給食費、子供の通園に必要な物の購入代、保護者費(PTA会費)など、別途でかかる費用も多くあります。

しかし、上記の費用もそれぞれの園の特色に左右されるので、正確な金額が気になる場合は直接園に相談してみるといいでしょう。

認定こども園のメリットとデメリットのまとめ!

認定こども園のメリットとデメリットのまとめ!

認定こども園に入る5つのメリット!

1.触れ合える年代の幅が広がる

幼稚園では、3歳~5歳と限られた年代での交流になってしまいますが、認定こども園に通う事で3歳未満のより小さな年代と触れ合う機会が増えます。

年下の子との関わりを通して、小さい子の面倒を見てあげるなど、思いやりを学ぶ事ができます。

2.お勤めの有無に関わらず、0歳から入園OK

親の就労に限らず、0歳から入れる事も可能です。

しかし、待機児童が多い地域などでは、保育の優先順位が高い就労家庭が優先になりますので、必ずしも入れるとは限りません。

3.家庭の事情が変わっても通園できる

保育所などでは、失業や妊娠などの家庭環境の変化があると、退所を勧告されてしまう事があります。

子供の環境変化のストレスになりかねませんが、認定こども園なら家庭の事情が変わっても子供は退所などする必要もなく、安心して通うことが出来ます。

4.子育てに悩むパパ・ママをサポート

認定こども園では子育て支援の役割も担っているので、通園していなくても、子育て相談や、他の親子との交流なども出来、地域の情報交換や、子供同士の友達の輪を広げる機会が増やせます。

5.保育も教育も受けられる

保育園のメリットである「保育時間」と、幼稚園のメリットである「就学前の教育」の両方を、1つの施設で受ける事が可能です。

認定こども園のデメリットはどんな所?

1.保育料が高くなる可能性も

保育時間と保育される年齢の幅が広いという関係で、保育料が高くなる場合があります。

あくまで、保育料は所得や地域により変わってくるので、必ずしもデメリットになるとは言えません。

2.平日に行事やイベントを実施

保育園では、幼稚園に比べると休日に行事が行われることが多い傾向ですが、認定こども園では、平日に行事を行う事もあります。

就労している家庭によっては、休みを取るのが難しく不参加になったり、平日に行事が多ければ、職場にも迷惑をかけてしまう可能性があるため、園の方向性を把握してから入園したいところです。

3.保護者のお手伝い量に格差が

子供の行事の準備の手伝いをする際、働いている人と、いない人の負担の割合が不公平になってしまい、関係がギスギスしたり軋轢を生んでしまう事もあります。

両親ともにフルタイム勤務をしている方は、どの様に関わりを持っているのか、先に入園している先輩保護者の話を、先生から聞くと参考になると思います。

住まいの自治体でよく確認して、自分達にあった園選びを!

住まいの自治体でよく確認して、自分達にあった園選びを!

認定こども園は、幼稚園と保育園のいい所を取った施設となっていますが、各家庭の状況や、地域の実情によってはデメリットも必ず出てきます。

大切な我が子を預ける場所なので、夫婦でよく話し合い、最良の園選びをしましょう。